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10月に日本初登場するおすすめ海外ドラマNetflix『メイドの手帖』『ロック&キー』

【海外ドラマファンのためのマガジン第118回】

現在、10月21日(木)なので、今さら感は拭えないですが、今月の気になる海外ドラマを紹介させてください。

毎月、海外ドラマboardさんで書かせていただいている企画でして、こちらでは5作紹介しています↓

noteでは、その5作の中から1作と、明日10/22日にNetflixで配信される最新作をご紹介します。

『メイドの手帖』Netflix 10月1日配信

主人公は、パートナーからDVを受けている女性なのですが、DVと言っても身体的な暴力だけでなく、精神的な虐待も含ます。

予告編でも、「警察に通報した?」と聞かれて「殴られてないのに?」と返答していますが、圧迫や洗脳で無気力になり、精神的に服従させられていくのもDVの一つなんですね。
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害にあった人が、どんな精神状態に陥るのかとても分かりやすく描いていました。

マーガレット・ケアリーが演じる主人公のアレックスは、幼い娘をつれて家を飛び出し、DVシェルターに駆け込みます。
このシェルターがとても充実した施設で、清潔な部屋と、食事、必要な衣類を提供し、受けられる公的支援の申請を手伝ってくれるのです。

それでも、DV被害を受けた人たちは、支配から抜け出すのが大変で、何度も元の場所に戻ってしまうというのが、衝撃的でした。

このドラマは、ステファニー・ランドの自叙伝

「メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語」

から着想を得たドラマで、ランドさんの実体験が元になって創作されています。
主人公は、メイド(掃除が主)の仕事をして、娘を養っていくのですが、どんな仕事でも希望につながる、と書いてしまうと安っぽくなってしまうのですが……。
でも、これは作者の実体験で、事実なので、記して起きます。掃除をしたことで、彼女の人生が開けて行くんです。

アレックスは、さまざまな家でメイドとして働いた経験を、(嫌な思いもふくめて)したためていくのですが、文章を書くことで彼女自身も心が落ち着き、さらにその文章が、人生を好転させるきっかけにもなっていきます。

私は二日間かけてイッキ見していしまいました。
全10話のリミテッド・シリーズです。

『ロック&キー』シーズン 2 Netflix 2021年10月22日配信

明日、配信スタートする『ロック&キー』シーズン2は、ジョー・ヒル(あのスティーブン・キングの息子さん)のグラフィック・ノベルが原作のスーパーナチュラル系ダークファンタジーです。
ダークと書きましたが、児童小説のような雰囲気もあって、そこまでホラーではありません。なので、逆にホラー・サスペンスを期待すると、ちょっと物足りないかも。

高校のカウンセラーだったロック家の父親レンジ-は、元学生に銃で打たれて殺害されてしまうのです。
父親を亡くしたタイラー、キンジー、ボートの三人の子どもたちと、母親のニーナは、レンジ-の実家のキーハウスに引っ越してきました。

ちなみに、末っ子のボード役のジャクソン・ロバート・スコット君は、映画『It/イット それ が見えたら終わり 』( 2017)の黄色い雨ガッパの男の子です。

この家は、レンジ-の弟ダンカンの実家でもあるのですが、この家で過ごした記憶が彼には残っていないという不思議な家。

子どもたちは、すぐに鍵がささやく声が聞こえるようになります。
家の中にたくさんあるドアの鍵を解除できる魔法の鍵。
この鍵を奪おうとする悪魔のような存在。
謎めいた出来事をクリアしていくこどもたちは、父親の死の真相にもせまっていきます。

日常の中にファンタージな要素があるドラマで、シーズン1は何気なしにみはじめたのですが、ハマりました。
これもイッキ見したので、明日配信スタートするシーズン2も楽しみです。


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峯丸ともか(みねまるともか)
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