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純粋に感動して泣けるシンプルだけど奥深いドラマ『This Is Us/ディス・イズ・アス』
【海外ドラマファンのためのマガジン第107回】
大手ネットワーク局のドラマは、いまだに1年近く待たないと日本で見ることができないので、つくづくアメリカとの時差がもどかしくなってしまいます。
もうすこし、早く見させて!
そのひとことにつきます。特にNBCの『This Is Us』は、続きが気になって仕方のないドラマなのですが、インターネットでむやみに検索しないようにしています。
だって、ネタバレに当たりそうなんですもん。
実は、海外ドラマを紹介するときには、ネタバレ覚悟で検索して、未見のドラマの進行具合を確認することも多いのです。
でも、『This Is Us』だけは、ネタバレを見たくないという気持ちがどうしても勝ってしまいます。
静かにやってくる予想外の展開に純粋に驚き、感動したいからです。
実は超能力者だった……とか、派手な演出を使わずにストーリーは意外な方向へ進んでいきます。
予想外の展開に素直に驚ろいてしまうのが、このドラマの魅力だと思うのです。
驚きには、感動と感傷、そして共感が含まれます。涙は必須です。
怒りについても描かれてはいますが、登場人物の怒りにも共感できるんですよね。
ドラマで取り上げる怒りは、家族や友人、人間関係の間に生じる愛や嫉妬が原因なので、国や人種が違っても理解しやすいというのもあるのでしょう。
主人公は、ピッツバーグ出身の普通の一家。
父、母、こどもたちの5人家族ですが、子どもたちは三つ子です。
しかも、1番下の子は、養子なのです。
このあたりだけちょっと複雑な事情があるのですが、シーズン1でとても魅力的なストーリーとして描いているので、気になった方はぜひシーズン1からご覧ください。
米国では今年の秋からファイナルとなるシーズン6が放送予定です。
日本では、現在シーズン4まで鑑賞可能で、今年のエミー賞の対象となるシーズン5は、おそらく2022年に日本で配信されると思います。
※(シーズン1~4)Amazon Prime Video、U-NEXTなどで配信中。
シーズン4まで鑑賞しましたが、物語は過去、現在、未来が交錯してより複雑化してきました。家族の人数も増えたので、登場人物を整理するためにも、一度人物相関図をつくりたいなと思っています。
リアルタイムで見られないのは仕方がないですが、もう少し早く見られるとネタバレを目にする危険から開放されるのですが……。
ですが、ドラマを紹介する立場としては、ファイナルシーズンについては、ネタバレ覚悟で調べることになりそうです……。
第73回エミー賞 6ノミネート NBC
主要部門
作品賞
主演男優賞 スターリング・K・ブラウン(ランダル・ピアソン役)
助演男優賞 クリス・サリヴァン(トビー・デイモン役)
ゲスト女優賞 フィリシア・ラッシャッド(キャロル・クラーク役)
次回は、ドラマ部門作品賞の最後の作品『ザ・ボーイズ』をご紹介します。
【エミー賞ー作品賞コンプリート紹介を実施中。#6】
POSE#6
ブリジャートン家#5
ラヴクラフト・カントリー#4
ハンドメイズ・テイル#3
マンダロリアン#2
ザ・クラウン#1
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