生のピアノの録音の奥深さにハマってみた
前回、DTMを習い始めた経緯など記事にしてみました。
(DTMとはDesk Top Musicの略で、ざっくり、
パソコン上での音楽制作のことです。)
今日は試行錯誤の部分を掘り下げていきます。
この記事が、アコースティック録音に興味ある方や
ピアノ録音をまあまあ本格的に始めてみたい方のお役に立てれば嬉しいです。
2020年の3月、コロナ禍を機にYouTubeチャンネルを立ち上げました。
演奏を録音して発信するシンプルな演奏動画
簡単に出来ると思って始めてみたのです。
初めての投稿がこちらの動画です。
~ミュージシャンのための高音質ビデオカメラ~
というキャッチフレーズのZoomQ2n-4Kのみの撮影で開始してみました。
結果。。。。。
ピアノ録音の難しさを痛感しました。
(今改めて聴いてみると、ビデオカメラ一台でここまで出来るのだから
ZoomQ2n-4Kもそれなりに優秀だなぁ。。。とも思いますが)
自分の奏でる音をなるべくそのままに近いクオリティで
発信出来るようになりたい
このシンプルな願いを叶える為に
6畳ほどの防音室でレコーディング出来る環境を整えるべく
当時、コロナ禍の影響で演奏業が途絶え
時間ばかりあった私は
事業計画を作成し、持続化補助金を申請、
ラッキーなことに採択いただいたので
・長年の使用で劣化していたグランドピアノの
ハンマーフェルト交換
・コンデンサーマイクでの録画環境を整える
この2つを実践し
以下の録音環境を整えました。
総額80万円ほどかかりました。
持続化補助金に感謝!
ピアノ:YAMAHA G3 GRAND PIANOが蘇った!
コンデンサーマイク:マス工房 model359×2
(ピアノ録音には2本のコンデンサーマイクが理想)
オーディオインターフェイス:UNIVERSAL AUDIO APOLLO SOLO USB
DAWソフト:Cubase11
マス工房のコンデンサーマイクは、数多くのコンデンサーマイクから吟味していた時に自然な録音の演奏動画を見つけ、直感で欲しくなったもの。
日本人の技術者の工房というのも大きな決め手となりました。
実際に録音してみて、ピアノとの相性の素晴らしさを感じ、大満足しています。
ハンマーフェルトの交換後からピアノの音色も豊かに♪
オーディオインターフェイス
(マイクからの音声信号をデジタルデータに変換し、コンピューターに送る装置)
DAWソフト
(編集、録音、ミキシング、マスタリングなど音楽制作を可能にするソフトウェア)
その他の周辺機器はエンジニア業をなさっている先輩に
コーディネートしていただきました。
環境を整えての初めての録音が
2021年の6月、こちらの動画です。
マイク位置は、グランドピアノの蓋の開放部分にセッティングしています。
録音のクオリティはガラリと変わりましたが。。。
マイクの特性を活かしきれないまま
一人でいろいろ試行錯誤しながらもこんな感じのクオリティで動画アップを続けていきました。
生演奏の臨場感を録音した音源で完全に再現するのは容易ではなく、
どこまで近づけるか。。。。。
そこで、まずはリバーブをかけるところからスタート。
リバーブ(残響)を加えることで、生のピアノが鳴っている実際の空間感を再現、下記の動画がリバーブのみの加工です。(2021年のクリスマス時)
その後もいまいちしっくりこないまま
約2年間ほどこのレベルの動画をアップし続け、
1人で出来る事の限界を感じ、
昨年の秋よりDTMを習い始めたのです。
ピアノ録音に必要な技術を教えていただき
以下の編集作業を加えることが出来るようになりました。
・ローカット(低音カット)を行うことで、不要な低音を除去し、ピアノの音のクリアさとバランスを向上させる。
・サチュレーション(飽和)を加えることで、音に厚みや深みを与える。
以下の動画は、リバーブのみの動画と同じ録音素材をローカット、
サチュレーションも加えて編集したものです。
いかがでしょう?
こうして並べてみると、少しの違いかもしれませんが。。。。
私にとっては、この違いは感動的に大きいのです。
ここまでで4年間、、、気付けば結構な年月が流れました。
自分の奏でる音をなるべくそのままに近いクオリティで
発信出来るようになりたい
このシンプルと感じた願いに向けての行動は、学びの宝庫
これからも経験を重ねていくことで学びを深めていきたいです。
こんな感じで動画をアップしていますので
もし気に入っていただけましたら
YouTubeチャンネルに登録していただけると、とても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします♪