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【愛着は意図的に形成しないといけない】


愛着障害の専門家和歌山大学
米澤先生の書籍を毎日少しずつ読み進めています。

非常に読み応えがあります。

かつては、

愛着というものは
親が普通に接していれば

ある程度は、
自然と形成されるものでした。

しかし、
今は違うと米澤先生はおっしゃいます。

現在
子供の周りには
非常に刺激の多いものが溢れています。

例えば
一緒に どこか遊園地のようなところに遊びに行ったとしても

子供たちは 親と一緒に何か活動したということより、

そこでの、アトラクションや体験自体に興味を示し
そこで、親とどのように関わったかということは、二の次になってしまうというのです。

一緒に何かをして楽しかったではなく、

刺激 自体が楽しいという風に感じてしまいます。
また、それくらい、今の世の中は刺激が強くなっています。

余談ですが、
かつての子供たちは、
PowerPointで授業をするだけで、
物凄く興味津々で授業を受けてくれました。
そして、それが、わずかながら、教師の信頼に繋がっていました。

しかし、最早、今は全くそんなことはありません。
周りに強い刺激があまりに、多いのです。

ここ数年で刺激が強いものが身の回りに本当に増えました。

一昔前までは
人と接するということ以上に

楽しいこと、もの
があまりなかったわけです。

だから
普通に
何かを一緒にすることにより
愛着の形成が可能でした。

しかし
今はそうではありません。

意図的に一緒に何かをして
楽しかった。

一緒に何かをすることにより
不安から逃れられた。

そのような経験を意図的に組み立てていかなければならないと
米澤先生はおっしゃいます。

これは親子関係だけではなく、

教師と子供でも全く同じことだと思います。

活動のなかで、教師と一緒に何かをすることにより、

できた
楽しかった
認められた
マイナスから救われた。

そのような経験が非常に大切で
それは、意図的に
感じさせるような声かけ
組み立てが必要だと言うのです。

ただ
学級担任の場合
複数の子どもと関係性を築く場合
言葉がけが、
少し変わってきます。

先生と一緒に○○して良かったね 。

ま、もちろん大切なのですが、
それ以上に

このクラスで
というのが キーワードになってくるのだと思います。

それが、可能となれば
○○小学校の何年生で

○○小学校のみんなで

という意識に変わってくるのだと思います。

そのような、ある種の帰属意識をいかにして、感じさせるのかが

僕は大きな意味での愛着形成なのだと思っています。

愛着を視点として
様々なことを考えていくのは、本当に楽しいです。

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