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【自閉と愛着 ④ 感情支援】

シリーズの4回目になります。

脳には古い脳と新しい脳があります。

古い脳とは いわゆる 爬虫類系の脳
ヘビの脳などと表現されます。

この脳では
情報や出来事を

快か不快か

二者択一で処理します。

ちなみに、
私たち人間も

必ず 様々な情報が
インプットされる際に

まず、初めに古い脳に情報が入ります。

様々な情報、環境、出来事に対して
快か不快をまず感じるのです。

しかし、そこから
感情は

枝分かれ をしていきます。

不快にも、様々な気持ちがあります。

寂しい
辛い
鬱陶しい
めんどくさい
腹立たしい
切ない
やるせない
いらだたしい

本当に不快の中でも
様々な気持ちがあります。

そして、
それぞれの感情において、どのように対応すればいいかを学び、行動ができるようになっていきます。

しかし、
愛着障害のお子さん。
愛着に課題があるお子さんは、
それが、

快か、不快でしか、考えることができません。
不快を分類分けができないのです。

当然、最適な行動を学ぶこともできません。

だからこそ、
このような状況の中で

特定のキーパーソンがすべきことは

感情のラベリング なのです。

子どもたちの
感情に名前をつける。

そして今はこんな気持ちだったね。
こういう気持ちで、こうしたんだね。

と感情をラベリングしていくのです。

それが、何度か繰り返され関係性が構築されると

めんどくせーな。

でも、これは、やってやるか。
しゃーねーな。

という、折り合いがついていき、
それが、凄くうまくいけば、

この先生の言うことは聞いたほうがいい。

そして、結果、このクラスのみんなといると居心地がいい。

になってくるわけです。

感情をラベリングし、このような関係をいかに作っていくか?

感情支援は

愛着支援の根幹を担っているとも思えます。

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