「ありがとう」を歌う旅 vol.2 @堺 虹夢弦
みゆきちゃんとの出会いはとっても不思議なものだった。
2018年4月に大阪府堺市の深井にある虹夢弦さんで毎週水曜日に行われてる「水スポ」にお声かけしていただいて出演した際にマスターのタツローさんから「峰子さんに会いたいと言ってくれてた人で…」と紹介されて挨拶をした時に「私、実は初めてではないんです!」と言われた。
「Facebookで共通の友達の投稿にコメントしてるのをよく見かけてて、プロフィール写真が金のブラをつけてて!」
「そしたら西部講堂のHOT MOTT GUMBO 2017でお花の冠をつけて踊ってる峰子さんを見つけて」
↑(この時だな…)※花冠の私と赤いTシャツのみゆきちゃんも奇跡的にチラッと映っています。
「その後、フラカンの「フォークの爆発」でクラブ月世界に行ったら、スタッフしてる峰子さんを見かけて」
↑(この時だな…)。
「ずっと気になってたんです!!!」
「それは!!!! それは気になりますね!!!!」
そんな出会いでした。この日の私のライブの後に一緒に歌って遊び、みゆきちゃん達のバンド「FUJIHOW'z」のむっちゃんと3人で写真を撮りました。むちゃんもHOT MOTTO GUMBOもフォークの爆発も一緒に来ていたそうで、私の話は聞いていたとのこと。そんなことあるんやなぁ。
その後、みゆきちゃんが6月に「水スポ」が決まったので虹夢弦に行き、そこでFUJIHOW'zのドラムのはなちゃんとも会って4人で写真を撮った。
FUJIHOW'zのライブにも行ってみたいと思いながら、私が住む神戸の町からはちょっと遠いこともあり、なかなか行けないでいた中での例のこの3年間でより会えなくなっていた。
この3年間、FUJIHOW'zのみんなはお母さんでもあるので、自分のことだけではなくご家族やお子さんことも大変だったと思う。子ども達は普通の学校生活は送れない。受験も勉強だけでない違う緊張感がある。こんなはずじゃなかったのに…ということはたくさんあったと思う。そんな様子も何か感じ取っていて、ただ現実を直視しているだけだとしんどくなることが多いから、何か楽しいことを一緒に考えたいなと思いつき、妄想上だけでいいからFUJIHOW'zと一緒にセッションする「峰FUJI子 HOW’z」を思いついた。
FUJIHOW'zは主に3人が大好きなフラワーカンパニーズの曲とBO GUMBOSの演奏をしている。BO GUMBOSは私も大好きだし、フラワーカンパニーズもコアなところまでは知らないけど好き。一緒にバンドをするなら、どんな曲を演奏して遊ぼうか?というのを話すLINEグループを作って遊んだ。私などは峰FUJI子 HOW’zで演奏したい曲のプレイリストまで作ったほどだ。
それから時間は過ぎて、今回11月20日に虹夢弦で「AyaCoustic Night」というアコースティックのオープンマイクのイベントがあるのを知り、行こうと思った。水スポに呼んでもらった虹夢弦。峰FUJI子 HOW’zを妄想していたFUJIHOW'zのみんなにも会って、私の歌を聴いてほしいなと思った。
決めてすぐにみゆきちゃんに連絡した後、峰FUJI子 HOW’zのLINEグループにみゆきちゃんがお知らせしてくれた。虹夢弦でのエントリーも、当日コラボが決まったタカミヤ大将のワソタソメソ(要はワンタン麺)もある!とのことでその予約もみゆきちゃんがしてくれて、何の曲を一緒に歌って遊ぼうか? お揃いのTシャツを着たいねとか、いろいろ盛り上がって当日を迎えた。
虹夢弦は2018年のみゆきちゃんの水スポ以来4年ぶり。お店に着くとすでにみゆきちゃんが来店していた。タツローさん、あやこさんも久々だけど変わらず明るく和やかに迎えてくれた。まずはタカミヤ大将のワソタソメソをいただき、はなちゃんも合流して久々の再会を喜んだ。
「AyaCoustic Night」はホワイトボードに名前を書いて順番を決めて回していく。この日は2回まわしということで、ひとり2曲を2回まわしていくことになった。
みゆきちゃんはギターでフラワーカンパニーズの「君のこと」「落ち葉」を歌いました。
はなちゃんはウクレレでハワイアンの曲とまさかの「センチメンタルジャーニー(松本伊代)」を歌いました。
私は水スポでタツローさんやクロさん、虹夢弦のゴールデンメンバーと一緒に歌ったBO GUMBOSの「最後にひとつ」を歌おうとしたら緊張しすぎて間違えまくったので弁天太朗さんの「ena」と、くるりの「remember me」を歌いました。「remember me」が好きだとSNSに投稿した際にタツローさんが「僕も好きなんで虹夢弦でセッションしましょう!」と言ってくれた言葉をずっと覚えていた。くるりの曲ってコードが難しいから私には無理だと諦めていたのだけど、でも、この機会を逃したらいつ歌うんだろう?と思って、ひたすら私でも弾けそうなコード譜を探した。ギターコードはやっぱり難しかったのだけど、ウクレレでこの曲を歌ってる人がコードを載せていたので、それを使わせてもらって歌えるようになった。
2回目はどんとの「おめでとう」と私の歌の「ありがとう」を歌った。
「おめでとう」を歌った時、みゆきちゃん達がスマホのライトを点けてペンラのように降ってくれた。「ありがとう」を歌ってる時は、お客さんがたくさん来て、お店の賑わいの声がたくさん入っている。以前の私なら、それを「私の歌、聴いてもらえてない…」とショックを受けていた気がするけど、「ああこんなに賑わいを取り戻したんだなぁ。嬉しいなぁ…」と思って歌っていた。そんな中でも真剣に聴いてくれている人のことは歌いながらわかるし感じられるものなんだなぁ…と自分の成長も嬉しくなった。
せっかく私が来てくれているのだからと、2回まわしのはなちゃんの出番を峰FUJI子 HOW’zの出番に回してくれた。峰FUJI子 HOW’zは、BO GUMBOSの「トンネル抜けて」とフラワーカンパニーズの「元少年の歌」を演奏した。
みゆきちゃんの番には、私が緊張して歌えなかったBO GUMBOSの「最後にひとつ」をみゆきちゃんと私にユニット「ワンピース」で歌わせてくれた。
ふたりともワンピースが好きで、歌う時の衣装はワンピースが多いので…という単純な理由でつけた名前。私がぼんやりしていて当日の動画を撮るのを忘れていたのだけど、このnote書こうといろいろ見ていたら、こんなものを見つけた。
みゆきちゃんが息子さんの受験で神戸に来たので時間が合えば会えないかと連絡くれた時のもの。私はこの後15時から仕事だったので、須磨で昼前に待ち合わせて海辺でギターを弾いて歌って遊んだ。この頃はまだ、いろいろと厳戒態勢が続いていた頃。それでも楽しくて嬉しかった。
虹夢弦を22時に出て、家に着いたのは24時前。虹夢弦を出る時はみゆきちゃん達が出口まで見送ってくれた。
そんなに長い付き合いではないけれど、私のぼんやりしているところも、ややこしい部分も面白がって受け入れてもらえる安心感がある。ダメな部分がたくさんあっても安心してのびのびできる。この日が楽しすぎて、ゆるんで、しばらく幸せな余韻が続いた。
そういえば最近知り会う人が多くなったので、性格的にややこしいところがある私に驚かないように「吉田峰子のトリセツ」をSNSで書いた時、みゆきちゃんはこんなことを書いてくれていた。
「柔和な顔して金ブラ着けたプロフ画にする人にギャップが無い訳ない。あのプロフ画があったおかけでお近づきになりたいと思った私です♡」
あのプロフィール写真、そんなインパクトあったんやな…。普通の顔で金色のブラつけた写真をプロフィール写真にする人って、だいぶ変よね…。でも、それを引かずに、そこに惹かれたって人はきっと大丈夫なんだなぁ。
これ読んだ人は何で金色のブラ着けてたのか? が気になるとは思うのだけど、長くなるので別の機会に。
「ありがとう」を歌う旅は、私が「ありがとう」を歌って伝えているつもりが、何故かいつも私の「ありがとう!」って気持ちが強くなっていく。出会えたことに、より「ありがとう」って思える。その場所や人でエネルギーや雰囲気は違うけど、それぞれ出会いやご縁の不思議さを感じる不思議な旅。
次は誰に会いに行こうかな。
会いたい人がいるって、歌を聴いてほしい人がいるって幸せだな。
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