東京から静岡に移住して手放した物
東京で生まれ育って29年。
建築系の大学卒業後、設計事務所でしゃかりきに働き、気付けば20代も終わる。
結婚を機に、ひょんなことから静岡県掛川市に移住する。
そこには家族も友達もいない…
小洒落たカフェはある?洋服は?ヘアカットは?デパコスは?
想像が及ばない「田舎での生活」。
それは大きな挑戦であり、人生観を変えるほどのインパクトだった。
今月で移住4年目。
最初は驚きもあった(野生動物や、初見の虫たち、直売所の豊かさ、1両しかない電車、そして夜が夜らしく暗くなること)
息巻いた割には、すんなりと馴染んだ。
そんな私が3年間で少しずつ手放した物、
・テレビ
・コンビニ
・洋服半分
・家具半分
・友達半分
手放すというと、断捨離のようなイメージだが、
生活に本当に必要なもの、心が豊かになる人間関係を優先したら自ずと要らなくなった、という感じ。
東京にいた頃は、情報が絶えず入ってきて、頭の中が常にザワザワ…。
不夜城のようなオフィスで、化粧して、ヒールを履いて、タイトな服で週6日長時間労働。
食事は二の次。コンビニやチェーンは当たり前。
学歴、資格、身につける物、見える物を大事としていて、スケジュール張が埋まってない日がないほど目まぐるしい毎日だった。(今思えば、埋めないと不安になっていたから)
今では、朝目覚めると小鳥の歌声が(これがディズニーさながら)聞こえてくる。
感覚が研ぎ澄まされて、自分や家族の小さな不調にも耳を傾けられるように。
不調には必ず原因がある。自然に沿った方法で心も体も調子良く、そんな暮らしを実践、発信していきたい。
ちなみに東京は大好きだけど、もう戻りたいとは思っていない。