ザクの日
本日3月9日
Twitter上で #ザクの日 というハッシュタグを見つけました。
これがザクです。
厳密に言えばこれはザクⅡなのですが、一般的にザクといえばこのザクⅡを指します。
僕は小学生の頃に、このザクが好きすぎてドハマりしました。その魅力を語っていきたいと思います。
ところでザクとはなんぞや、と簡単に説明しますと。
機動戦士ガンダムに出てくる敵役のモビルスーツ(ロボット)です。
このザクの役回りを分かりやすくドラクエで例えると、
スライムです。ザコ敵です。
アニメ第一話でアムロが初めて動かしたガンダムに瞬殺されます。2機も。
つまり敵軍の代表的なザコポジションですね。
そんなクソザコモビルスーツが何故こんなにも人気で、僕が熱中するほどの魅力があるのかというと、
ズバリ、「戦争色」です。
そもそも機動戦士ガンダムというアニメはロボットアニメというより、軍事国家の戦争ドラマを主軸としたストーリーなんですよ。
かなり重苦しい話も多いですし、登場人物も主人公含めて明るく活発な人なんてほとんどいません。
主人公のアムロはパワハラを受けて鬱になった上で独房にブチ込まれたり、
ライバルのシャアに至っては、女性にバブみを求めてオギャるのが生きがいだったりします。
これ誇張じゃないですよ。本当です。
また、敵味方関係なく戦死、精神崩壊も日常茶飯事です。次作では主人公が精神崩壊して物語終了だったり、
まぁとにかくみんな酷い目に遭いまくります。
そんな決して明るくない戦争ドラマの主役機体が
こんな見た目してるじゃないですか。
戦争でこんな白とか赤とか目が痛くなるような色で戦いに出るのって冷静に考えれば超アホらしくないですか?目立ちまくりじゃないですか。
性能はともかくとして、ガンダムの機体の色や形状には何の戦術的優位性(タクティカルアドバンテージ)もないって話ですよ。
まぁこれはガンダムを玩具として売り出したいスポンサーの意向とか色々な話でこんなデザインになったのですけれどね。
一方でザクは敵方のロボットなので、当初は玩具として売り出す予定が無かったらしいんです。所謂ザコ扱いですし。
つまり、スポンサー無視でデザイナーが好きに作れる、軍事兵器としてのロボットがザクだったのです。
当時担当していたデザイナーは戦争物のロボットアニメを長年手掛けていたベテランの大河原氏でした。
大河原氏デザイン。ザクに似てる。
スポンサーの意向を全無視、大河原氏の嗜好全開で完成したのが、今のザクのデザインでした。
カモフラージュに優れた緑を基調としたカラー、着弾の衝撃を外に流す曲線ボディ、無骨な量産機と一眼でわかるチープな見た目。
タックル等接近戦に適した肩のスパイク
武器を持つ手を塞がない小回りの効くシールド
そう、ザクⅡこそが戦術的優位性(タクティカルアドバンテージ)の塊。「戦争兵器」なのです。
なので、実際に乗って戦うとしたらガンダムとザクどっちに乗る?と聞かれたら
僕は迷わず
ガンダムに乗ると言います。
だって性能が段違いなんだもん。
しかし本当に兵器として必要とされている要素を持っているのはザクなのです。この要素こそ、ガンダムファン及びミリタリーファンがザクを長年愛する理由でございます。
かっこいい正拳突き
そんな戦術的優位性(タクティカルアドバンテージ)とロマンが詰まったザクの魅力を紹介しました。
皆様も3月9日はザクを見て、その曲線と戦術的優位性(タクティカルアドバンテージ)に癒されてみてはいかがでしょうか。