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職歴なしアラサー女が工場で働いて思ったこと

数ヶ月前まで、工場で働いていました。
働くきっかけや仕事の内容は、こちらで詳しく書いています。

アラサー、独身、職歴なし。


「このまま就職することないんだろうなあ」と思っていたわたしが、実際働いてみた感想を綴ります。

雇用形態は「無期雇用派遣」


工場の社員になったわけではなく、派遣元の正社員になる「無期雇用派遣」でした。


工場では結構多いようで、実際に、他の派遣会社から来た人がたくさんいました。


指揮命令を出す、つまり上司は工場の社員さん。
お給料や有給の出所は、派遣元の会社というのが、無期雇用派遣の特徴かな、と。


「正社員」ではあるものの、やはり派遣の色が強い印象です。
その分、学歴や職歴はあまり問われないし、製造業は人手不足のところが多いので、間口は広いのかなと思います。

勤務時間


わたしの勤務形態は、日勤のみでした。


朝8時半くらいから、夕方17時ちょっと過ぎくらいのシフトで、休憩は1時間。


残業はほとんどないですが、機械が壊れたり、社会情勢に左右されると週に2〜3回ありました。


終業のチャイムが鳴った瞬間に「お疲れさまでしたー!」って帰ってました。
「残業がない方は速やかに帰宅してください」って放送もあったので、帰りやすかったです。

工場で働いてよかったところ


これは完全に現場によると思うので、参考程度にご覧ください。

レーン作業じゃなかった

工場といえばベルトコンベア!みたいなイメージでしたが、わたしの職場には、そもそもなかったです。


1人ひとつ作業机があって、個人で進めるタイプの仕事でした。


そのため、途中で自由にトイレにも抜けられるし、暑かったら水分補給しに行けました。


ひとりで黙々と仕事できる環境が、かなり合っていたのかもしれません。

ノルマは一応あるけど、次の日に回してもOK

「ノルマ未達だから残業!」ってことはありませんでした。


本当に出荷数が間に合わないときは、他のメンバーが手伝ってくれました。


普通に定時まで仕事してれば、間に合わないことはほとんどなかったです。


慣れてきたら、どんどん数を伸ばしたくなるので、ノルマも普通にこなせるようになりました。

上司厳しくない

上司は全然厳しくなかったです。
昔は厳しかったようですが、時代の変化だそうです(笑)


なかには「もっとちゃんとしてほしい」って人もいましたが、いい距離感の上司だったと思います。


よくミスドを差し入れてくれたりして、いい上司でした(単純)

お昼休憩以外に、午前と午後1回ずつ休憩がある

お昼休憩1時間の他に、午前と午後に15分ずつ休憩がありました。


目の疲労が蓄積する仕事だったので、この15分で外に出て、空を眺めるだけで作業効率がかなり違いました。


とくに暑い日は、集中力も保たないので、ありがたかったです。

部署のおばちゃんがめっちゃお菓子くれる

工場歴が長いおばちゃんが、とにかくいっぱいお菓子をくれました。
これがとにかくありがたかったです。


小腹が空いたときはもちろん、集中力が欠けてきたときの、甘いものの重要性を感じました。


お菓子当番とか、義務的なものではなかったので、それもよかったです。
コーヒーの飴ちゃん、おいしかったなあ。

おんなじフロアのおじちゃんも、たまにお菓子くれる

工場のおばちゃんだけでなく、おじちゃんも優しかったです。
よくお菓子くれました。


工場は人の出入りが激しいらしく、3ヶ月いただけで「続いてるねえ」と褒められました。
自己肯定感も上がりました。


ついでに伝票の書き方とか、ありがちな記入ミスとかも教えてくれたので、気をつけるところもわかってよかったです。

喫煙所が近い

ご時世的に禁煙の工場も増えているようですが、敷地内に喫煙所がたくさんあったのもよかったです。


研修で、喫煙所を案内してくれたのも、ありがたかったです。


実際、他の工場が禁煙だからという理由で、出戻りする人も少なくないとか。


雨と強風の日はしんどいことを除けば、いい環境でした。

残業頼まれても、用事あれば断れる雰囲気

残業を断れる雰囲気もよかったです。
みんなでやる、というより、個人で進める仕事だったからかもですが。


残業といっても、マックス1時間だったので、子どものお迎えある人とかは30分だけして帰る人もいました。


「来週からプロ野球日本シリーズ始まるから定時で帰りたいなー」って思ってたら、ちょうどその週に忙しい時期を抜け、残業なくなったのでラッキーでした。

工場で働いてちょっと嫌だったところ


これも現場によるかと思います。
自分で対策できることもあるので、参考程度にご覧ください。

夏暑すぎ、冬寒すぎ

少々年季の入った工場+鉛を溶かす炉があった現場だったので、夏は本当に暑かったです。
もちろん、部品を作っている男性陣の方が暑いのですが、フロアも暑かった…


検査員のところには、クーラーや卓上扇風機もありましたが、暑いものは暑い!


そして冬は寒い!わたしは雪国育ちなので、耐性がありましたが、寒がりな子は震えていました。


足元に置くヒーターもあったので、女性陣はかなり高待遇でした。
それでも、もうあの暑さは体験したくないです。

家からちょっと遠かった

行きは相方と車で出勤だったので、片道30分ほど。
相方が遅くなるときは、ドア to ドアで2時間ほどかかっていました。


疲れて帰るのに、2時間はちょっときつかったです。
残業もあると、かなりきついので、もしこれから工場で働くなら家から近いところをおすすめします。


車があれば、また違うかもしれません。

足がすっごく臭くなる

現場では安全靴を履くのですが、これがとにかく臭くなります。
とくに夏場!重いし蒸れるし、人間として発してはいけない臭いが、足から漂っていました。


わたしが臭い対策に使っていたのは、こちら▼
(PRではありません)

ビオレZeroさらさらフットクリーム

ビオレZeroフットクリーム
引用:花王株式会社

パッケージが変わる前のピンクのやつを使っていました。


塗らないよりも、蒸れ感が軽減される気がして、毎日塗り込んで出社していました。


パンプス履くときにも使えそうなので、おすすめです。

グランズレメディ


グランズレメディ
引用:グランズレメディ公式オンラインショップ

靴の中に入れる粉です。


靴全体に粉が行き渡るように、軽く振って、あとは履くだけ!


最初ちょっと靴下に粉がつくけど、ジャリジャリとかはしないです。


正直毎日、足の臭いを入念にチェックしてるわけではないので、効果はわからず。


お守り的な感覚で使っています。
家族みんなの靴に使えるので、コスパはいいと思います。

階段が多い

工場はとにかく階段が多かったです。


最初の頃は本当に疲れるし、週末明けの月曜日もつらかったです。


でも、そのおかげか足がすっごく細くなりました。足だけ。笑


仕事は基本的に座りっぱなしなので、階段がいい運動になっていた気もします。


ポジティブに言い換えられもしますが、疲れている日は本当に地獄でした。

ときどきシンナー臭が漂ってくる

一応防塵マスクみたいなのはしていたんですが、それでもシンナー臭はきつかったです。


しかもなかなか強いシンナー臭だったので、漂っている時間が長いと、頭痛がしてきます。


換気してるし、毎日ではないし、短時間だったのが救いでした。


あと個人的には硫酸?ぽい臭いも結構苦手でした。

ギャンブルに誘われる

やはり男性が多いので「飲む・打つ・買う」の文化?が残っているところもあるかも。


さすがに会話の中で「買う」話は、時代的にアウトなのでされませんが「打つ」話は結構ありました。


同じフロアに競馬が大好きなおじちゃんがいて、競馬の話をしているときは、イキイキしてました。笑
「とりあえずルメールを買っとけ!」とよく言われていました。


それもあり、今もたまに競馬はやります。
名前にビビッときたお馬さんに、100円ずつくらい賭けています。意外と当たったりします。笑


ハマりやすい人は、やめておいた方が無難です。

職歴なしアラサー女に意外と工場は合ってた

「工場」や「製造業」と聞くと、

「理系が就職するところ」
「3K(きつい・汚い・危険)のイメージ」
「パワハラとかありそう、ブラックそう」

と考えていましたが、そんなこともなかったです。


工場や配属される部署によりますが、女性は検査や梱包が多いかな、とも思います。
フォークリフトの免許持ってる女の子は、結構いました。

  • 職歴がないけど、正社員で働きたい

  • とくに資格を持っていない

  • ワークライフバランスを大事にしたい


こんな人には、結構工場勤務がおすすめかな、と思います。


注意したいのが、

  • 無期雇用派遣の仕組みを理解する

  • 派遣元の会社をよく吟味して入社する

  • 健康でいる


この辺が大切かな、と思います。


健康については、たとえば色覚異常があるとこの作業は無理、ってこともあります。
軽い腰痛とかであれば、配慮してもらえるところも多い印象です。
(わたしはたまにサポーターを貸してもらっていました)


あとは基本的な常識、社会人マナーやあいさつは、どこに行っても大切です。


長くなりましたが、わたしは工場で働いてみてよかったです。


もし悩んでいる人がいたら、とりあえず始めてみてはどうでしょう?


いろんな工場や作業があるので、ぜひ自分に合った職場が見つかりますように。

お読みいただき、ありがとうございます。いただいたサポートは、今後の成長のための勉強と命の水(ビール)に充てたいと思います。