「MINDS ワーケーション文化創出PJの今までとこれから」
背景
コロナ禍、リモートワークの推進が相まって、働く「場所の制約」がなくなりつつあります。
加えて1日の就業時間を決めるコアタイム制ではなく、1日の「時間の制約」をなくし月の総就業時間、あるいは成果で報酬を定めるフレックスタイム制を採用する企業が増えています。
これら「時間」と「場所」の制約がなくなることで、自宅、オフィス以外の第3の場所で働く「ワーケーション」という働き方が注目されています。本PJではワーケーションを単なる観光と業務の足し算で終わらせるのではなく、価値の最大化へ向けて取り組みを進めています。
【参考】MINDSとは?
MINDSはミレニアル世代が中心となり、新たな働き方の提言・実践を目指す異業種連携コミュニティです。20社を超える企業がコミュニティに参加し、
Mission:すべての個人が自分らしく働く社会を実現する
Vision:業界、会社の枠を超えたミレニアル世代から多様性ある働き方を
日本社会に浸透させる
を掲げ様々なブロジェクトを実施しています。
本PJ参加者:MINDS参加企業
(富士通株式会社、富士通Japan株式会社、ローム株式会社、パナソニック コネクト株式会社、東洋エンジニアリング株式会社、三菱自動車工業株式会社)の6社 計9名
1.本PJの目的
一般的に想定される「リゾートで休暇を楽しみながら働く」というワーケーションのイメージに止まらず、「時間と場所に縛られないテレワークの1つの形、自由度の高い働き方」とその対象を大きく広げて各社にワーケーション文化を創出することを目的としています。
聞いたこともあるし興味もあるけど何から始めれば良いのか分からない、そんな方のワーケーションイメージを広げながらハードルを下げて、多くの方がワーケーションを楽しんでいただける様にすることを目指しています。
GOAL:
「ワーケーションを積極的に実施することでノウハウを蓄積し、明文化する。各社で活用できるドキュメントを作成し、ワーケーションをやりやすく!楽しくする!」
2.これまでの取り組み
①カスタマージャーニーの作成
ワーケーションにおける「メリット」「阻害要因」を可視化するべく、ワーケーションを実施して自宅に戻ってくるまでの行程でカスタマージャーニーマップを作成しました。
その結果、「ワーケーションにおけるセキュリティインシデントは出社、サテライトオフィスと比べて有意に高いとは言えない」「在宅勤務が恒常的に実施できている企業の場合、そもそも出社を前提にしていないためワーケーションが必ずしも悪影響とはいえないこと」が分かりました。
②積極的な対外発信/イメージ向上
ワーケーションの認知度を高めること、「行ってみたい」と思わせることを目的に、社内外への発信を積極的に取り組んでまいりました。
Noteへワーケーション実施時に寄稿、社内SNSでの積極的な発信などを中心に、「楽しく仕事をする」様子を共有することでイメージ向上へ努めてきました。
③白浜へのワーケーション実施
MINDS新規参加メンバへのトライアルと、「関東勤務のメンバについて物理的に出社が難しい場所へワーケーションした場合、影響はあるのか」という検証のため、和歌山県の南紀白浜へワーケーションを実施しました。付随して業務効率性を検証しました。その結果として、ワーケーション時は出社時よりもタイピングのスコアが向上する傾向にあり、一般的なイメージである「気が緩んで集中できない」とは真逆で「速度と精度の向上」に一定の効果があることが分かりました。
※Anchorは和歌山県南紀白浜にあるリゾートコワーキング施設
3.今後へ向けて
①定期的なワーケーションの実施
一般的にワーケーションへのイメージとして「同僚、上司からの理解が得にくい」「遊んでいるかと思われないか不安」という意見があり、阻害要因の一つとなっていました。
ワーケーションPJで率先して実施し、エヴァンジェリストとして周囲に結果を報告していくことで、周囲からの理解を得やすい状態にできるよう、これからも定期的なワーケーションを実施していきます。
②「ワーケーションコンシェルジュ」として
「ワーケーション」という単語が流行し、積極的に制度として導入する企業が増えています。
しかしながら、マニュアルや「どのように進めればよいのか?」「どこに泊まればいいのか?」など、実施を促す資料は整備されておらず、まだまだ実施できる人がしている状態になっています。
ワーケーションPJでは今までに実施してきた実績を生かし、ノウハウや知識を明文化したドキュメントを作ることで、初めてワーケーションする方も安心して、満足度の高い体験ができるよう、「ワーケーションのコンシェルジュ」としての取り組みを進めます。
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