【詳細レポート】MINDS参画企業での社外インターン実施報告!
MINDSってそもそも何?
MINDSはミレニアル世代が中心となり、新たな働き方の提言・実践を目指す異業種連携コミュニティです。20社を超える企業がコミュニティに参加し、Mission:すべての個人が自分らしく働く社会を実現する Vision:業界、会社の枠を超えたミレニアル世代から多様性ある働き方を日本社会に浸透させるを掲げ様々なブロジェクトを実施しています。
社外インターンって何?何をしたの?
ミレニアム世代の声として、目標を見つけスキルを高めたいと思っていてもなかなか思うように進められない問題があり、その具体的な打開策を示せていないのが現状です。さらには、コロナ禍によってより一層問題は深刻化しています。その打開策の一つとして2019年から取り組みを開始したのが、本プロジェクト「社外インターン」です。2019年の初年度をステップ0(とにかく社外インターンを実施しながら課題を把握していく)とし、各ステップに目的と実施内容を設定したうえで、2021年のステップ2まで取り組みを進めてきました。本記事では、これまでの取り組みの成果や課題を実際に実施した複数の社外インターンの内容を中心に記載しました。MINDS参画企業にとどまらず、本取り組みが拡大する足がかり(ステップ3)となることを期待して作成いたしました。是非、ご覧ください。
社外インターンプロジェクトのメリットとデメリットは?
2021年社外インターンの実施前に、2021年の社外インターンの実施協力を各社へ依頼する必要がありました。そのツールの1つとするために、三者(※)の視点で、社外インターン実施により生じるメリット・デメリットを次のとおり整理しました。
※社外インターンへの参加者、参加者を送り出す企業、参加者を受け入れる企業のこと
プロジェクト実施にあたってどのように派遣と受入を調整したの?
MINDS参画企業間にて社外インターン実施にあたり、受入企業と参加希望者とのマッチングは、以下フローの通り行いました。
「受入れテーマ・概要決定」および「 Teams、電子メールにて参加者を募集」について
受入企業内にて受入を行うプロジェクト・部署が確定後、具体的な受入内容・条件を取りまとめ、以下のとおり募集要項を作成しました。
上記で作成された募集要項をMINDS参画企業へ共有し、参加者を募集しました。
「Teams、電子メールにて参加希望者から応募を受ける」について
参加希望者に、以下の通り応募フォームへ記入し、提出してもらいました。
どのような社外インターンプロジェクトを実施したの?
2021年社外インターンプロジェクトでは、下記の会社間にて実施をしました。
事例1:日本マイクロソフトでの社外インターン
事例2:パナソニックコネクト株式会社での社外インターン
事例3:富士通株式会社での社外インターン
社外インターンの実施前後に起きた変化についての効果検証
今回、社外インターンシップ実施による個人の成長を測るため、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社協力のもと、キャリア自律支援サービス『プロテア』のキャリア資産診断を用いてプロジェクト前後の変化を測定しました。
社外インターンプロジェクトにおける効果検証方法
『プロテアのキャリア資産診断』
本プロジェクトでは、社外インターンによる個人の成長を測るため、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する『プロテアのキャリア資産診断』を用いてプロジェクト前後の変化を可視化しました。
プロテアのキャリア資産診断は『LIFE SHIFT』で示された3つのキャリア資産を、法政大学キャリアデザイン学部教授 田中研之輔氏監修のもと、独自のアセスメントとして開発いたしました。社外インターンが、単なる業務体験することだけでなく、越境学習の機会として自律的なキャリア形成や持続的な成長につなげるために、キャリア資産を企業と個人が共に成長するための新たな指標となるよう、検証を行いました。
キャリア自律支援サービス「プロテア」https://www.persol-pt.co.jp/protea/
◆プロテアのキャリア資産診断
■社外インターンプロジェクトにおける検証プロセス
検証方法として参加者10名に対し、プロジェクト前後でアセスメントを実施し、キャリア資産の蓄積状況を可視化するとともに、プロジェクト開始時にはキャリア自律状況を分析いたしました。
■キャリア資産構成要素
社外インターン参加前後での変化は・・・?
プロジェクト前 キャリア資産診断結果
活力資産において「自己納得感」が高い一方、「テクニカルスキル」 、「自己創出感」が低い傾向がある。
また、今までの働き方への満足度は高いが、自己研鑽につながる環境・今後のキャリアイメージが足りてないと感じている傾向がありました。
プロジェクト後 キャリア資産診断結果
社外インターン前に低かった「テクニカルスキル」、「自己創出感」が相対的に高まる結果となりました。
キャリア自律度分析結果
心理面では、「キャリア形成意欲」は高いが、比較して「職業的自己イメージ」と「キャリアの自己責任自覚」が低く、現在の仕事と自身のキャリア繋げて考えられていない傾向がありました。
また、行動面では、「ネットワーク行動」が低く、自身のキャリアのための社内外の関係性構築に取り組めていない傾向がありました。
出典:パーソル総合研究所 従業員のキャリア自律に関する定量調査
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/career_self-reliance.html
今後への課題は・・・?
MINDS参画企業内での社外インターン実践により、参加者は「テクニカルスキル」、「自己創出感」が相対的に高めることができ、またそれを定量的に測定し、見える化をすることができた。参加者の受入企業にとっても、業務やプロジェクトへの社外からの参加はメンバーへの刺激や多様性に繋がったという声が多数ありました。
社外インターンは社外に目を向け、実際に触れ、社員一人一人が自立することで個人が強くなり、そして組織が強くなる循環を生む可能性をもっていることが分かりました。
これから社外インターンをMINDS参画企業に限らずさらに展開していくことへの課題は受入企業と参加者の派遣企業のマッチングがもっとも大きな障壁となる。いかに気軽に実施ができる体制を社会全体で構築するかが今後の重要なポイントとなり、MINDS社外インターンプロジェクトでは、この点について引き続きプロジェクトのなかで課題解決を図っていきたいと考えています。
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