俺の一番好きな映画は『トゥルーロマンス』かも知れない。
「一番好きな〜何？」の答え激ムズ問題。
先日初めて行ったバーで常連さんに「一番好きな音楽は？」と聞かれた時、一緒に行った友達に「俺の一番ってなんだっけ？」と聞いてしまったほどだ。自分の中での一番はまだ決まってなかったので本当に困ってしまったのだ。この手の質問はどの分野でも苦手である。なんだか試されてるような気がするし、みんな違ってみんないいのだから一番なんて決めようがない。結局その時は相手も知ってそうなサザンとかユーミンについて話した。本当はbetcover!!とか七尾旅人について話したかったのに。そのバーからの帰り道、俺はふと思ってしまった。こういう時に本当に好きな音楽言えた方がかっこいいんじゃね？と。相手の知ってるテリトリーに入るために自分の一番を曲げてしまっている自分が少し恥ずかしくなってしまった。俺はこういう時に割と落ち込むタイプである。「自分」を持っている人間が好きでそうありたいのだ。
俺はこのバーでの経験を通して、自分の一番好きな音楽、映画etc..について見つめ直す必要があると考えた。次この質問をくらった時に、相手が知らなくて気まずくなっても構わないくらい好きなものを決めよう。俺は決意した。と言っても音楽なんてのは考え出したらマジで止まらなくなってしまうのでまた今度にすることにした。音楽よりは映画の方が決めやすい。自分の中ではそうだった。早速俺は自分の記憶とfilmarksの点数と向き合い、ベストを探した。俺が一番好きな映画監督はタランティーノだ。じゃあその中でも一番って？パルプフィクション？まぁもちろん最高だしレザボア・ドッグスもジャッキーブラウンも捨てがたい。デスプルーフはちょっと最後以外退屈だしなぁ。とても迷った。タランティーノ以外にも、フォーリング・ダウンとかタクシードライバーとかもめっちゃ好きだし。ララランドも好きだしレディバードも好きだ。結局俺の脳みそが弾き出した答えはこれだ。
俺の一番好きな映画は、『トゥルーロマンス』だ！！！！！！！
はい、これです。ちなみに監督はタランティーノではありません、トップガンの人です。脚本がタランティーノです。パルプフィクションとかもう何回も見てるんだけど、一番は一回しか見てないトゥルーロマンスでした。僕はもう自分を曲げません。5〜6年前くらいにHuluで見たんですが、とても強烈なインパクトを放っていて自分の頭の中にずっといた作品です。今まで見返してなかったのは、サブスクにないからでした。見るにはDVD借りてくるか買うしかないので書いました。ブックオフめっちゃ回ってやっと見つけました。表紙が濡れててくちゃくちゃなのに結構値段してびっくり。
貧乏大学6年生には重い出費です。ネットで買えよ。
さて、そんなこんなでようやく入手してみたのですがまぁ面白い。自分の好きが詰まってる。アメリカン半グレが頑張る話好きなんですよね。でももう本当にダントツで好きなシーンがあって、ここです。
「まさか殺しちゃうなんて、、、なんてロマンチックなの！」
ここです！！！！！！ここ！！！このセリフ！！！
経緯は、貸本屋で働く冴えない主人公が惚れたコールガールのためにその雇い主？ボスを殺した後のセリフなんですけども、本当に最高なんです。出会って数日なんですこの二人。出会った次の日には結婚してすぐにボスをぶっ殺しに行くんです。この主人公クラレンスの勢い。大したやつですよこいつは。なんてったってこのヒロインのアラバマちゃん、そんなにボスに付き纏われたりしてるわけでもないんです。彼女に酷いことをさせたことに激昂して彼女を自由にするために殺すんです。そんなことできますか？できないですよ普通。最高なんですよこのクラレンスってやつは。また殺してきたって言った後のアラバマの間がすごくいいんです。めちゃくちゃ溜めて溜めて、「なんてロマンティックなの！」ですよ？普通彼氏が人を殺してきた後にそんな反応できます？最高のヒロインじゃないですか？もう昔見た時も今回も心をグッ！っと掴まれましたね。
なんでこの映画が一番好きかっていうともうこのシーンです。その後の父親のシーンも本当に本当に良いんですけど僕の心を掴んで離さないのはこのシーンです。正直このセリフがなかったらそんなに好きになってないかもしれないです。本当に映画史に残るロマンスシーンだと思います。
その後の怠惰なブラピのかっこよさとかラストについて語りたいんですけども、ちょっと長くなりすぎちゃうのでやめときます。このシーンです。このシーンがこの映画の全てです。書いてて変なテンションになってしまいました。読み返すのが恥ずかしい。
そんなこんなで今まで俺が見た中で一番好きな映画は『トゥルーロマンス』に決めました。
もう迷いません。友達に自分の好きな映画聞きません。本当に最高の映画です。興味湧いたら見てみてください。アディオス。