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2025年、新年度の土台づくりに早めに着手しよう

2月半ばを過ぎ、4月から新年度となる皆さんにとっては新たなスタートとなりますね。来期の組織や個人のミッションが徐々に具体化するこの時期は、新年度に向けた土台構築の絶好の機会といえます。

(著:小島美佳


新しい環境における不確実性にどう向き合うか


この時期は、新しい職場に異動が決まったビジネスパーソンにとっては ご自身のミッション、上司が誰になるのか、職場のどのような雰囲気なのか… まだ把握できず不確実性を感じているかもしれません。
確定していない要素が多く、モヤモヤとした気持ちになる人も多そうです。

しかし、この期間をモヤモヤと過ごすのではなく、準備期間として活用し、少しずつ行動を起こしていくことをおすすめします。


ハーバード流マネジメントに学ぶ成功の法則

その際におススメなのはこちらの本です。

『ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー』


中でも、第四章の「上司と成功条件を交渉する」は、マネジメントポジションに限らず、上司の期待値が大きい場合などの対処法が具体的に書いてあり、有用な示唆を含んでいると思います。


上司との関係構築における重要ポイント


◼︎ 上司との関係性で やっていけないこと5つの例

  1. 上司との距離をとること (話にくい人の場合は、こちらから積極的に接触しなければならない)

  2. 問題があった際に報告が遅れてしまうこと(上司としては問題を他から聞かされるのが最悪のパターン)

  3. 問題を持ち込む際に、対処するための計画なしに丸腰でいくこと (「考えのないやつ」と思われてしまう)

  4. 会議で状況報告のリストを読み上げること(「それで?」とならないために心掛けたい)

  5. 上司が変わることを期待すること(上司の好みに合わせるのは自分。これは仕方ない。そうしないと土台に〇がもらえない)


◼︎ 逆に上司との関係性でやるべきこと5つの例

  1. 自分に対する期待を早いうちから繰り返し確認する(特に初めての上司の場合は有効)

  2. 関係づくりにすべての責任を負う(「やってはいけないこと」の1の裏返し。上司から寄ってきたらラッキーと思う)

  3. いきなり難しい仕事や膨大な量が降ってこないよう交渉する(適切に自分の状況を伝えないとオーバーフローに向かう)

  4. 上司にとって重要な分野で早めに成果を出す(上司にとって大切なこと3つについて常に進捗や議論をするのでもOK)

  5. 上司が意見を尊重している人から高評価を得る(取り入る必要はないが、上司の耳に入る情報経路には気を配るべき)自分に対する期待を早い段階から繰り返し確認する


実践的アプローチのポイント

特に、上記の10の実践項目の中でも初期の頃に重要となるのは、積極的に実践すべき行動の ①「期待値の早期確認」と、②「関係構築への主体的な責任」です。

この2点をしっかりおさえておくことで、土台づくりがしっかりしたものとなり後々に大きな影響を及ぼします。

来期が始まる前に、少しずつ関係づくりに着手してみましょう。
もちろん新しい年度が始まってからでも十分間に合いますが、丁寧な人間関係づくりはあればあるほど 効果的です。

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