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小学5年生が理解する「誤り訂正符号」(デジタル社会を支えるテクノロジー:誤り訂正符号って何?その43)

私:「『LDPC符号』のように優れた発明であっても、その当時は実現に必要な関連技術が十分でなかったために、暫く忘れ去られてたような技術は他にもあるんだ。」

息子:「そんなにあるの?」

私:「デジタル技術の基本技術である『フーリエ変換』なんかもそうなんだ。当時はコンピュータ技術が無かったから暫く忘れ去られていたんだ。『LDPC符号』の場合は当時のコンピュータ技術がまだ未熟で計算量が多過ぎて実現できないと考えられていたから、50年位忘れられていた技術なんだ。でも、驚くべきことに『BCH符号』や『リード・ソロモン符号』に対する最も計算量が少ない復号法を発明したベールカンプ(Berlekamp)さんが、マッカイさんが『LDPC符号』を再発見するよりも20年位前に出していた、The Key Paper of Error Correcting Code(タイトル名が記憶違いの可能性が有ります)と言う、『誤り訂正能符号』の重要な論文を紹介した本で、『LDPC符号』を取り上げていたんだ。パパはたまたま会社でその本を見て、本当に驚いた真に優れた技術者は、真に優れた論文を見抜く力も優れているのだと強く思ったよ。」

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