見出し画像

無限に使える排卵チェッカー

妊活のファーストステップと言えば、タイミング法。

基礎体温計とにらめっこしながら自己流でタイミング取る方も多いのではないでしょうか。

排卵検査薬と言えば、これまでは尿をかける使い捨てタイプのものが定番ですよね。


尿をかけるタイプの排卵検査薬は、尿中のLHサージ(黄体形成ホルモン)を検出して排卵を予測します。

しかしLHサージを特定するためには12時間に1回程度検査を行わなくてはならず、朝陰性でも夜もう一回検査したら陽性、ということもしばしば。

1周期に何本検査薬があっても足りません・・。


ここで女性のホルモン周期をお示しします。

画像1

女性の生殖器の機能 | 女性のからだ | 不妊Collegeより引用

そこで最近米国などで注目されているのが「唾液で排卵予測」です!

上図をみると、LHサージの前にもうひとつ山があることがわかりますか?

それはエストロゲン(いわゆる女性ホルモン)です。

 

実は唾液はこのエストロゲンの影響を受け、成分が変化しているのです。

この唾液の変化を観測することでも排卵を予測することができるのです。

現在日本で商品化されているものは、唾液の羊歯(シダ)状結晶形成から排卵予測するミニ顕微鏡です。


排卵が近くなると、ミニ顕微鏡をのぞきこんだときの結晶の見え方が変わります!!

画像2

<プチアイビス商品ページより引用>


私も最初使うまでは半信半疑でしたが、実際やってみてびっくりしました!

実際の画像

↓↓↓

画像3

基礎体温ががくっと低体温になったとき、シダの結晶がびっしり!!

ちなみにこの写真を撮った前日夜はそれはそれはびっしりでした(慌てていて画像なし…) 


しかも原理上、LHサージよりも早めに反応しますので、

タイミングを取るのにベストと言われる、排卵日前のチャンスを逃さずに把握することができます。


ミニ顕微鏡を使うコツは、

・多めに唾液をガラスに塗ること
・10分以上経っても乾かない(表面が濡れている)場合は、そっとティッシュの端をガラス面に触れさせて、水分のみ吸収させること
・強い光(昼間の明るい窓や明るいデスクライト)にかざすこと

この3点です。

程よい唾液量に塗るのはなかなか難しいですが、多めに塗って、乾かなかったらティッシュオフが効率よいのではと思います!

 

何かと不安&お金がかかる妊活、すこしでも手軽に自分の体調を把握できるようになるといいですね。


ここまで読んでいただいてありがとうございました。


<参考資料>
唾液検査で排卵が予知できるか?
吉田 耕治 1 , 桑崎 雅 2
1社会保険大牟田天領病院婦人科
2西日本産業衛生会北九州健診診療所
キーワード: 排卵予知 , 唾液 , 羊歯状結晶
発行日 2009年7月15日 DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102021


このnoteに寄せていただいた応援金でNPO法人Fineの活動を支援しています


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?