姿勢よく快適に座るための坐蒲選び
瞑想のよいところは、いつでもどこでもできるところ。とはいえ、20分以上座るとなると気になるのが足のしびれと正しい姿勢の保つこと。
椅子は長時間座ってもあまり足はしびれないかと思いますが、高さが高すぎると足が地面にしっかり着かなくて不安定になります。高さを調整できる場合は、足の裏がしっかりと地面に着くように調整することをオススメします。
問題は床の上です。10日間のヴィパッサナー瞑想の合宿に参加した時は、座布団3枚を駆使して足がしびれない座り床(!?)を作りました。最終的にはほぼ完璧に近い形に行き着いたのですが、長い時は1時間半近くぶっ続けで座るので、足の感覚が全くなくなることも多々ありました。座布団を3枚駆使してもそうなるのは、床がフローリングで固かったのが原因のひとつでした。
そんな辛い経験をしたので、ヴィパッサナーから帰って来た後は、床面が柔らかい畳の部屋がある家を探して引っ越し、今に至ります。畳の部屋のある家は人気がないらしく、割とすぐにとてもいい条件の物件が見つかりました。しかし、せっかく瞑想のために手に入れた畳の部屋の床でもやはり足はしびれます。そこで大事なのが坐蒲です。
一番最初に買った坐蒲が写真の左の濃紺のものです。お寺でもよく使われている滝田商店というブランドのもので、生地もしっかりしているし、中身はパンヤがパンパンに詰まっていて、4年近く使っていますがへたれていません。そして、そもそも禅寺で坐禅をするために作られたものなので、背筋をピンと伸ばして姿勢よく座ることができます。ただ、見た目が大変地味で畳の部屋に置いておくと、老人の家のようなたたずまいになります。
というわけで、今回仲間入りしたのが、右のスエード調素材のピンク色の坐蒲です。こちらは、仏具の制作販売をしているサカエ金襴という会社のZAF(商品名)です。
インスタグラムで見て、色が豊富でずっと気になっていたのですが、実際に座ってみないと2個目を買う意味はないなと思っていました。そんな時、イベントで販売するとの情報があったので、座り心地を試しに行きました。こちらも中身はパンヤ。滝田商店さんのものと比べると高さがあり、膝から下がちょっと楽になるような気がしました。あと、素材がスエード風なので、座っている時に前に滑りにくいです。購入してから1ヶ月ほど経ちますが、まだどちらがいいとは判断できず、日によって変えています。
瞑想をしている方で、床や畳の上にクッションで座っている方も多いかと思います。クッションは毎日座っているとへたれてしまうし、座蒲のように中身がパンパンに詰まっていないので、座っている時の姿勢も崩れてしまいます。今日紹介した2つは使っていて品質もよいのを実感しているので、日々の瞑想のお供にいかがでしょうか?