ペットロスと量子論
ベッドに目を向けると、死んだはずの白猫がいた。
うっすらとかではなく、クリアに。
駆け寄る。触れる。抱きしめる。
温かい。
帰って来てくれたの?
信じられないけれど、確かな、感触。
会いたい時に、空間から、量子が集まるようにして、肉体を伴い、戻ってこられるようになったらしい。
ねぇ!
白猫を抱きしめながら、夫を呼ぶ。
「見えてる? 今、白猫がいるの・・・」
夫は、口元を手で押さえ、肩を震わせ泣きながら、何度もうなずき、見えてる、と言う。二人で泣く。抱きしめる。
ピロピロリ~ン
ピロピロリ~ン♪
は???????????
スマホを見ると、土砂災害警報。
通知を切り、またベッドで目を閉じる。
ピロピロリ~ン
ピロピロリ~ン♪
「神奈川県で、避難指示が出ています」
・・・・・・。
こんな、よりによってペットロスの人が最も望むような、会えた夢を見ていた時に
爆音で通知してんじゃねーよ!!!!!!!!!!!
大体ここ町田市で神奈川じゃないですから!
ばーかばーかばーーーーーーーーーーーーーーか
完全に目が覚める。通知も調べて全部切る。我が家は土砂も水害もリスクない地形だし。
余韻をもう少し味わいたかった。何なら、白猫を実体化させられる感覚でも習得できたかもしれないのに。
腐れ台風め。
こんな夢を見たのは多分、仕事の関係で、量子もつれを調べたことから
量子テレポーテーションについて読んだり、チャットGPTにいろいろ聞いたりしたからだろう。
生命体を量子テレポーテーションできる日は来るのかと。
完全なコピー体を同時に存在させることは不可能なので、一度量子状態にに解体? して、転送先で再現するらしく、生命体でそれをやったら、肉体は再現できても、生命はなくなるかもしれない、なんて話をしていたので。
どこからの話かソースはよくわからないけれど
人と話していた時、猫は、多次元を行き来しているという話を聞いた。
そうだとしたら、あながち、あの夢は、嘘じゃないかもしれない、なんて。
どこかにいるなら、たまには立ち寄ってほしいものだ。
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