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猫が2匹いる家庭で生じた愛情の不均衡  ~白猫の主張~

2匹を等しく同時に愛する難しさ。
それぞれ手のかかる時期も違ったりするし。
元々は黒猫が先に腎不全になり、その時期は健康だと思われた白猫は放置されるというか、伸び伸びと過ごす。

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「病院行くよー!」と準備する時の
連れていかれるのが嫌で目をそらすを感じる黒猫と、
俺全然関係ねーしとばかりに堂々とする白猫。

どちらかというと、黒猫が弟的なので
白猫は黒猫が不在でも伸び伸び過ごす。
黒猫は白猫が不在だと探し回って悲しそうに鳴く。

黒猫のようにう○ちをつけて歩き回るわけでも
毛づくろいが下手すぎて寝癖がついてるわけでもなく
黒猫の面倒を白猫が見るのが当たり前の空気が蔓延する家庭の中で
しっかり者の長男扱いされてきた白猫は多分いろいろと、不満を溜めていた。

今でこそ白猫の入院は慣れてきたが
白猫最初の入院の時は本当にうちは大騒ぎだった。
黒猫まで連れて面会に家族総出で日参する始末。
帰宅すれば、面会時キャリーの中に白猫がいたからか
空っぽのキャリーに向かって、黒猫が、悲しそうに遠吠えする。
暗い沈滞ムードの我が家が、白猫の回復でパーッと明るくなり
感動の退院だったことは、過去の記事でも一部書いたが

実は上記に書かれていない真実が一部存在する。

白猫は確かに感動的にダイニングチェアに来た。
私の膝に乗り、私に抱きしめられ、ゴロゴロ言いながら私を撫でた。

しかし

夫が真上から撫でようとしたとき、上からが苦手な白猫はちょっとよけようとし
ナーバスになっていた私は思わず「やめてよ!」と言い、ショックを受けた夫は離れていった。
黒猫に至っては、待ってたよーーーー!! とばかりに駆け付けたのだが
白猫はそれに対し

俺はお前のことが本当は嫌いだったんじゃー!!!!

と言わんばかりの平手打ちを黒猫にかました。
(我が家が一瞬シーンとなった)
以来白猫は黒猫に譲ることなく、私の膝に堂々と乗り、枕元でも必ず私側に寝て、時に黒猫を威圧し、完全に立ち位置を変えたのである。

私たちも生きててほしいので、ちやほやモードがとどまることを知らず
餌も、これが嫌だあれが嫌だというのを聞いているうちに

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これじゃないご飯だしてもらえますか?

みたいな顔を堂々とするようになってしまった。
甘やかしモードをいかにして正常化に戻すかと日夜工夫する中

白猫が、本日、また緊急入院になってしまった。


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