言葉は諸刃の刃
ネガティブなセルフトークはあなたの心と身体の健康を損ないます
こんなお話を聞きました。
みなさんはどんな風に感じましたか?
せっかくみんなで声掛けしてたのに残念
部下に心配かける上司はどうなのか
休んでよかったんじゃない?
わたしもきっと同じことするな
色々、感じたことがあるとは思います。
(よかったらコメントで教えてくれるとうれしいです)
心理学を学んでいなければわたしも間違いなく
「そんなことないですよ」
「何、そんなこと言ってるんですか」
なんてもしかしたら笑いながら言っていたかもしれません。
本人の気持ちも考えずに
何が間違っているのか
本当であれば、対応に「正しい」も「間違い」もありませんが
部下がポジティブな言葉をかけていたのに
休むことになってしまった。
つまり、上司にはポジティブな言葉は届かなかった、ということになります。
これは何が原因だったのでしょうか。
それは
「自分はダメだ」ということに対してポジティブな声掛けを行った
ということです。
あなたはこんな経験ないですか?
どう頑張ってもできなくて自信を失いかけてしまった。
仲のいい友達につい弱音を吐いてしまいました。
「もう、私ダメかもしれない」
「そんなことないよ。頑張ってたじゃん」
「でも、結果が出せなかった」
「たまたま結果が出なかっただけじゃないの?」
「でも……」
「頑張ってたんだから大丈夫だよ」
「……」
どうでしょう。
なんだか、モヤモヤしませんか?
人によっては
「そんなことないよ」
って言って欲しい人もいるでしょう。
そう言われることで鼓舞できるかもしれません。
ですが、自信を失いかけているときはどうでしょうか?
素直に受け入れられないのではないでしょうか。
少なくとも私は受け入れられませんでした。
「でも」
という言葉が出てきてしまうのです。
つまり、
「自分はダメだ」という上司に
「そんなことないですよ」と返していたのは
マイナスの言葉とプラスの言葉の綱引きをしていた
状態だったんですね。
もしかしたら、上司を知らないうちに
追い詰めてしまったのかもしれない。
「そんなことはない」
という言葉って「否定」の言葉ですよね。
「否定」の言葉って素直に受け入れられるでしょうか?
少なくとも「自分はダメだ」と自分自身に
マイナスのセルフトークをしている人に。
わたしはさらに「自分はダメだ」という思いを
強固にさせてしまう危険性があるのではないかと
考えています。
どうすればよかったのか
良かれと思ってやったことだったのに結果的に
休むことになってしまった。
もちろん、この人達のせいではありません。
もしかしたらこの上司の中で
「理想の上司」像があって、
「上司はこうでなければいけない」
という思いが強くあったのかもしれません。
理想と現実の差が広がれば広がるほど
乖離していくので自分はダメだと思って
しまったのかもしれません。
本当のところは上司に聞いてみなければわかりません。
ですが、もしあなたの周りに似たような人が
いてどうにかしたいな、と考えているのであれば、
対処法はあります。
それは相手の話を聞いて「共感」すること
今回の例で言えば、上司は「自分はダメだ」
と言っていました。
質問してみましょう。
「自分はダメだった思っていると苦しくないですか?
例えば、どんなところが自分はダメだと思っているんですか?」
と。
たぶん、答えてくれるはずです。
まぁ、沢山出てくるかもしれないですね。
沢山出てきたら1つずつ潰していきましょう
「そのダメな部分は何をしたら、どういう風になったら
良いという状態になるんですか?」
答えたら、答えたことに対して質問していく。
「はい・いいえ」で答えてもらうのではなく
相手に考えてもらう質問をして答えてもらいましょう。
人によってはここで吐き出すことによって、
楽になって前向きな発言が出てくるかもしれません。
その時はひとこと、
「わたしたちは◯◯さんのおかげで助かってますよ」
なんて言ってあげたらいいですね。
「そんなことないですよ」は封印です。
具体的に、どんなところがどんな風に助かっているのか
伝えるとより相手に気持ちが伝わりやすくなります。
まだちょっとネガティブが出てきそうな場合は、
「できている部分」を聞いてみましょう。
「ダメな部分」って「ない」ものを探している状態なんですよね。
自分に足りないからダメだと思っている。
だから次は「できている部分」だから「ある」ものですね。
すでに相手が持っている部分。
最初は反発することがあるかもしれません。
それでもダメだと言うでしょう。
そこに反論してはいけません。
「そんなことないですよ」はもう少し先です。
見方を変えると、「自分はダメだ」と思っているのは
成長したいということ。
ダメだと思っている部分は「伸びしろがある」とも考えられます。
「ダメだと思ってるってことは成長していきたいということでも
ありますよね」
なんて、背中を押して上げるといいですね。
もちろん、これは一例にしかすぎません。
色んなパターンや変化球もあると思います。
ですが、私の経験上、
「どんなところが◯◯なの?」
と聞くとみんな答えてくれることが多いです。
ですから、マイナスが発言をした場合。
「あの人ムカつくんだけど!」
と言われたら
「そうなんだ。どんなところがムカつくの?」
なんて言って吐き出してもらいましょう。
人は、解決策がなくても「聞いてもらえた」
と思うととても安心するものです。
話し上手もいいですが、
聞き上手になってくれたらなと思います。
まとめ
ネガティブなことを話してきた場合、
なぜそう思うのか、どんなところがそう思うのか
相手に話してもらう。
その時は、相槌を打ったり、共感する。
「そんなことないよ」は封印
相手が一通り話し終えて最後に
前向きな言葉をかけてあげると尚良。
言葉は良くも悪くも相手に影響するものだと思います。
時には背中を押してもらったり勇気をもらったり。
時には傷つけられたり
それでも、コミュニケーションを取るには
「言葉」が必要です。
どうせするなら自分も相手も幸せになれる
「言葉」を使っていきたいですね。
言葉も未来を創っていくひとつの大切なツールです。
Instagramやっています。
よかったら見にきてくださいね。
(公式LINEは近々作ろうとは思っていますが…)