※ネタバレ有り※MY SHINee WORLDを観て感じたこと
3月16日土曜日、ついに前日15日から日本でも公開になった映画「MY SHINee WORLD」を観ました💎
Dolby Atmos(ドルビーアトモス)で観たのでまるでライブ会場にいるかのような臨場感が味わえてとても良かった!
※ここからはネタバレになりますので、まだ映画を未鑑賞でこれから見る方は記事を読まずにお戻りください。
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映画の構成として、ざっくり大きく分けると主に3パターンの映像が出てくる。
デビュー時から現代までのSHINeeのライブや活動の映像、現在(韓国で去年公開なので2023年)のメンバー同士の会話、そして「シャヲルである1人の女性」だ。
SHINeeのポスターやグッズがたくさんある部屋にいる女性は、現在は社会人のようだが、映画の中で学生服を着ていたり資格取得などの勉強をしようとしている場面がある。
そして勉強の合間や仕事から帰宅して疲れて帰ってきた時など、日常の中でSHINeeの曲を聴いたりMVを観たりしている。
SHINeeのデビューは2008年で、例えばその時に14~16歳の学生だったなら15年後は29~31歳の社会人になる。
映画を見ていると、疲れた時や楽しい時など、この女性はいつもSHINeeの音楽と共に人生を過ごしてきたことが想像できる。
この映画を見た人も、SHINeeを好きな理由はそれぞれ違うと思うけど、つらい時や苦しい時に癒されたり、楽しくて幸せな気持ちをもらった人が多いのではないだろうか。
「これはSHINeeの物語であり、私自身の物語でもある」と視聴者が共感しやすい構成になっていると思う。
先ほど挙げた、主に3種類の映像が交互に出てきながらSHINeeの歴史を順番に振り返っていくのだが、デビューの2008年から去年の最新曲まで、ライブ映像と共に曲が流れる。
Dolby Atmosで観たのでとにかく音がいい!
Dolby Atmos自体初体験だったけど、ライブ会場のような臨場感があって最高だったので対応の映画館をぜひ全国に増やして欲しい。
ジョンヒョンの顔のアップがスクリーンに映し出された時や、他にもいくつかの場面で自然と涙が溢れた。
周りからもすすり泣く音が時々聞こえたし、「ハンカチを持っていた方がいい」というTwitterの情報を見て上映中ハンカチを膝の上で握りしめていて大正解だった。
もちろんライブ映像は素晴らしいし、過去の貴重なグッズや現在のメンバーが語るシーンでくすっと笑いそうなところもある。
ただ私個人の感想として、この映画には幸せや喜びがたくさん詰まっている代わりに胸の痛みも多々感じた。
痛みというのは、もちろんジョンヒョンが亡くなったことやオニュが活動休止している寂しさも当然ある。
だけどそれだけじゃなく、私は現在のシーンでミノとテミンとキーくんの3人が会話している中で次の点が特に心に残った。
①デビューしてからの10代の悩み
②兵役による空白期の悩み
①の中で「デビューした頃の願いの1つは携帯が欲しかったこと」「外出にも制限があり、メンバー以外の人(他のアーティスト等)に悩みを話したりしてすっきりすることが出来なかった」という趣旨のことを話していた。
K-POPファンで、多くのK-POPアイドルが練習生の頃からデビューしてからもしばらくは寮生活が基本で、外出にも制限があることを知っている人は多いと思う。
また最近はそこまで厳しく無くなってきたのかもしれないけれど、デビューしてすぐは個人の携帯電話を持たせてもらえないというのも昔からよく聞く話で、K-POP第2世代のSHINeeも例外ではなかった。
10代の少年たちが親元を離れ、歌とダンスの練習はもちろんそれ以外も厳しい制約を受け、自分たちの人生をかけてがんばり続けてくれたおかげで私たちはSHINeeというアーティストに出会うことができた。
ものすごく大変だっただろうなと想像はしていても、実際に「本当に命懸けだった、一生懸命だった」と語るテミンを見て、その言葉が重たかった。
「好きな芸能人にあまり重い話を言われたくない、エンタメとして楽しめない」と言う人も世の中にはいるだろうけど、私はSHINeeがこういう正直な気持ちをほんの少しでも打ち明けてくれて良かったと思っている。
長く走り続け、名曲や実績を残してみんなに幸せを与えてくれた人達だからこそ発言できることでもあると思う。
②の兵役の空白期の前後の不安について、これもミノが言っていた通り経験した本人達でないと分からないと思う。
私はいつも「メンバーはちゃんとファンが待っていてくれるか不安だろうな、ちゃんと待っているって伝えたい」とばかり思っていたが、ファンのことだけでなく「現役感を失わないか」という不安があることについては考えもしなかった。
目まぐるしい日々を過ごしていた中で、1年半以上も芸能界から離れて軍人としての生活を送り、また芸能人として戻るという他の国ではなかなかないシステムによる苦労は、察するに余りある。
私はSHINeeの曲を聴いたりライブに行って時間を共にすることで、決してお金だけでは買えないかけがえのないものを手にしているのをいつも感じる。
それはSHINeeがずっとSHINeeでいることを諦めないでいてくれたおかげでもある。
競争が激しいK-POP界で、兵役も経てデビュー15年以上経ってもグループ活動で新曲を出したり、音楽番組で1位を取ることは並大抵のことではない。
何があっても応援し続けるつもりとはいえ、事務所が別々になったり、今後の活動について不安に思う点がないわけじゃない。
過去に戻りたいと思ってもそれは出来ないし、時間は進んでいく。
今後この映画の物語の続きが見れるかどうかは、SHINee本人達や関係者の問題もあるが、同時に私達シャヲル次第でもあると思う。
네가 남겨둔 말 (Our Page)の歌詞のように最後のページまで埋めるつもりで、1ページでもSHINeeとシャヲルの物語が永く続くように、自分にできる限りの愛をSHINeeに返し続けたいです。
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