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ジョンペンの妹が6年振りにSHINeeの公演に行って映画まで観た話


私にはジョンペンの妹がいる。

2016年の年末、私達はFNS歌謡祭に出ているSHINeeを見て好きになり、ライブに行ってFCにも入った。
2017年は本当にあの日が来るまでは毎日幸せだった。
ここまでアーティストにハマったり誰かのFCに入るのは私にとっては初めての経験だった。

2017年の12月、あの一番苦しい出来事を経てから2018年のFROM NOW ON 公演。
東京ドームで開催された最終日のみチケットが当選し、2人で行った。

自宅に帰宅してからその後、妹は「私はもう、ライブに行ったりするのはいいかな」と言った。
楽曲を聴いたり朝のアラームに使用していても、やはりジョンヒョンがステージにいないSHINeeを見るのはつらいということだった。

「もっと長年ファンの人ならともかく、亡くなったとはいえたった1年程度のファン歴でそこまで?」という人も世の中にはいるかもしれない。
それでも私はあの日からしばらく夜中に目を覚まして眠れなくなったりしたので、妹はもっと苦しかったと思う。

2018年の2月にFROM NOW ON公演に行き、3月に韓国に行って当時COEXにあったSM TOWNのartiumに設置されたジョンヒョンの追悼スペースにも一緒に行った。

そこからは基本的に私1人でSHINeeのグループ・ソロの公演に行っていた。
1人でライブに行くのが寂しいとか考える間もなく、ただただ会える限りSHINeeに会いたいと思っていた。

2018年以降のSHINeeの映像はなるべく妹の前で見ないようにしていた。

妹はFCの更新はしなかった。
「Everybodyの振り付けがこう変わったよ」とか「4人がジョンヒョンを感じさせてくれることをしてくれたよ」とか、そういう話をたまにした気がするけど、あまり聞きたくないようだったので次第にそれもしなくなった。


しかし今年の2月、タイトルの通り妹は6年振りにSHINeeの東京ドーム公演に行った。

きっかけは母親だった。
母親は長年別の推しがK-POP界にいるのだが「今度SHINeeのライブ行ってみようかな」と私に言った。
それならといつもはチケボのチケットを1枚で申し込むところを、土日両日とも2枚で申し込んだ。

土日両日FC1次当選して結果を伝えてから、しばらくして母親は言った。

「土日両方行かなあかんの?両方はしんどいから1日でよかったのに……」

30代の私の母親だから若くないし、年々体も弱くなってきているので事情はわかる。
でもそれなら申し込み時に言ってくれたらよかったのに。

今さらそんなこと言われても……と母親と喧嘩になりかけた時、妹が言った。

「じゃあ1日は私が行くわ」



正直驚いた。
2018年以降の曲や映像はほとんど観たり聴いたりしてないのに、本当に大丈夫なのか………?

でも本人が大丈夫だというので、とにかく3人で東京ドームに行くことになった。
1日目は妹が同行、2日目は母親が同行ということで話がまとまった。

1日目、プレミアムは外れたけれどアリーナでわりと前方の座席だった。

この公演に行くことが決まってから、Don't Call MeやHARDなど一部の楽曲の映像はちらっと観ていたので大丈夫だとは思ったが、妹は2018年以降の楽曲をほとんど知らない状態。


しかし公演終了後に聞くと結果的には「思っていたより3人を見ても平気だった」らしい。
大声で必死に掛け声をするのに、近くに来た時に推しの名前を大声で呼ぶ勇気のない私を見て笑ったり、「キーくんがお肌がめちゃくちゃきれいで光り輝いていた」という感想が聞けた。

3月には映画、MY SHINee WORLDが日本でも公開され、私も妹も複数回観に行った。
妹といっしょに観た日もあれば1人で観に行った日もあったが、私が見た限り妹は毎回泣いていた。

そこから、2018年にSHINeeがラジオスターに出演した動画を観たり、おもしろいライブMCの動画などを自主的に観て「これおもしろかった」など感想を聞かせてくれることもあった。


6年前と比べて、2人ともそれぞれ仕事や生活環境が変わった。
6年もあれば人生の価値観や考え方さえも変化したりする。
苦しくて今のSHINeeを見れないとずっと思っていた妹にとって、今年の東京ドーム公演と映画がいいきっかけになった。


妹はSNSをやらないし、オタ活するぞ!という感じで必死に情報を追ったりしないけど、オニュが活動復帰した時に詳しい状況を伝えると安心していたし、オニュに会いたいと言っている。

こうやって久しぶりにSHINeeに向き合えるようになった人もきっと他にいるだろうし、それはメンバーがSHINeeがでいることをずっと諦めなかったおかげだ。


今年でデビュー16周年を迎えるSHINeeだけど、ベテランになって事務所が違うメンバーが出てきても、グループ活動を続けてくれるのは本当に有難いことだと思っている。

もしジョンヒョンのことで苦しくてSHINeeを追えない、見れないという人には無理をして欲しくない。
ただ、もし気が向いたら久しぶりにライブに来ても、いつでも最高のステージを見せてくれるグループだと思う。

SHINeeもSHINeeを心から愛する人も、みんな花道を歩いて行けますように。





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