【「スパイクで放たれたボールは、床でどう跳ねかえるのか?】のコメント抜粋
元記事:
https://www.facebook.com/notes/4500402113368444/
のコメント抜粋
<布村 忠弘>
ストレートスパイクがサイドライン付近に落ちた場合、最も潰れた瞬間にラインにかかる可能性があるので、「最も潰れた瞬間」が捉えられなければならないですが、それも基本的に「得られないもの」なんですね。
静止画見て文句言うのはやめようと思います。
<三村 泰成>
ジャストの瞬間を得るには、奇跡的な偶然が必要だと思います。静止画だけでは判断は難しいですね。
サイドラインを斜めによぎった時は、ジャストの瞬間が変形した途中なんて事もありえますし…
ホークアイの「楕円マーク」も、近似、予測が、かなり含まれていると思います。それでも、人間の目視よりは、まだ、正確性が高いと思います。
<三村 泰成>
補足です:
このお話ですが,「バレーボールのルールを厳格に適用したらこうなりますよ」というお話です.「目視してこの現象を判別できる人間」は,この世にほとんどいないと考えています.もし,これができたら特殊能力と言えるかもしれません.それゆえ,「線審の判定がチャレンジでひっくり返る」なんてことで自信をなくす必要は全くありません.むしろ自信満々で平然としていてください.それだけ,線審は困難な作業を行っているということをご理解いただければ幸いです.... もっと見る
<秋庭 透>
いつの日か、近い将来ラインジャッジが人力ではなくラインの接触に反応するセンサーの様なシステムに変われば審判も楽になるのかもしれませんね(^.^)パイオニアの試合で右腕が勝手に動いた経験が一度だけありました。もう昔ばなしですが、、、。
<三村 泰成>
秋庭 透 さん:
ラインにボールがタッチしたのか,人間がタッチしたのかを判別する必要がありますが,フィルム型圧電素子とかもありますので,技術的にできない話でもない気がしますね.ナイスアイデアです(^^)
テクノロジーをどこまで導入するか,人間のミスも許容するか,....,このへんは,競技の方向性とか,特性とか,将来性とか,...議論が分かれそうですね.
<荒川 智行>
貴重な解説ありがとうございました。一台のカメラで判定して、みんなが納得するようにCGの近そうなのを適当に流しているものと思ってました。ということは意外速いボールのアウトと思っているのはインであり。フェイントのようなあまりずれないであろうボールとの感覚的な誤差がかなりあるような気がしました。トップのラインズマンはこのことを知って研修するのか?それともあくまで感覚的なものだけなのか?この知見が広まれば、ホークアイがない大会でも誤差を気にするバレーボールファンや選手は出てきますよね。
バレーボールを見る楽しみがひとつ増えました!
ありがとうございます!
<三村 泰成>
「速度の速いエンドラインのギリギリのイン」っていうのは,人間の目にはアウトにしか見えないんじゃないかと思われます.このお話,強豪国は理解してるんじゃないですかね.エンドラインのアウトのヤツは躊躇なくチャレンジしますので.
布村先生もおっしゃってますが,サイドラインの場合やフェイントの場合は,変形したボールがラインに触れたかどうかの判定になりますので,誤差が大きくなると思います.ホークアイの「楕円マーク」は,バウンド挙動を何らかのモデル化して計算してるでしょうから,着床点だけでなく,モデル誤差も含まれると思います.ホークアイ社のシステムは,おそらくは,「測定機器」と呼んでもいいものだと思うので,誤差検定法や予測誤差ぐらいは公開してほしいところではあります.
<小川 宏>
三村さん、分かりやすい説明ありがとうございました。その昔、学生時代にラインズマンをしていたときは「接地したボールの中心がラインより外であればアウト」と習った記憶があります。正式なルールがそうなれば強打もフェイントもほぼ同じようなジャッジができるし、ラインズマンや観客と機械判定とのズレも少なくなるように思います。そうした方が混乱しないように思います。
<三村 泰成>
大賛成です.ただ,人間の視覚は意外と曖昧な部分もあるので,バウンドのどの場所を認知してるのかは検証する必要はあると思います.
正式なルールを「人間が容易に認知できるようなルールに変更する,機械もそちらに合わせる」というのが,私もベターだと思います.
<三村 泰成>
追加情報です:
2011年の段階のテニスに関する記事です.記事によれば許容誤差は 3.6mm ぐらいのようで,カメラを2000fpsで誤差検定したときは,標準偏差(予測される誤差)は 2.2mm だったようです.この記事,どの部分の誤差を述べてるのかは謎ですが...ITFは許容誤差5mmを要求しているようです.FIVBも,納入時に,このような要求仕様を提示はしてるはずですよね.
https://www.nzherald.co.nz/sport/tennis-technology-takes-out-doubt-and-fun/3KFIFXLJWJK6L2WJED7VJGJZ5U/
<三村 泰成>
さらに追加情報です:
2014年の段階のバドミントンの記事です.バドミントンのシャトルの場合,質量が小さく羽がついていますので,空気抵抗の変動が大きい,空気の流れの影響を受ける,...,などで,眼に見えて軌道がおかしくなってたのかもしれませんね.現在も使われ続けていますので,今は,かなり改善されているのかもしれません.
http://jp.victorsport.com/badmintonaz/6964