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冬華と千夏 草凪 優


官能小説家の書くミステリーなのかこれは。

先に言っておくが官能小説ではない。


貧困没落した近未来の日本が舞台。マジでこの世界になりそうで怖い。

そんな世界にAIのセクサロイドが登場するという話。

オナニーの為の完璧なセックスアンドロイド。

好みに合わせて何でもできるし臨機応変に楽しませてくれて

性病の心配なし。アンドロイドだから気負う必要もない。

自分本位のセックスができるのだ。(まぁ超高級オナニーマシーンだからね)

そしてこの本も愛と性がテーマだな。

そんな本が続いたな。


完璧なセックスが出来るセクサロイドが出来たら流行るのだろうか。

リアルに悩んでしまった。

まぁでもTENGAは大ヒットだし無論私も何回かお世話になった。

でもそんなレベルじゃない。


好きな子の顔に変えたり出来たらとかも思うと如何せん頭から否定できないところがある。

男ってホント馬鹿よね。


貧困でも残るのはセックスビジネスである。

これは歴史が証明している。


しかし、セクサロイド、完璧に人間にしか見えないとしても

流行るだろうか。

流行ったとしても本作のような展開になるだろうか。

完璧なオナニーとして流行るのは分かるが、


性産業は排泄だけのためじゃないのだ。

相手の気持ちを踏みにじったり、逆に尊重したりするからセックスは楽しいのだ。

ロングで買われてパンイチで将棋を指して談話して終わったことがある。

そんな事もあるのだ。


性産業はセックスを売り物にしてはいるが心の隙間、寂しい所を埋めるために存在しているのだ。

まぁ排泄バカもいるけど。


それはそれとして完璧なセクサロイドかぁ。試してはみるだろうな。


適当なあらすじを言うと、

主人公が風俗で色管してた女が死んで、

死んだ後に好きだったと気付いて後悔して

その妹と双子の弟が出てきて

復讐やら嫉妬やら恋やら愛やら性欲やら。

セクサロイドを中心にワタワタする話。

繰り返すが官能小説ではない。

ハードボイルド、ミステリー、朱夏のジャンルだろう。


近未来なので少しSF感があるがそこを受け入れられれば楽しく読めるとは思う。


まぁ娯楽小説としては楽しめた。


っが、草凪優だったので、もっとガッツリかと思った。

草凪優の官能小説が読みたくなった。

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