TOKYO2020 オリンピックゆるゆるテレビ観戦記 #1
スポーツを観るのはわりと好きだ。
だからオリンピックが始まると、ついテレビをつけて流し見してしまう。
7月22日から無駄に4連休で、猛暑でコロナ禍でどこへも行く気になれないので、始まったら始まったでオリンピックのテレビ中継をゆるゆると見ていた。
始まる前は競技日程もよく調べないし、特に何を見ようとも思っていなかったので、たまたまテレビをつけた時に中継している競技を見ることになる。
7月25日の連休最終日はテレビをつけたらスケートボード男子ストリートの予選をやっていた。
しかも途中から観たので、日本の堀米雄斗くんの滑りは見ていない。
他の選手のランとベストトリックを見ていたのだが、そもそも用語が聞き慣れないのと、どうなったら高い点が取れるのかがわからない…。
スポーツは見どころがわかると面白いのだけれどね。
その後他のチャンネルで卓球の混合ダブルスをやっていることに気づく。
日本の水谷隼・伊藤美誠組が、ドイツのペアと準々決勝を戦っていた。
これが思いのほか面白く、見入ってしまったのだった。
ゲームカウントが3−3になっての最終第7ゲーム、2−9まで差をつけられたのでもはやここまでかと思いながら応援していた。
ところがこの二人、そこから驚異の追い上げを見せる。
そしてとうとうジュースに持ち込み、さらに粘る。
追い上げたこともあり、アドバンテージは常に相手に握られていた。
何度もマッチポイントを取られては追いつき、取られては追いつき、、、最後ようやくアドバンテージを取ってそのまま勝った。
見事な逆転勝利だった。
いつのまにか二人の戦いっぷりから目が離せなくなっていた。
見ている側としてはかなり追い込まれている感があったのだが、この二人のすごいところはまったくあきらめていないところだった。
ポイントを先取した方が勝つゲームは、先取されるまでは勝敗がつかないということだと改めて思い知らされた。
取られるまではあきらめてはいけないのだ。
水谷と伊藤、歳はだいぶ違うよな…とも思った。
それでもペアとしての信頼感はとても厚いように見えた。
強気の妹と、飄々と粘る頼れるお兄ちゃん、そんなふうに見えた。
二人が同じ卓球クラブで腕を磨いた幼馴染ということはその後知った。
伊藤と水谷の卓球を見ながら、ふつふつと甦る記憶があった。
私、5年前のリオデジャネイロオリンピックの時も卓球を熱心に見ていたっけ。
当時の日記を引っぱり出したら、やはり卓球のことがたくさん書いてあった。
あの時美誠ちゃんはまだ15歳で、福原愛が女子団体チームを引っぱって銅メダルを獲ったのだった。
男子団体も水谷を中心としたチームで銀メダルを獲っていて、彼の活躍ぶりも書き記してあった。
そう、5年前も二人の姿は私の印象に残ったからこそ書き記したのだろう。
二人は準決勝も勝ち上がり、26日の決勝戦で見事に中国のペアを破って日本卓球史上初のオリンピック金メダリストとなった。
決勝の中国戦も2ゲーム先取されて決して楽なゲームではなかった。
それでもやっぱり二人は最後まであきらめずに戦った。
その姿が本当に素晴らしいと思ったし、戦い終えたあとの兄と妹のようなじゃれあいも微笑ましかった。
見ていてどんどん応援したくなっていく二人だった。
もっともっと見ていたいと思った。
金メダル、おめでとう‼︎