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2024年9月9日(月)青春18きっぷで日田豆田町へ日帰り旅

 8月に使った「青春18きっぷ」が1日ぶん余っていた。正直なところ、もう各駅停車の旅はお腹いっぱい…という気分だったが、売ってしまうのもなんだかもったいなくて、日帰り旅をすることにした。

 行き先は大分県日田市。豆田町を目的地に、博多からまずは鳥栖行きの電車に乗った。地元・九州内では、県外へ出たところでワクワク感は乏しい。と思っていたのだが、久留米から日田行きのワンマン電車に乗ると、車窓に流れる田園風景の美しいこと。乗客も少なく、日田で降りてしまうのはもったいないような気持ちになった。

 12時前に日田に着いたので、駅前の『大学軒』というお店で日田やきそばを食べた。しっかりと焼き目をつけた麺のカリカリ感ともやしのシャキシャキ感の組み合わせがくせになる。ボリュームも満点だったので、もっとお腹を空かせておけばよかったなぁ。

 で、その後は豆田町を散策。太陽が最も高い時間帯に歩く豆田の町は非常に暑く、1時間ほどで降参して、また日田駅へ。観光が目的ではないのだ。私はただ放浪するのが好きなのだ。
 とはいえ、それだけでは寂しい気もして、地元の醬油屋さんで味噌を買った。(1キロ1200円ほど。ちょっと高いけど、きっと原材料が良いのだろうと思いつつ、後でパッケージを確認したら調味料が入っていた。出汁入りじゃないって言われたのに。うーん…)

正午過ぎの豆田町。人もほとんど歩いていない。
観光地ながら、普通の暮らしも営まれていて、素敵な町だった。

 太陽の光をじりじりと浴びながら、なんとか日田駅に戻ると、次の各駅停車の電車は1時間先までない。山陰の旅もこんなふうだった。“青春18きっぷの旅あるある”だ。幸い、駅に併設したカフェ『STAY+CAFE ENTO』があったので、1時間ほど文庫本を読みながら電車を待った。この日いちばん幸せを感じた時間。

駅のある建物の2階にある『STAY+CAFE ENTO』。窓から線路が見えて、たまにしか電車が走らない景色ものどかで良かった。

 青春18きっぷの消化旅で気が乗らない部分もあったものの、帰宅したら、うまく笑えるようになっていた。ここのところ死んだ目をして暮らしていたのだ。特に理由はないのだが。
 どんなに放浪の旅をしても、自分からは永遠に逃れられない。そんなことを考えながら朝の電車に乗った私だったが、考えとは別の部分(心?)でリフレッシュできたみたいだ。行って良かった。また、あの日田行きの赤い電車に乗って、今度は別の駅で降りてみたい。

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