私の「夏の戦場」【リレーnote3日目】
企画 初参加🍀
ずっきーさんの企画
真夏のリレーnoteに参加させて頂いています。
神崎 さやかさんからバトンを受け取りました!
実験結果、是非その目で確かめてくださいね!
さて、私は少し遡り…高校時代のお話をさせて頂こうかなと思います。
夏になったらやってくる。
我々の戦場が――――
今もその界隈に腰を据えているから聞こえてくる単語。
「コンクール」
私はその場から離れてから何年か経つが、未だに聞くとソワソワする。
自分が高校生だった頃を思い出すからだ。
学生生活の全てを捧げたと言っても過言ではない。
その時代のことを少し思い出すことにする。
私の所属する音楽部は50年程続く、伝統的な部活だった。
廊下を歩けば、「あの子、音楽部なんだってー」と話がでるような…学校全体としても目立つ存在。
部員数は約100名。学校の一派閥だ。
そんな由緒正しい部活のせいか、決め事も多い。
…とにかく縦社会。
なんなら、運動部よりも運動部らしい文化部。
それが、「音楽部」だった。
開催されるコンクールも何種類かあるが、
どうやら顧問は「全日本合唱コンクール」に力を入れているようだった。
課題曲は4曲の中から1曲。
自由曲は6分30秒以内で何曲でも。
何より、人数制限がなく、部員全員がステージに立てることが良いらしい。
とにかくコンクールの練習。
合宿中も然り。
学年ごとに歌って、良かった点・悪かった点を言い合ったり。
先輩に叱られて練習中に泣いたり。
コンクール前日はパート毎に円陣組んだりもして。
とにかく年度の前半はコンクール中心に回っていった。
当日。
現地集合。
部活ルールに準じた服装。
白靴下!膝下スカート!デコ出し!
みんなでダサいと言い合いながら、確認していく。
(デコ出しの方が表情良く見える云々ある…が、効果は不明)
(舞台と客席の位置を考えるとスカートは膝下が良い)
団体集合。移動。
出会うスタッフさんに挨拶を忘れない。
そして、リハーサル。
……既に、ここから勝負始まっている。
リハーサル室に入室するタイミングから始まる発声。
霧吹きでの加湿。
それは他の学校への威嚇!牽制!
些細なことも大事だったりする、多分。
その後は出番待ち。
待機場所で給水をしながら、前の学校の演奏を聴く。
決して、その雰囲気に飲まれることなく。
静かに出番を待つ。
そして……
ステージに立つ。
不思議なもので、コンクールの時と演奏会の時、
なんとなく客席が違って見える。
静寂の中の緊張感。
ひんやりとした独特の空気感。
アナウンスの一言一言が流れる。
課題曲と自由曲合わせて約10分。
されど、10分。
この場所で、このメンバーで、この曲を歌うことは1回しかないと言ってもいい。
それを如何に楽しめるか。
良い演奏をするには大切なことなのかもしれない。
この戦場とも言える場所で全力を出しきった学校だけが次のコンクールに進めるのだ。
演奏が終わってほっと一息つく間もなく
結果発表を聞くこととなる。
幸いにも、私が出場させて頂いたコンクールはすべて金賞を頂いている。
今でこそ、とてもありがたいことだと思う。
辛いこともあった。
いや、辛いことの方が多かった。
先輩に叱られ泣き、技術の足りない自分に歯噛みした。
それでも、歌い続けた。
歌を続け、その場所に立たないと得られないものがある。
夏が来る度に思い出す。
ちょっぴり苦くて、熱い 私の青春の1ページである。
次の走者は、masanoriさん!
整った文章と言葉選びから誠実さを感じます。
そうそう、「さみしい夜にはペンを持て」
いい本なんですよ📖´-
そんなことを思い出しながら、masanoriさんのnoteを読ませて頂きました。
皆さんも是非、遊びに行ってください。
末筆になりましたが、ずっきーさん
参加させて頂き、ありがとうございました!
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