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【コラム】4浪の僕が、就職活動でどうやって第一志望の会社に入ったか?
今年も新入社員が入社する季節ですね。
街を歩いていてもリクルートスーツの集団をみかけることが多いです。
同じリクルートスーツを着ていても、就職活動中の時とは違い、明らかに表情が明るくって、すぐに「お、新入社員だな」ってわかるんですよね。
僕が社会人になった1995年は、もうバブルがはじけて毎年のように「就職氷河期」というキーワードがニュースに登場する、そんな年代です。
会社に入る直前、最後の春休みを実家でのんびりしていたら、ニュースで地下鉄サリン事件が報道されてびっくりした記憶があるので、「1995年」というのは忘れないんですよね。
今もあまり変わりがないのかもしれませんが、「就職氷河期」の就職活動もけっこう大変でした。しかも僕は4浪でしたし。(その経験を活かして替え歌ジャズ「浪人」を作りました。)
1995年の就職活動は、まだインターネットがはじまったくらいの時代ですから、リクルート社から送られてくる分厚い本に求人情報が書いてあって、それを見て、志望する会社に書類を手書きで一通一通送付するというやり方が一般的でした。
100通、エントリーシートを記入し、返事がきたのは30社。会社説明会に参加して、「テスト+一次面接」に進みます。面接は、二次、三次(最終)とあり、「テスト+一次面接」を突破できるのはわずか10社くらいでした。
その中で内定をもらえたのは、最後に受けた会社、たった1社。ただ、その1社は、自分の第一志望で、学生時代にハマりまくった大好きなテレビゲームのメーカーからの内定だったので、本当にうれしかったことをおぼえています。
実はその会社を受けたとき、どうしてもその会社に入りたかった僕は、最初の「テスト+一次面接」の時、テスト会場でテスト用紙を配っている男の人に、思い切って「このテストってどのくらい正解すれば次に進めるんですか」って聞いちゃったんです。
なんて答えられたと思いますか? その人は、ちょっと苦笑いしながら「関係ないから」って言ってくれたんです。それで一気にリラックスできて、面接でも自分を出すことができたのが、後から考えるとよかったのかなと思いました。
就職活動を始めたばかりの頃は、面接前日に「自己PR、志望動機」を頭の中で考えていく程度で、何もしゃべれませんでした。ひどい時は、20分の集団面接で、生意気なことを言って、面接官に20分間、ずーっと個人的に怒られてしまい、他の方の時間がなくなってしまうほどでした。自分ももちろん落とされましたが、集団面接の仲間は全員落ちたと思います。申し訳ないことをしてしまいました。
うまくいかない僕に、一年前に就職活動を経験した先輩が「『自己PR、志望動機』は、基本どの会社も同じでいいよ」とアドバイスしてきました。他には「SPIは、なんでもいいから問題集一冊やっておけ」と言われました。
どうして、基本どの会社も同じ「自己PR、志望動機」でいいのか意味がわかりませんでした。では、どのようにどの会社も同じ「自己PR、志望動機」を作り上げたかというと・・・
先輩に面接官の役をやってもらい、何度も練習をして原稿を完成させました。
その原稿を記憶して、面接では毎回同じことしか言わないようにしてきました。ネタのように毎回同じことを言っているうちに、面接の受け答えがだんだんうまくなっていくのを感じました。
そのうち集団面接で、面接官から笑いがとれるようになってきました。最後にうかった第一志望の会社は、一番笑いが取れました。集団面接の後、一緒に集団面接を受けた男の子が「君、面白いね。オレは落ちたと思うけど、君は絶対受かるよ」と話しかけてきました。
僕がどんな話をしたのか、今でも一字一句記憶しています。
でも、自分の鉄板ネタは、他の人とはそれぞれ違うでしょうから、それをそのままお教えしてもあまり意味はないと思っています。
ですので、「自分の鉄板ネタ」の組み立て方をお話します。
僕の鉄板ネタは「自分のカラオケスナックでの経験談」でした。カラオケスナックで歌を通して知らない大人と仲良くなったりしたことを中心に、自己PRで話しました。
また、志望動機としては、カラオケスナックでの社会人との交友経験が豊富で、大人と友達感覚でうまくやれることを活かして仕事をしていきたいと、つなげました。
志望動機として、その会社の商品が本当に好きならそれを話してもいいと思いますが、会社をヨイショすることは間違ったアプローチなんです。自己PRと話をつなげないと説得力が出ませんから。
今年もまた、就職活動シーズンが始まります。
※
※僕の替え歌ジャズのCDでてます。「JAPANESE PARODY JAZZ SONG」(イラスト:花くまゆうさく) http://t.co/87k8jmA5
※この記事の「おまけ(有料)」は、入社後の面接官のコメントです。短いですが、この記事を気に入っていただけたら「おまけ」も読んでくださるとうれしいです。
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