第2回鵠沼音楽アカデミー
2024年2月14〜18日の5日間鵠沼音楽アカデミーにアカデミー生として参加させて頂きました。
このアカデミーは去年から開催されており、ヴァイオリニスト白井圭さんの元で室内楽を通して音楽を学ぶアカデミーです。(学ぶというとなんだか受け身だが、このアカデミーはもっと能動的なもので、違う最適な言葉がある気もします。)
アカデミーは事前に50人程から10人程に音源オーディションによって参加者は絞られ、その中で2〜5重奏のグループに配属され室内楽を組みアカデミーは進行されます。
僕はこのアカデミーに去年から参加しており、圭さんの音楽性はもちろん人柄、アイデンティティ、人間性、言葉にするともったいないくらい素敵な方で感銘と刺激を受けました。
去年の体験がとても素晴らしく今回も受講を決め、参加できた事とても嬉しく思います。
今回僕はシェーンベルクの室内交響曲第1番を通してアカデミーを受講させて頂きました!
この曲はシェーンベルクが室内オーケストラ編成用に作曲した曲になります。
そしてこの曲をシェーンベルクの弟子であるウェーベルンが室内楽用に編曲したものを今回取り組みました。
編成はヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ピアノというなんとも珍しい編成で僕はこの曲以外にこの編成は知りません。(多分)
まぁそれはそれは変拍子、臨時記号だらけの連符、作曲者からの細かいテンポの変化の指示、なにより奏者同士の噛み合わせが難しい難しい。
リハーサルは1.5hを4回、そしてGP、本番という楽譜をもらった時は不安しか脳裏に生まれない状況でした。
去年受講したこともあり圭さん🎻からの音楽への要求の高さはある程度想像ついてました。
想像がついてたからこそ、指が回らない、音を並べるだけの演奏などという次元ではもちろんアカデミーについていけない事も分かっていました。
なんとか準備期間をとれ、アカデミーを迎えることができ、アカデミーの5日間それはそれは濃密な時間を過ごしました。
内容が気になるところと思いますが、それを書くと超長文になってしまうことと、文字にすると僕の文才力では素晴らしい時間が台無しになりそうなのでやめておきます。笑
とにかく僕の音楽人生での大きな分岐点の1つとなるほど素晴らしい期間でした。
アカデミー自体は5日間でしたが、ここでの学びと考え直した事は今後ずっと頭と心の中で続いていくことと思います。
そして嬉しい事に2024年10月5日(土)に藤沢リラホールにて湘南エールアンサンブルによる公演に今回演奏したシェーンベルクの室内交響曲1番を同メンバーで演奏できることとなりました!
今年はシェーンベルクは生誕150周年という記念すべき年に2回も、そしてまた素敵なメンバーと演奏できる事とても嬉しく思います。
ご興味持たれた方、ご都合が良い方は是非お越し下さい。
圭さんを始め事務局のみなさま、受講生のみなさん、素敵で濃密な時間を過ごせたこととても嬉しく感謝致します。