好きを取り戻す―作業療法の意味
はじめまして、水月友(みなつきゆう)と言います。
作業療法という仕事をしています。
ときどき、アニメや音楽や小説などの好きなものを作業療法にからめてお話ししたいと思います。
作業療法はむずかしい?
一日が自分の好きなやりたいことだけで終わったら、どんなに幸せでしょう。
でも現実は、仕事が忙しかったり、失敗をしたり、友人の悩みを聞いたりと、やりたいことだけでは終わりませんよね。
いいことが時々、難しいことがたくさん。
そんなふうに一日が成り立っています。
それでも、家に帰ってごはんを食べながら好きな音楽を聴いたり、最新のアニメを観たりすれば、少しは気持ちも晴れてワクワクします。
明日もまた同じ一日が始まるけれど、まあがんばっていきましょう!みたいな気持ちになれます。
これ、実は作業療法なのです。
何か好きなことをすることでがんばろうと思える。
人って、こんなことができるのです。
そんなに難しく考えることはないと思います。
でも、それが自分ではできない、また病気や人間関係のせいで何もしたくなくなる状態になると、がんばろうとも思えませんよね。
それを変えるきっかけになるのが、作業療法というリハビリテーションなのです。
だからその人に合わせて、遊んだり、休んだり、何か作ったり、どこかに出かけたり、いろんなことをします。
最近は知られるようになった職業ですが、まだまだ実態を知られていません。
少しでも、こんな面白い仕事があるんだと思ってもらえればうれしいです。
ではまた。