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2023年の活動の振り返り

2023年も様々な活動、新しい取組みを行いました。

今期のみなと計画が軸にしていたことは、
①志を同じにできる団体との連携
②テーマを絞ることでこれまで出会えなかった若者との接点をつくる
これらにより、「全ての若者」へのアプローチを加速させることでした。

そんな想いを持って始めた一年の出来事を月毎にダイジェストで振り返ってみます!


1月 一年の計は一月にあり!

仕込みの日々

新年早々の動きは、後述の他団体との連携(北海道NPOファンドさん、いとのこさん、D✕Pさんなど)の事前調整の日々でした。
この仕込みが一年かけて形になっていることが実感されています。

2月 EBETSUtoがまちに立ち位置を確立

EBETSUto✕えべつシティプロモート

江別シティプロモート推進協議会(事務局:江別市)が運営するInstagramに、2~3月にかけてEBETSUtoのメンバーが投稿をする連携企画を行いました。

同アカウントの20代のフォロワーが少ないことから、その年代に近い大学生の目線でまちの魅力を発信しましたが、若者目線の取組=EBETSUtoという立ち位置が3年かけて確立されたことを感慨深く思っています。

江別シティプロモートInstagram
https://www.instagram.com/ebetsucity/

3月 年度末に対話を深める

対話イベントBlue D-DAY IN DEEPの開催

例年行っていた若者主体の分科会形式のフォーラムBlue D-DAYのスピンオフとして、対話に特化したイベントを開催しました。

「そこにあることを問う」をテーマとして、ただひたすらに深く潜る対話の時間を過ごしました。

4月 ”全ての若者”の意味を問う

自分のまちでのLGBTQ+の暮らしを考える なにかしたい / している人や団体が出会うマッシュアップイベント

今年度から、北海道NPOファンドさんと連携して休眠預金を活用した助成金事業の分配団体の運営に関わり始めました。

セクシャルマイノリティや障がいについて、「大学生のなかにも当事者はいるしいるはずだけど、それが見えていないし、見えたとしても充分なフォローが出来る体制でもない」と大学の教員が話していたことが胸に残っていました。

「全ての若者」を掲げるときの重たさと共にまた一歩前へ。

5月 想いを大切にしてもらえる場づくり

EBETSUtoキックオフ

大学生がまちと関わるきっかけを作り、自分の「ホーム」と感じてほしいと始めたEBETSUtoも4年度目になりました。
4月にメンバー募集説明会を精力的に行い、新メンバーを交えてキックオフを行いました。

EBETSUtoコーディネーターを務めるまちの大人たち、江別市役所の方、そしてEBETSUto卒業生も集まり、この一年で取り組みたいアイデアを出し合いました。

「地域の若者を地域で育む」仕組みづくりはまだまだ途上です。

6月 連携と循環を実感

一般社団法人いとのこ連携開始

道南で高校生の居場所づくりを始める「一般社団法人いとのこ」さんと連携に向けた打合せを、拠点となるシエスタハコダテ4階のGスクエアにて行いました。

道内で若い世代を育む活動をする団体と手を取り合うための一歩として、かねてより親交のあったいとのこさんの新しいプロジェクトを共に進めることとなりました。

みなと基金×EBETSUto

みなと基金で留学の夢を応援した若者が、帰国後にEBETSUtoの若者の留学希望者をサポートした例が生まれました。
このように事業を横断して若者がつながっていく機会を作っていくことが理想でしたので、とても嬉しく思います。

7月 連携の輪は道外へ

NPO法人D✕P連携開始

10代を主とした若者の孤立を防ぐ活動をしている大阪拠点の「NPO法人D✕P(ディーピー)」さんとの連携が開始しました。

みなと計画の目標である「全ての若者が未来に希望を持てる社会」をいち早く実現するためには、同じ志を持って活動する団体との連携が欠かせないと考えています。

D✕Pさんが運営する全国の10代対象のLINE相談「ユキサキチャット」を介した相談のうち、より複雑なケースに対して一緒に対応をするケースが増えています。

8月 あの手この手で接点を模索

えべつまちなかアート月間キックオフ

江別市内の様々な場所に約1ヶ月間若手作家さんの作品が展示されるイベント「えべつまちなかアート月間」に、2回目となる今回も事務局として参加しました。
10/23〜12/5の開催に向けて、ここから約4ヶ月間、15名の実行委員会の方達と走り抜けました。

若手作家に特化したこのイベントにみなと計画が関わるのか?についてnoteに記載させて頂きました。

大学カウンセラー事情勉強会

コロナ禍も経て、現在の大学生が学生相談室をどのように利用しているのかや、大学内の対応方法について学ぶため、酪農学園大学のカウンセラーさんを講師に、内部での勉強会を行いました。

これをきっかけに、他の大学の学生相談支援室同士の連携も進めていくことが目標となりました。

9月 実験的イベントに注力

EBETSUtoピクニック

企画若者から「大人と話す、関わる機会が欲しい」という声をよく聞きます。
年齢や肩書を置いて、人と人としてフラットに出会い、共に過ごす時間が持てるように。 そんな思いで企画しました。

そして、えべつ観光協会主催の「えべつマルシェ」の一角にピクニックエリアを展開し、多くの来場者との交流を深めました。

No Maps Social参加

北海道を舞台に新しい価値を生み出す試みのイベント「No Maps」。ここから派生した「No Maps Social」が今年初開催されました。
社会的課題に向き合う人達が垣根を超えてパートナーシップを結ぶことを目的としたセッション「現場市場主義」を企画しました。

みなと計画として対外的なイベントに出演することはあまりありませんでしたが、この機会に初めて関わる方々に周知を行うことができました。

10月 道内NPOの輪も大切に

北海道NPOフェスティバル

北海道NPOサポートセンターが主催する通称「Nフェス」に、みなと計画も参画。10以上の分科会の一つ、20代の若者のNPOでの働き方を考えるセッションの企画運営を担当しました。

これはあくまできっかけであり、ここからNPOで若者が働きはじめ、働き続けるための環境づくりを、道内のNPOと共に仕掛けていきたいと考えています。

えべつまちなかアート月間開催

8月から仕込みはじめたアート月間がついにスタート。
昨年よりパワーアップし、出展作家さんも展示会場も増え、さらに展示だけに留まらず、往来でのライブペイントや壁画アートなど、市民も巻き込んでの活動に発展しました。

https://www.instagram.com/ebetsu_art/

11月 ノウハウの共有という連携

話しの聴き方研修

6月からいとのこさんとの連携がはじまった、高校生の居場所づくり事業「みちどこ」の運営スタッフから「高校生の話しの聴き方を知りたい」というご要望がありました。
そこで、これまでの経験も踏まえて、話しの聴き方研修を行いました。

この研修への想いをnoteにまとめています。

単なるノウハウの伝授ではなく、既に現場で実践されているスタッフさんの経験を大切にし、お互いに学び合うスタイルで行いました。
これ一回でどうこうなるものではないので、実践と振り返りを定期的に続けていく予定です。

12月 やっぱり現場至上主義

すすきの現地踏査

札幌地下鉄大通駅で若者が起こした騒動と行政の対応に疑問を覚え、関わりのある団体にお声がけをして何度か意見交換を行いました。

その中で出た声として、コロナ禍を経て都市部の若者がどこに集まるようになっているのかをあまりに知らない、現地を歩いてみようということになりました。

ガイドさんにまちの成り立ちの歴史もお聴きしながら歩くことで、記号としてしか知らなかった「すすきの」が実体のあるまちとして感じられました。

やはり現場に足を運ぶことは、人と向き合うことと同様に大切なことです。

まちなかアート月間クロージング、そして…

8月から走ってきたアート月間も無事に終了となりましたが、ここに関わることでなにを得られたのかを、それぞれが手ざわりのあるものとして持ち帰るために、クロージングの会を行いました。

皆さんの予定がぜんぜん合わず、結局同じ内容で4回開催する力技でしたが、その回ごとの人の組み合わせでまったく質感の異なる内容になりました。

そして、このクロージングでは、アート月間として年に一回のイベントを開催するだけではなく、若手作家をまちぐるみでサポートする通年の取組に発展させていく構想もお伝えをしました。

年度内に詳細を皆さんにお伝えを出来ると思います。(早く言いたい!)

2023年のみなと基金申請件数

2023年のみなと基金への新規申請件数と対応状況は以下のようになっています。

申請に対して給付が少ないのでは?と思われるかもしれませんが、相談のみで自己解決する場合や、早計な給付が事態を悪化させる可能性を感じる場合もあります。

人生を左右するものですので、どのタイミングで、どれだけ給付をするのが良いのかを運営委員会にも相談をしながら、慎重に判断をしています。

深刻な相談の場合、複雑な家庭事情を抱えていることが多いと感じられます。

そうならざるを得ない環境に置かれ続けていたことが原因であり、こうしたケースでは表面的な部分を見て給付判断をするのでは、根本的な解決にはなりません。

相談者の暮らしの近くで頼れる人とつながっていくことが、生き続けるためには大切と考えています。給付はあくまで一つの手段としながら、この「生き続けられる」ようになるための視点を持ちながら対応をしています。

おわりに

最後までお読み下さり、ありがとうございました!

昨年の実績を確かめると同時に、まだまだ取り組むことがあることも実感できました。

手が回りきらずに気持ちばかり焦ることもありますが、焦って良いことがないのもまた事実ですので、皆さんからのご意見、ご忠言を頂きながら、ひとつひとつ着実に積み上げていきたいと思います。


みなと計画と共に航海をする  https://www.minapla.com/cheer/


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