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机の上の鳩

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小説・随想などなど、書きためてきたものたち。何とも呼び難いものが多いため小品と呼んでいたりもします。
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#随筆

はとの総合書籍案内

湊乃はとの書籍まとめでございます。 (更新:2025/1/11) 次回出店予定 販売中100年くらい前のどこかの誰かの話が主です。 書籍には旧字体フォントを使用。 明治後期〜昭和初期あたりの東京や、その頃の風俗がお好きな方におすすめ。 あまり再販はしませんので、ぜひ在庫のあるうちに。 書籍あり〼 失楽園(2024) 文明を失った世界への旅立ち。 誰かの気配をひたすらに探す記録。 瓦礫と樹木だけの世界。 鳥も昆虫も動物もいないこの場所で、人間は私一人。 ともかく暮らし

料理

 の・ようなもの、を作る常習犯であるので、ことあるごとに、の・ようなものを作っている。まず初めにこれは、の・ようなものであると自覚したのは、カルボナーラであって、人様に作れと言われただかなんだか、忘れたがそもそも作らないものを適当に作ったところが始まりであった。  カルボナーラ。きっと食事をしたことがある、現代日本に住んでいる人間であればどこかで出会ったことがあるだろう。白いパスタだ(そもこの時点で認識がこの程度である)。それまでそれが私に馴染みがなかったのは、外食をする時

次ぎをもっとうまくやるための手引き(無職雑感)

大学院を落ちたのは、どことなくそうなることがわかっていた。 それでも踏ん切りをつけるために、合否もわかる前から引越してしまい、先が見えてしまってから、さてこれからどうしようと漸く考え始めた。 級友たちが真面目に就職活動をしている傍で私は何もしていなかったのだから、そのようなノウハウは何一つなく、とりあえず派遣登録をしてしばらく日銭を稼いだ。 その日々で様々な思うこともあったが、ここには書かないでおく。 半年ほどのらりくらりとして親の脛をひたすらに齧り、就職が決まった時にはそ