無い内定で新卒者応援プロジェクト → 上場企業の正社員になり、みなとみらいの本社勤務になるまで
こんにちは。
私は、2010年に大学を卒業しました。あれからもう、14年が過ぎたのですね。
時が経つのは本当に早い。
私は、2010年に大学を卒業しました。就活はしたけど、就職はできませんでした。当時、就職氷河期だのなんだのと騒がれてはいましたが、優秀な人は、ちゃんと内定もらっていましたね。
時代の幸不幸というものは確かにあるかもしれませんが、私は、自分で言うのあれだけど、決して仕事ができるタイプではないです。特に、組織の中で能力を発揮できるタイプではない。
だけど、お金はないし就職しないと生きていけないとは思っていました。
今となっては、もっといろんな選択肢があったのではと思うけど、当時は、就職できない=人生失敗したダメ人間 くらいに考えてましたね。
そこで私は、大学卒業してすぐ、(卒業前だったかな?)新卒者応援プロジェクトなるものに応募したんですよ。
新卒者応援プロジェクトとは
新卒者応援プロジェクトとは、就職が厳しい時代において、無い内定の新卒者と人材不足の中小企業のマッチングをしよう、という国のプロジェクトです。新卒者と、受け入れ先の企業の双方にお金(税金)が払われるインターンです。インターンと言っても、期間は長く、半年、とかです。
学情とパソナが仲介していて、私は学情から申し込んだかな。
インターンとして働き、双方の合意があれば正社員に、という趣旨でした。
で、無事に半年間の新卒者応援プロジェクトの受け入れ先が決まって、それが、みなとみらいにあるIT企業だったのです。
就職が決まったわけでもないのにぬか喜び
受け入れ先が決まった電話をもらって、ただのインターン先が決まっただけなのに、アホみたいに喜んでたよね。忘れもしない、池袋にあるカフェで電話を受けて、喜んでたよね。確か、面接のようなこともしたはず。記憶にないけど。就職先が決まった、くらいの気分だったよね。
やりたいことに近い会社だったのですが、「雇用」ではなく、税金を
使ったインターンだから。就職が約束されたわけでもないのにね。
新卒者と受け入れ先企業の収入は
新卒者応援プロジェクトでは、1日につき以下の金額が新卒者と受け入れ先企業に支払われます。
新卒者:7000円
企業: 3500円
企業としては、お金ももらえて人を使えるので、悪い話ではないでしょう。インターン後に絶対に採用しなければいけないわけではありません。
新卒者としても、コンビニバイトするよりは、技術的な経験を積めるので、悪い話ではないという考え方もあります。もしかしたら正社員になれるかもしれません。実際どれくらいの割合で正社員になれるのかはデータが見つからないのでわかりませんが。
ただし、直雇用ではなく、仕事の対価としての「給料」ではなく、あくまで、インターンです^^; お金は、税金から出ています、、、
採用に至れば、万々歳でしょう。
人生初のみなとみらいライフが始まった
当時の私は、みなとみらいは時々遊びに行くことはありましたが、あまり縁のなかった場所です。みなとみらいで、人生発の「出勤」っぽいことを経験しました。
それまでいろんなアルバイトはしましたが、いわゆるオフィスで働く、を経験したのは、これが初めてです。
みなとみらいは、当時も綺麗でしたが、今はさらに再開発されて変わってきていると思います。
私の他に、もう一人、新卒者応援プロジェエクトで来ている女性がいました。彼女もまた、就職できなかった新卒者。彼女とは同じ部署で、同じ仕事をしていました。
IT企業で、仕事内容は、会社のWEBサイトのリニューアルをしていました。
私はここで、HTMLやらの技術を習得したのです。
仕事を教えてくれる社員さんは、新卒者応援プロジェクトの私たち二人に対して、甘やかすことなく、普通に新入社員に対するように接してくれましたが、本当の新入社員の方達のほうはずっと研修を受けていて、仕事中に会うことはありませんでした。
でも、時々遊んだりする交流はあったな。うーん、全然、思い出せないけど。これほど記憶は薄れるものなのか。
同級生のSNSを垣間見る
当時仲が良かった中学時代の同級生は、次々と結婚していて、SNSを見るたびに妙な気持ちになりました。中学時代の同級生たちは、結婚が早かったな。自分の周りで言えば、普通に就職した友達の方が多いけど。
専業主婦になって、働いてないけど、幸せそう。毎日暇と呟いてたりする。私は、こんなにあくせく苦労しているのに。
本当は、私も結婚がしたかったのかも。結婚して、安定して、幸せになりたい。そんな気持ちも、正直ありました。
でも、結婚どころか恋愛の気配もありませんでした。
半年間のインターン生活
半年という期間を、私はみなとみらいで過ごしました。色んな思いがありましたよ。仕事終わってから一人でクイーンズスクエアのあたりをフラフラしてみたりね。真面目に技術の習得のために頑張っていた記憶はあります。
6ヶ月のインターンを終えて
結論から言うと、私ももう一人の女性も、受け入れ先のIT企業に就職することはありませんでした。
何度か面談のようなものがあったけれど、先方からその話が出ることはなく。
私も、なんとなく社内の雰囲気を見ていて、ここは違うのだろうな、と感じていました。社員の方には、「うちの会社は絶対やめた方がいいよ!」と、言われたりもしました。
なんだか違う感じはしていたので、あえて社員にしてください!などと訴えることもしませんでした。
社長と学情の人が電話しているっぽいのを横で聞いてたけど、採用は無しと言うことで…というようなことを話してたな。
まあ、あれだよね、やっぱり、雇うほどの人材ではなかったのだろうね。というか、新入社員、ちゃんといるしね。お金もらえて人を使えるし、よほどよかったら、、、という感じだったのだろう。
インターン中に派遣会社に登録する
インターンが終了する前に、派遣会社に登録しました。
このままではまずいと思ったのでね、大手の派遣会社に登録しました。就活もしていた記憶はありますが、うまくいきませんでしたね。
二人で絶望しながら、みなとみらいの観覧車に乗る
最後のインターン出社日、何を話したのかも覚えていません。
PCをクリーンにして、返却したくらいしか。
半年って、意外と長くて。それなりにデータも溜まっていたので、いろんな思いがよぎりながら、削除していったよねw
最後の記念に、もう一人の女性と、仕事終わりにコスモワールドに遊びに行った。私から誘った。最後だからね。
二人とも 未来が見えない ということで、共通していた。
この先、どうする。
未来がない。自分が何を望んでいるのかすら、わからない。
次の仕事(派遣)が決まる
インターンから間を空けずに、次の派遣の仕事が決まりました。事務的な仕事でしたが、もう決まれば何でもいいという気持ちでした。
品川にある会社で、期間は半年。採用のサポート的な仕事でしたよ。こちらも、期間は半年で。ここから、私の派遣ライフがスタートします。
長い派遣ライフの始まり
そこから、長い派遣ライフが始まりました。長い派遣先で、2年ほど。短いところで半年。ここでは端折りますが、さまざま出会い別れがありました。
とある企業に派遣で入社
29歳の時でした。ある上場企業に、派遣で入ります。仕事は、やりたいことに近かったので。その会社は、社風に合っていたのか、3年ほど続きました。で、3年以上は同じ派遣先では雇えないという話になり、どうなったかというと、
派遣から正社員に
32歳の時でした。部署の高齢化もあり、正社員化を打診されたのです。
自慢じゃないですが、私は、仕事できないです。クリエイター気質だとは思いますが、いわゆる組織の中で活躍できるようなタイプではありません。
ただ、会社、部署の高齢化ということもあり、運と縁があったのだと思います。そのまま、正社員になりました。
みなとみらいの新しい本社勤務に
本社の場所自体も、わりと頻繁に変わる会社だったので、何度か会社の引っ越しを経験しました。気づけば、かつて通っていた会社のあったみなとみらい勤務に。私に、こんな日が来るなんてね。新しい本社ビルは、デカくて綺麗で。窓から、ちょうど、見下ろすと自分がかつて歩いていた道が見えるんですよ。
未来に希望が持てず、極貧で、トボトボと歩いていた道が。
なんとも言えない、感慨深い気持ちになりましたね。
ちなみに、かつてインターンしていた会社は、今は合併されて、もう存在しないです。ネットにも載ってたし、最近、インターン先のビルに行ってみたけど(近くなので)、会社の名前はありませんでした。
運命の会社に出会えるかは、結局運と縁
運命の仕事に出会えるかどうかは、結局実力とかよりも、
タイミングと縁 が全て なのだと感じました。
ただ、縁を作るためには、最初の行動努力が必要なのだとは思います。
スピリチュアルな話になるけど、やっぱり運を掴むにも、自分の意志と行動が必要なのですね。
憧れのみなとみらいライフ
ある意味、私は憧れのみなとみらいライフを手に入れたことになります。
かつてここで始まった私の社会人生活、またここに戻ってくることになるとは。あの日、最終日に乗った観覧車は、あの時と変わらず輝いていました。