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チェック式看護記録のために単語をカテゴリー分けする話

前回のおさらい

看護記録システムのチェック式項目を選定していくために、過去の看護記録からよく使われるキーワードを見つける必要があります。前回は単語を品詞別にカウントし、多い順に並び替えたことをお話しました。
今回はその続き、多い順に並べた品詞を、何に関連した単語なのかを判別し、グループとして整理することについて書いてみたいと思います。
①たくさんのテキストデータを集める
(1.5)用意したテキストデータを解析するその前の準備
②たくさんのテキストデータすべてをそれぞれ単語に分割する
③分割された単語の品詞を判別する
④品詞ごとにカテゴリ分けする
⑤すべての列ごとの単語を結合する
⑥使わなそうな単語を削除する
⑦単語を品詞別にカウントする
⑧単語を品詞別に多い順並び替える
→⑨品詞別に何に関連した単語かを判別する
→⑩すべての品詞で関連ごとに単語を整理する


⑨品詞別に何に関連した単語かを判別する

前回で品詞ごとの単語リストから使用回数が多い順に並び替えて、その結果をExcelに出力していきました。ここからはExcelの出力された結果をみて、得られた単語が何に関連した単語かを判別していきました。なので、pythonを使用した言語処理は前回までで終了でここからはExcelと手動での作業となりました。

図1:カテゴリ分け

図1は使用された順に並べられた名詞を自分で任意のカテゴリを作成し、それぞれの単語をカテゴリ分けしていきました。今回作成したカテゴリーは以下のとおりです。
・意識状態 ・程度 ・浮腫 ・睡眠
・排泄 ・食事、飲水 ・嚥下 ・服薬
・清拭 ・入浴 ・整容 ・洗面 ・更衣
・環境整備 ・呼吸 ・酸素管理 
・人工呼吸器 ・気管カニューレ 
・吸引 ・吸入 ・創傷処置 
・膀胱留置カテーテル ・皮膚 ・褥瘡
・在宅中心静脈栄養 ・経管栄養
・人工肛門 ・人工膀胱 ・胃ろう 
・腎ろう ・CAPDのかん流液
・ケア ・注射・点滴 ・検査 ・気持ち
・ADL ・部位(四肢) ・人物 ・時系列
・場所 ・該当なし


⑩すべての品詞で関連ごとに単語を整理する

図2:辞書作り

⑨で名詞・動詞・形容詞ごとに頻出順に並べられた単語をカテゴリー分けしていきました。今度は、それをカテゴリーごとに名詞・動詞・形容詞を集め、看護記録の選択肢候補となる辞書作りをしていきました。この作業は⑨で分けたものをカテゴリーごとにまとめただけなのでそんなに時間かからずできました。これをもとに看護記録の選択肢に何が必要なのかを判断していきます。



あとがき

今回でカテゴリーごとに名詞・動詞・形容詞の頻出単語をまとめることができました。次はいよいよこのまとめられた単語を参考に、チェック式看護記録の選択肢作成に取り掛かっていきます。

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本当にありがとうございます。
また良かったら次回もみてくれるとうれしいです。