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LGBT法案が可決されそう

以前、Twitterで起きた事件を解決するために、LGBT法案を巡る状況とか、LGBT法案ってどういうものなの、という記事を書かせていただきました。

あれから三ヶ月、文言が修正された新しいLGBT法案が国会に提出されて、このまま行けば可決されそうな見通しです。

今回のLGBT法案も、前回の法案も、本質的には同じです。この記事がわかりやすかった。

LGBT法案 自民の修正案に立民など反発 “内容が後退”

「性自認を理由とする差別は許されない」という文言を、「性同一性を理由とする不当な差別はあってはならない」という文言に替えました。

これは要するに、みんな言ってた「男性が『性自認は女性』と偽り女性用トイレや風呂に入るなど、悪用されるおそれがある」「サービス、コミュニティなどにおいてLGBTQの方を拒否した場合、それは差別に当たるのか」といった懸念を反映したものです。

性自認って言ったら「今だけ男」みたいな簡単なものに見えるから性同一性に変えましょう。「差別は許されない」と言うと合理的な区別もだめと言ってるみたいに見えるから、「差別はあってはならない」、つまり、差別する人ではなくてそういう状況をなんとかするんだよ、ということを明示したわけです。

わたしが以前「国会議員の人たちはその辺の声を把握してるから、LGBT法案で"自称女性"が女風呂に入れるようなことにはなりません」と言ったとおりの流れです。

(誤解のないようにいっておきますが、前回の法案だと女風呂に入れる内容だったわけじゃないです。前回も今回も内容は一緒だけど、読んだ人が不安になって賛成してもらえなかったから、今回は賛成してもらいやすいように表現を変えました、ということです)

逆に、自分の性別について違和感を感じて悩んでいるかたにとっては、完全な性転換を遂げてない人は差別してもいいよってこと?と不安になる変更なのですが、法案を通さないと話が前に進まないので、ここは一旦妥協していただけないかなぁ、と個人的には思っています。

おわりに

可決されそうなLGBT法についてお話をさせていただきました。

Twitter見てると、LGBT法について反対したい人たちがたくさんいて、みんな激しい言葉遣いをしているので、見ているのもつらくなります。

でもそういう人たちの主張を見ていると、要するに海外のトラブル事例を元に、こうなるぞ、だから反対だ、と言っているのですよね。あるいは、LGBTと関係のない人がLGBTを名目に起こしている事件をもとに、「ほらトラブルが起きるじゃないか」と言っているか。

トラブルになるのは、なるほど困ります。でも、「だから何もするな」というのは、人間としてアリなんでしょうか?トラブルになるのが嫌だから、今困っている人の悩み事については解決せずにずっと我慢してろってこと?

国会議員の人たちがトラブル事例をたくさん見て。なるほど一気に何かを変えようとする混乱するんだな、という理解の上で。だからまずみんな問題を理解しようよ、どうするかはこれから考えよう。そうやって社会がちょっとづつ変わっていけば、そんな混乱せずにLGBTの人たちも一緒に生活できる社会が実現できるかもしれないじゃん?そういう趣旨で書かれたのが、今回可決されようとしているLGBT理解促進法案です。困っている人がいることを認める、その小さな一歩くらい踏み出したっていいじゃないですか。

LGBT法案が可決されて、LGBTの人たちがどんな人達なのか理解されて。今困っている人たちが、ちょっとでもまともな生活を送れるようになることを祈っています。

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