1.年下男子タロウ翻弄記
現在進行形翻弄ingの年下男子について記述する。
年下男子とは大変罪な存在である。
年下というだけで、可愛いのである。母性が爆発しそうなのである。行き場のない母性がそんなに年の違わない、4つ年下の可愛い可愛い年下男子に注がれる。
年下男子氏の事を今後からタロウと呼ぶ事にする。タロウは会社の後輩で、年は4つ下だ。
なぜタロウ(仮名)なのか。タロウについて、外見スペックを紹介する時、ほぼ高スペックの最上と言っても良い、高身長とイケメンを兼ね備えたスペックを彼は持っている。そのため、この場だけでも平凡な名前を、とタロウにした。あと、余談だが足がすげー長くて多分5メートルくらいある。(概念)
そんなタロウと私の関係は、いわゆる友達以上恋人未満というお察しの関係である。更に俗っぽい言い方をするならばセからはじまりレに終わる。(もうほとんど言ってる)
しかし勘の良い方もそうでない方ももうお気付きだろう、私は彼を好いている。なぜなら恋愛体質歴約30年、傍にいて深い関係になった男性に対し恋に落ちないはずがない(このへんが恋愛体質の駄目な所)
更に、私は恋に落ちる相手が自分の生活圏の知り合いに限られており、恋愛体質でありながらそういった関係の人間はアラサーになって初めて出来た。経験値としてゼロ。タロウが初めてなのであった。
不毛な恋愛、そんな事は今まで未経験だった私だって分かってはいる。しかし離れがたい。これが生活圏内恋愛の辛さか。関係を切ることが出来ないのでどんな時でもタロウとは会社で顔を合わすのだ。
タロウは、スペックの高さはさることながら、穏やかで、茶目っけがあり、面白い。自分の見目の良さは自覚していても、近寄りがたい雰囲気はなく、ユーモアがある。しかもちょっと変人だ。(褒めてる)
彼のその希少性が更に私を虜にしていくのかもしれない。
そんなタロウとの関係も、気付けば半年くらい続いている。
会う回数が重なるごとに、期待と不安の交差。
読み漁る男性心理のコラムの数々(いつも思うのだが男性心理のコラムを明らかに女性らしい解釈で書いているコラムは果たして本当に男性心理なのだろうか?只の女性の淡い期待なのではないのか。※と、ひねくれた目線でコラムを読むほどには読み漁っている)
それでも答えは出ない。
なぜなら彼はこの世に一人しかいなく、傾向として男性心理が一部当てはまることはあっても、それが彼の思う全てではない。
でも自分でも明確に分かっている事はある。
『付き合いたい』と言われない限り、タロウが私の事を好きな感情がひとさじ程度あったとしても、私をひとりのタロウの特別な女性、としては迎えてくれない、ということだ。
でも正直そんな事憂いたって、それでじゃあやめますかそんな不毛な恋愛、なんて言われてやめられるわけではない。
私なりに彼に魅力を感じて一緒にいるわけで、その魅力が【好意を返されず行為に至る】(我ながらうまい)という状況であっても損なわれるわけではない。
とはいえ、タロウと過ごす中で感情が上がったり下がったり、もうやめたいと思ったり気が済むまで一緒にいると思ったり、最高に幸せな気持ちだったり消えたい気持ちだったりかなり感情がブラブラに振り回っているので、
noteに書き留めながら心の整理をし、備忘録としてタロウとの日々を書き連ねていく。
物語や小説のようにオチはないのでどんな結末が待っているかは分からない。
そんな年下男子タロウ翻弄記をゆるく始めるとする。