演奏会1週間前に思うこと
指揮者になっておよそ1か月が経ちました。そして、自分が初めて指揮をする演奏会まで残り1週間ほど。何回か合奏を重ねるにあたって、だんだんと見えてきたことがあるので、気持ちが冷めないうちにここに残しておこうと思います。
私が所属するバンドの可能性
端的に言えば、「うちのバンド結構上手いじゃん!」と思い始めたということです。今回の演奏会の練習が始まったのは、10月ごろに緊急事態宣言が解除されてからでした。そこから2か月少々経ちましたが、かなりいい音が鳴るようになってきていると日々感じます。2か月というとそれなりに長い期間のように感じるかもしれませんが意外とそんなことはありません。大学のサークルは、中学校・高校の吹奏楽部のように毎日練習があるわけではなく、週2回の合奏+週1回のパート練習、という日程で活動しています。なので、ホール練習を省く平日の合奏は19回しかやっていません。それに、演奏曲が簡単だったり、極端に少ないわけでもありません。なので、今のような仕上がりは、このバンドの実力によるものであると確信しております。
そんな風にして、所属バンドの大きな可能性を感じつつ指揮を振る、今日この頃です。
なんか面白くなさそう?
↓以前の記事↓で、高校の吹奏楽部の演奏する姿がどうも面白そうではなく、大学の吹奏楽団の音(演奏)もそれに似ていた、という趣旨の話をしました。確かに、まだ奏者の方々の表情が硬いと感じることは多いですし、「歌ってほしい!」と思うところで表現が少々単調なこともあります。
ただ、私が所属する吹奏楽団は、指揮者が共有した音楽のイメージを、積極的に音で表現しようとしてくれるバンドだと思います。なので、指揮者が「曲のイメージ」、さらには「音楽の楽しさ」を発信することで、奏者がより楽しく演奏できるバンドになるのではないかと思っています。
誰のために指揮を振るか
今回の演奏会では奏者のために指揮をしよう。そんな決意を最近固めました。
今まで偉そうに自分の所属バンドについてあーだこーだ言ってきた私ですが、吹奏楽の指揮の経験が全くなく、指揮も合奏の進行も拙いものだったと思います。それでも自分についてきてくれた奏者の皆さんには、本当に感謝していますし、ぜひ本番を楽しんで欲しいと思います。さらに、奏者一人一人が、自然体で気持ちよく音楽を表現できることによって、練習の成果をいかんなく発揮できるでしょう。人間は自然体の時が一番力を発揮できるはずです。そうすれば、聴衆の方々にも楽しんでいただけるのではないかと思います。
あと1週間、私を支えてくれた奏者の皆さんのために、曲も自分の指揮も追及していこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。