必殺/勝利台詞から考えるみんなの戦争感そのいち(FE風花雪月)
第二部戦争編ではみんなの必殺/勝利台詞変わってるわけですが、意外なこと言ってるヒトもいたりして。
今回の作品はかなり細部まで作り込まれているとのことなので、これはキャラにそういう戦争感をのせているんだろうなと思った次第です。
そんな感じで、勝手にみんなの戦争感を分析!
(名前「必殺台詞」「勝利台詞」で表記)
1 なにかのために戦う(戦いに消極的でもないし、自罰的でもない)
→先生、シャミアさん、イグナーツ君
先生 「導いてみせる!」「これで戦況が動く」
先生は傭兵だったこともあって戦うことそのものにはなんも感じていないと思う。
だからこそ、自ら先頭に立ち、戦況を動かす。戦いに勝ち、一人でも多くの仲間と帰るために。
そして信仰を集め、神へ至ってしまうのだろうか。
シャミアさん「仕留める!」「未来のためか、悪くない」
シャミアさんは現役傭兵だから、戦うのにいい悪いもなく、基本は仕事だから戦ってるし偵察もするし人も殺す。
とはいえ5年前よりもよっぽどみんなの未来のために戦ってあげようという感じになってて、ガルグマクの人たちが彼女の今の居場所なんだなぁとしみじみする。
(「掃除にいくぞ」「穴を空けてやったぞ」とあるように、突破口を開こうと言う意識が感じられる)
紅ルートの立ち振舞いを考えると、以外と先生によって絆されたところがあるんだろうな。
イグナーツ君「未来を描く!」「フォドラの未来の、ためですから」
個人的にはイグナーツ君がここにはいるのが、かなり驚き。最初に敵倒したとき「あれ、こんなに積極的だったっけ…?」と思ってしまった…
(学生時代は「やった、やりました!」とか言ってたのにな…今や「情けは、かけられません」ですよ)
未来に盲目枠かとも思ったが、「討たせてもらいます」「逃がすわけにはいかないんです」とか倒すべきものを認識してるように感じるから、一応盲目ではないということにした。
ただ、観察眼(命中+20)にもあるように、相手をヒトでなく観察対象とすることで罪悪感とかを削ぎ落としてきたのかな。とか思うと悲しい。戦争は恐ろしい。
2 戦いより大切なものがある人たち、と戦闘狂
→レオニーちゃん、リシテアさん、大天使ラファエル、カスパルさん
心がすり減ってるカトリーヌさんは意外とここにはいらない。
レオニーちゃん「敵陣撃砕!」「師匠、見ててくれたかな」
何においても師匠に認められてるかどうかが行動指針。この敵倒したら師匠が見ててくれるかもしれないから怖くなんてないもんね!そんなんだから大酒飲みのツケ払いになっちゃうんだよ…「質素倹約!」だったのに!!美人さんなのに先生は悲しいぞ…
リシテアさん「退いてください!」「立ち止まってる暇はない!」
他にも「急いでるの!」「情けをかける余裕なんて…」など全体的に急いでいる。おうち復興に忙しい。いつも命がつきることを感じているから、戦いでも生死についてあんまり省みないのかな。生き急いでる感じがとても悲しいから、おうち復興についてコンスタンツェと一回ゆっくり話してみて欲しい。
大天使ラファエル「喰っちまうぞぉ!」「手柄一つとったどぉ!」
他にも「見たか、オデの筋肉!」など、自らの肉体と手柄にしか興味ない。手柄を立てて妹を養わなきゃと言う強い気持ちが、生死について考えることを放棄させる側面があるのだろう。(もちろん、根本が筋肉バカというのはあるにしても)
学生時代はお肉と筋肉のことばかりで大天使っぽかったけど、戦乱の世でも同じノリで来ると、天使通り越して怖い。いや、どんな世でも同じでいられるからこその大天使かもしれない。
戦闘狂カスパルさん「その首寄越せ!」「よぉうし、次!」
学生時代はただのバカだったのに…戦闘マシーンになっている…首寄越せって…戦国武将もビックリよ
彼の支援会話いろいろ開けていったら彼の状況分かってくるのかな…お友だちのリンハルト君とか?
こういう人がガンガン突っ込んで道を開いてくれると楽なんだろうけど、うちのカスパルさんはアロイスさんと並んで弱すぎたから…(弱すぎ→使わない→支援会話開かないの無限ループ)
カスパルさんに何でサリエルの大鎌くれたんだろ?こいつ槍適性ないけど…とかおもってたけど、エミール君はカスパル君のこういう戦闘狂のところをみて、「(自分と同じ)お前なら扱えるかもしれん」って言ったのかもね、とふと思った。2部の話だし。命刈り取る、サリエルの鎌。(でもそれならもうちょい命を刈り取る性能しててもよかったんじゃない…?)
戦いより大切なものがある人たちは、強いし怖い。命を省みないから。突き詰めると宗教になる。宗教ってそういうものだよね。
3 戦いたくないし敵を倒すことに自罰的な人たち
→クロード君、メーチェねぇさん、ベルちゃん
戦いにおいて一番人間らしさを喪ってないけど、気を付けないと自分の精神殺られる
クロード君「恨めばいいさ!」「蛮勇は死す、か…」
他にも「勝つべくして勝った、それだけさ」など、台詞もそうだけど声のトーンがすごく暗い。
彼は生い立ちからして敵を倒すことなんてなんとも思ってないのではと思っていたが、エデちゃんと袂を分かったとき「血を流して作った平定に人はついてこない!」みたいなこといってたから(恐ろしくうろ覚え)戦って相手を捩じ伏せて作っていく野望の道に折り合いをつけきれないのかもしれない。
メーチェねぇさん「どいてちょうだい!」「許してくれなくてもいいの…」
他にも「せめて、どうか安らかに…」など倒した相手にかなり気をやっている。その辺の教団員よりよっぽど神の使い。
彼女は正直戦いに向いてない。それでも傷付きながらも仲間を守るんだろう。そんな彼女を支えてくれる人がいたらよかったのにね、でもねぇさんシルヴァンさんといっしょの最年長組だからなー。級友に頼るのできなさそう。シルヴァンは愛が重すぎて全然メーチェねぇさん支えられないからやめといた方がいい。支援Aにねぇさん支えてくれそうな人いないしなんならあの世界にそんな包容力ある人いない。いっそのこと一周回ってシルヴァンさんみたいなのがいいのか…? 紋章被害者の会。(シルヴァンさんはグリットちゃんとA+まであるけど、やっぱり戦友感あるんだよなぁ…フェリクス兄と婚約してたり殿下を守ったりするところから同胞なのかな。)
肉の歌歌うアネットちゃんをほほえましく見つめるフェリクスくんのセットを見てほのぼのしてるのが幸せな気がしてきた。幸あれ。
ベルちゃん「戦いだもん、許して!」「また生き残った、また殺した!」
最初にこれ聞いたとき戦争を感じました、はい。他にも「この手が血にまみれても泣かないもん!」「勝って笑うって決めたんだもん!」とか、強くなったね…相手を殺していることにちゃんと向き合ってる。ベルはいい子だ…彼女ももちろんスナイパーになるのだけれど、アーチャーの勝利ポーズのほうが似合ってる。それを言うとメーチェねぇさんも、傷付きながらグレモリィの勝利ポーズきめるしな…
長すぎるのでそのにに続く。