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書かずにいられなかったので、noteを始めました。

Twitterは趣味関係の情報収集用、Facebookは仕事関係の情報収集用。安全地帯のmixiで時折つぶやく。Instagramのアカウントは持ってない。それが私のSNSとの付き合い方だった。

この先は過去形なので許して欲しい。

noteに至っては「いや、見ず知らずの素人の書く文章なんて、どこに需要があるのよ」などと思っていた。今私たちが直面している厄介なウイルスに関しての貴重な体験談を目にすることもあったけれど、それはある特定の環境に置かれた特定の素人の期間限定の体験であり、またちょっと別だよね、と思っていた。

実は私は半年ほど前に自分でレンタルサーバーを契約し、WordPressを使ったブログを書いている。ただその動機は、趣味が3割、ゆくゆくは収益化できればいーなーと言う野望が3割。後の4割は仕事でweb関係の知識が必要となり、「自分でブログ作ったら、少しはわかるようになるかもしれない。」と言うものだった。

真面目か。

いや、私は本当に真面目なのである。偶にそれをコンプレックスに感じるくらい。


ちょっと話が逸れてしまったけれど、そんな私がnoteを始めたのは、ある文章との出会いがきっかけだった。

ここ1年で、私のTwitter利用頻度は格段に上がった。一切投稿されることのないアカウントのタイムラインには、日々お気に入りのお店の営業情報やイベント情報などが流れ込んでくる。世の中緊急事態宣言とかまん延防止なんとかの影響で、いろんなことが未確定だった。あのお店は営業しているのか?あのイベントは開催されるのか?時短は?運休は?などなどとにかくイレギュラーな世の中で、収集しなければならない情報が山ほどあった。

そんな中、ふっとタイムラインに流れてきたものがあった。

それはとあるお店がリツイートしたnoteの記事。

何故タップしたのかわからない。たぶんたまたま暇だったのだと思う。

何気なく読んだその文章に、私は一瞬にして魅了されてしまった。

「誰?誰なのこの作者は何者なの??」

当時はクリエーターという言葉も知らない。

プロフィールを見ると、たくさんのフォロワーはいるものの、どうやら芸能人とか作家とか、そういう人ではないらしい。

文章で食べている人ではないように思えた。

「いや、そんなわけないでしょ。素人がこんな素晴らしい文章書けるわけないでしょ。」

そう思ってストーカーのごとく過去に投稿された記事を読み漁るけれど、やっぱりどんな人なのかよくわからない。

「私、よくわからない人の文章にこんなにも心を動かされているわ…。」

そうしたら何故だかわからないけれど私の中からむくむくと「書きたい欲求」みたいなものが溢れてきて、気がついたら最初の記事を投稿していた。

その人のような文章が書きたかったのではない。ただただ書かずにいられなかった。

そんな衝動に突き動かされて始めたnoteだから、素直に、書きたいことを書こうと決めていた。格好つけるのをやめるのではなく、ちょっと格好つけたい自分自身も素直に認めて書こうと思った。

ブログの場合、「こういう記事はウケそうだな」とか「こういう文体にしたらどうだろう?」とか「効果的な画像の使い方は…」とか「ビュー数少ないなぁ…」とか色々考えたりして、それが楽しかったりもする。

でもnoteは、そんなもの一切考えず、好きなように書こうと思った。

そんなこんなで始めた投稿。読んでくれた人がいるだけで嬉しかったし、「スキ」を初めてもらえた時は本当に嬉しくてドキドキした。


けれど、始めて1週間もたたない3記事目。

幸運なことに、おすすめ記事などで紹介していただき、その記事のビュー数、スキ数が急に増えた。


本当に本当に嬉しかったし、なんならちょっと泣いた。

イヤイヤ〜、この程度で喜んじゃって〜という自己防衛のためのいやらしい謙遜も全て封印した。

だって、正体不明の私が、書きたいから書いただけの文章に「スキ」と言ってくれる人がいる。それが100人以上もいるのだ。

1年生で友達100人できるより、大人になってからのこの100人からのスキの方が嬉しい。

だけど、そうなると欲のようなものが出てくるもので、もっとスキをもらいたい。フォローしてもらいたいなんて思うようになってしまった。

すぐにこれはいけないと思い直す。


それはブログでいいんだ。ブログあるんだし。

需要を見極めて、狙って記事を書くことも大切。

でもそれはブログで楽しもう。


私にとってのnoteは違う。書きたいことをただ書くための場だ。

書きたいことを書いて、誰かに届いて、「スキ」をいただけたら、小躍りして喜ぶための場なのだ。

それを見失ったら私はきっとnoteを嫌いになる。

戒めとしてこの記事を自己紹介として残しておくことにする。


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