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中間者攻撃(MITM攻撃)とは?
カフェや空港、ホテルの無料Wi-Fi、手軽で便利だからつい使ってしまいますよね。でも、そのWi-Fi、本当に安全でしょうか?
実は、無料Wi-Fiを悪用した「中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack, MITM攻撃)」という手口があり、知らないうちに通信が盗み取られることがあります。例えば、SNSや銀行にログインした瞬間、あなたのIDやパスワードが盗まれ、不正アクセスされることも…。
今回は、特に多発している「Wi-Fiハニーポット」という手口に焦点を当て、被害事例や対策についてまとめていきます!
中間者攻撃(MITM攻撃)とは?
中間者攻撃とは、本来なら直接やり取りするはずの通信の間に攻撃者が割り込み、情報を盗んだり改ざんしたりするサイバー攻撃のことです。
例えば、あなたがオンラインバンキングにログインしようとしている時に攻撃者が介入すると、ログインIDやパスワード、口座情報がそのまま盗まれる可能性があります。さらに、ショッピングサイトでクレジットカードを使うと、その情報も抜き取られ、不正利用されることも…。
そして、最も身近で危険な手口が「Wi-Fiハニーポット」と呼ばれる攻撃です。
中間者攻撃の主な手口:Wi-Fiハニーポット(偽の無料Wi-Fi)
(1) Wi-Fiハニーポットとは?
「Free Wi-Fi」「Public Wi-Fi」などの名前で、攻撃者が偽物のWi-Fiを設置し、接続したユーザーの通信を盗聴する手口です。
あなたが「便利そう!」と何気なく接続すると、ログイン情報やメール、クレジットカード情報まで、攻撃者に丸見えになってしまいます。さらに、暗号化されていない通信を使っている場合、SNSのメッセージ内容やメールの送受信までもが盗まれる危険があります。
(2) 実際にあった事件
Wi-Fiハニーポットによる被害は世界中で発生しています。
2016年:ロンドンの空港やカフェ
偽の無料Wi-Fiが設置され、旅行者が何気なく接続。その結果、クレジットカード情報が盗まれ、不正利用が多発しました。2018年:Black Hatカンファレンス(アメリカ)
セキュリティの専門家が「実験として偽のWi-Fiを設置」したところ、数百人が何の疑いもなく接続し、情報が丸見えになっていたことが判明。
セキュリティ意識の高い技術者でも簡単に騙されてしまうほど、Wi-Fiハニーポットは巧妙な手口なのです。
中間者攻撃(Wi-Fiハニーポット)の対策
Wi-Fiハニーポットによる被害を防ぐために、以下の対策を実践しましょう。
(1) 信頼できないWi-Fiには接続しない
「Free Wi-Fi」「Public Wi-Fi」など、提供元が不明なWi-Fiには注意!
パスワードなしで接続できるWi-Fiは危険。攻撃者が仕掛けた偽物の可能性あり。
(2) HTTPSを確認する
銀行やショッピングサイトを利用する際は、アドレスバーに「https://」があるかチェック。
鍵マークがないサイトではログインしない!
(3) VPNを使用する
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使えば、通信が暗号化され、安全にインターネットを利用可能!
特に、公共Wi-Fiを使うならVPNは必須!
(4) 2段階認証を設定する
Google、SNS、銀行アカウントには2段階認証(SMS認証やアプリ認証)を設定しておくと、万が一パスワードが盗まれても不正ログインを防げる。
(5) セキュリティソフトを導入する
Wi-Fiの危険性を警告してくれるセキュリティソフトを使うことで、知らずに危険なネットワークに接続するリスクを減らせる。
まとめ
中間者攻撃は、特に無料Wi-Fiを悪用したWi-Fiハニーポットが多発しています。空港やカフェ、ホテルなど、便利な場所ほど狙われやすく、気づかないうちに個人情報が盗まれていることも…。
今日からできる対策
✅ 怪しいWi-Fiには接続しない!
✅ HTTPSの鍵マークを必ずチェック!
✅ VPNを使って安全な通信を確保する!
✅ 2段階認証を設定して、不正ログインを防ぐ!
ちょっとした意識と対策で、サイバー犯罪から自分の情報を守ることができます。便利なインターネットを安全に使うために、ぜひ今日から気をつけてみてください!