見出し画像

VisiDataで頻度表を作成し、データをサクッと集計する方法

「CSVデータをターミナルで開いたら、ぐちゃぐちゃで読めたもんじゃない……。」そんな経験はありませんか?

エクセルで開くのもいいけれど、いちいちファイルを移動して開くのは面倒。もっとサクッとデータを確認したい、集計したいと思ったことはありませんか?

そんなときに便利なのが VisiData です!

VisiDataは、ターミナル上で動作する超軽量なデータ閲覧・分析ツール。CSVやExcelファイルをサクッと開いて、データを並べ替えたり、フィルタリングしたり、集計したりできます。しかも、頻度表(Frequency Table)を一瞬で作成 できるので、「どこで何回買い物したか」などをすぐに把握できます。

しかも、Macなら brew install visidata で一発インストール!今回は、このVisiDataを使って、データをサクッと集計する方法を紹介します。


1. VisiDataで頻度表(Frequency Table)を作成する

例えば、「1ヶ月間でどの店舗にいくら使ったのか」を確認するために、店舗ごとのデータをまとめたいとします。VisiDataなら、次の手順で一発です。

(1) CSVファイルを開く
ターミナルで次のコマンドを実行します。

vd data.csv

(2) 集計したい列(店舗名など)にカーソルを移動
(3) Shift + F を押す → 頻度表が作成される
(4) 確認したい店舗で Enter を押す → 詳細データが見られる

たったこれだけ!エクセルのピボットテーブルを使うよりも圧倒的に早いですね。


2. 頻度表のデフォルト動作

VisiDataの頻度表は、基本的に 各値が何回登場したか(出現回数) をカウントしてくれます。つまり、「コンビニで何回買い物した?」とか「松屋に何回行った?」といった情報がすぐにわかります。

ただし、VisiDataには 「集計方法(aggregator)」を追加する機能 もあり、より細かいデータ分析が可能になります。


3. 集計方法(aggregator)を追加する

出現回数だけでなく、「合計」や「平均」なども知りたい場合は、集計方法(aggregator)を追加しましょう。VisiDataでは、以下のような集計が可能です。

  • sum(合計)

  • mean(平均)

  • median(中央値)

  • min(最小値)

  • max(最大値)

  • distinct(ユニークな値の個数)

集計を追加する手順

(1) 数値列として設定(整数データの場合)
 - カーソルを数値列に移動し、# を押す
 - これで「この列は数値だよ」とVisiDataに認識させる

(2) 集計方法を追加
 - + を押す → 集計方法を指定するプロンプトが表示される
 - 例えば、合計を出したいなら sum と入力して Enter を押す

これで、各店舗ごとの 支出合計や平均金額 などがパッと見られるようになります。


4. 具体例:各店舗の修理費合計を出す

例えば、COST_REPAIRS(修理費)の列で、各店舗ごとの修理費の合計を知りたい場合、次の手順でOK。

(1) COST_REPAIRS 列にカーソルを移動
(2) # を押して数値列として設定
(3) + を押して集計方法を追加
(4) sum と入力し、Enter を押す

すると、店舗ごとの 修理費合計 が表示されます。


5. VisiDataのインストール方法

VisiDataはPython製のツールで、Macなら brew を使って簡単にインストールできます。

brew install visidata

Linuxでは pip でもインストール可能です。

pip install visidata

インストール後、ターミナルで vd コマンドを実行すれば、すぐに使えます。

vd data.csv

6. 参考

visidataのドキュメント

こんな感じで自分は家計簿をつけてます!
以下がターミナルで表示できます!

度数分布表

カテゴリーごとの合計金額を出す場合は以下のようにしてます!

カテゴリーごとの合計金額


7. まとめ

  • CSVデータをターミナルで快適に見たいならVisiDataが最強

  • Shift + F で頻度表を作成し、各値の出現回数を確認

  • # で数値列を指定(数値データとして認識させる)

  • + で集計方法を追加し、sum などを指定

  • Macなら brew install visidata でサクッと導入

VisiDataを使えば、データの集計が 驚くほど簡単&高速 にできます。特に、支出の見直しや業務データの分析をサクッとやりたいときに便利!

気になったら、まずは brew install visidata で試してみてくださいね。

いいなと思ったら応援しよう!