Trivyとbom generate、どっちを使うべき?用途別にご紹介!
セキュリティツールやSBOM(Software Bill of Materials)の話をしていると、「Trivyとbom generate、どっちを使えばいいの?」と迷う方もいるのではないでしょうか?どちらも優秀なツールなので、選び方を知っておくと効率よく作業が進められますよ。
Trivyの場合:セキュリティもSBOMも一緒に!
まずは、Trivy。セキュリティスキャンの実績が豊富なこのツールですが、実はSBOM生成機能も備えています。
使い方はとても簡単!
たとえば、以下のコマンドで SPDX-Json形式のSBOM をすぐに生成できます:
trivy image --format spdx-json -o /opt/course/sbom1.json registry.k8s.io/kube-apiserver:v1.31.0
Trivyが活躍する場面
(1) セキュリティスキャンも必要なとき
脆弱性スキャンを行いつつ、SBOMも作成できるので、2つの目的を一気に達成できます。(2) 簡単にSPDX形式が欲しいとき
設定がシンプルで、特に手間をかけずにSBOMを生成したい場合にぴったり。
Trivyのポイント
「1本の矢で2羽の鳥を落とす」という感覚でしょうか。セキュリティとSBOMの両方が欲しいなら、まずはTrivyを試してみるのが良いですね!
bom generateの場合:SBOMだけに集中!
一方で、bom generate は SBOM生成専用 のツール。Kubernetes SIG-Security チームが提供しており、SPDX標準に沿った詳細なSBOMを作成するのに特化しています。
シンプルなコマンドで使える
以下のように実行すると、SPDX準拠のSBOMが生成されます:
bom generate -o /opt/course/sbom1.json registry.k8s.io/kube-apiserver:v1.31.0
bom generateが向いている場面
(1) 純粋にSBOMを生成したいとき
セキュリティスキャンなどは不要で、「SBOMだけが必要!」という場合に最適。(2) 詳細なSPDX標準に対応したいとき
トレーサビリティを強化したいプロジェクトなど、高精度なSBOMが求められる場面で役立ちます。
bom generateのポイント
「職人肌の道具」とでも言うべき存在。余計な機能がなく、SBOM生成だけに集中できる点が魅力です。
どちらを選ぶべき?
両者の特徴をまとめると、こんな感じです:
Trivy:
脆弱性スキャンも兼ねたいときに便利。手軽さが売り。bom generate:
より詳細で標準に準拠したSBOMを求めるならこちら。
どちらも素晴らしいツールなので、「どの作業を優先したいか」を基準に選ぶといいですよ。
SBOMを生成する目的やプロジェクトの性質によって、使うツールも変わります。もし迷ったら、そのときの状況を教えてもらえれば、さらに詳しくアドバイスできるので気軽に聞いてくださいね!✨