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/procディレクトリとは


メトリクスやログを収集し、普段はGrafanaでサーバーの状態を監視していますが、Linuxシステムの“ダッシュボード”ともいえる/procディレクトリについても今回はみていきます!


/procディレクトリの役割

`/proc`は、システムのリアルタイム情報が集まる「仮想的な掲示板」のようなものです。ここには、CPUの使用率、メモリの使用状況、プロセス情報、ネットワークの設定といった、システムのあらゆる情報が動的に生成されており、いつでも最新の状態が反映されています。

  • 仮想ファイルシステムとして、ファイルにアクセスするたびに最新のシステム情報を確認でき、設定を動的に調整することが可能です。

  • リアルタイム情報の宝庫で、システムのCPUやメモリの状態、ネットワーク設定などを一目で把握できます。


/procディレクトリ内の主なファイル

  1. /proc/stat
    システム全体のCPU使用率やシステム負荷を表示します。

  2. /proc/meminfo
    メモリの使用量や空き容量をリアルタイムで確認できます。

  3. /proc/loadavg
    システムの負荷状況(ロードアベレージ)を示し、過去1分、5分、15分の平均負荷が表示されます。

  4. /proc/[PID]/
    各プロセス(PID)の詳細情報がまとめられています。プロセスごとのCPU、メモリの使用状況や実行状態などを表示します。


/procの利用例:システムの動作状況を即座に確認

`/proc`ディレクトリは、システムの状態を「いつでも見られる掲示板」のように提供しています。この仮想ファイルシステムを利用することで、システム管理者はシステムがどのように動作しているかをすぐに確認でき、状況に応じた設定の変更が可能です。たとえば、`top`コマンドがリアルタイムで表示するCPUやメモリの情報も、`/proc`内のファイルを参照して取得しています。


まとめ

`/proc`ディレクトリは、システムのリアルタイムな情報や設定が集まる「掲示板」のような場所です。システムの状態を瞬時に把握し、動的な設定変更ができるため、Linuxのシステム管理において非常に便利な機能を提供しています。システムの詳細な動作状況やプロセスの動きなどを把握するため、`/proc`はLinuxの心臓部といえるディレクトリです。

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