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平日日中のマッチングアプリ
彼氏に内緒で仕事を休んだものの、することがなく、マッチングアプリ(ナイモン)でハウリングをしてみた。
彼氏は在宅勤務の日なので、必然的に僕は外出しなくてはならない。
ただ、したいことがなかった。小説を書くことも、遠出も、行きたい店があるわけでもない。だから、えっちしませんかと呼びかけてみたのだ。
平日の朝、8時台はそれなりの反応があって嬉しかった。とんとん拍子に話が進み、いざ!というところまで行くも「今日は場所がなくて……」という帰結となる。
ホテルに行くことを提案してもよかったけれど、そのまま流してしまった。後悔している。
その後もマッチングはするも、顔写真を交換すると「すみません、思っていたのと違いました」と言われたり、「明日なら」となかなかうまくいかず。
そんな中、タイプど真ん中の男から「会いたい」とメッセージを受けて前のめりな返事をするも、「俺はナマしかしませんよ」と言われてビビってしまう……。
僕は性に奔放な雰囲気を見せているが、前情報が何もない相手と生ハメセックスをするのは怖い。せめてXやアプリでメッセージを何度かやりとりして、相手の人となりを知ってからならいざ知らず、まったくの初めましての男と「今から実際にする」のは怖かった。
そのためハッテンバに行くという選択肢も僕の中にはなかった。この時点でカフェに90分はいたし、外は寒いし、行く場所がないのだから……と何度か考えたが、それだけはやめておこうと思った。
結局、僕は別のカフェに行くことにして、今これを書いている。梅田のど真ん中にいるのに平日の日中に出会うのが難しい。
自分の魅力のなさにへこみながら、(小説書くかぁ……)とパソコンを取り出そうとしている。