流産と妊娠

長女、15歳。
この子を妊娠した時、天にも昇る気持ちだった。
この子の妊娠前、生まれて初めて妊娠したものの、
たった10週でお空に帰ってしまった赤ちゃんがいた。
強烈な腹痛とともに、いなくなっちゃったんだよね。
スマトラ島の大きな津波のニュースを見ながら腹痛に耐えてた記憶がある。
その後、何度か流産後の診察を受けるために産婦人科を訪れるも、
妊婦さんが待合室でお腹をなでているところを直視できなかったなぁ…。
つらくて。
子供のころから、ずーっとお母さんになるのが夢で…
ようやく妊娠したと思ったら、突然流産。
ほんと、つらくて、どうしようもない気持ちだったなぁ。
その頃の自分に、「将来ね、びっくりするよ、3人のお母さんなれるよ!」って、教えて上げられたら良かったよね。
流産後の診察で、大きな子宮筋腫が見つかって、手術しなきゃいけないことにもなったんだ。
しばらく産婦人科へ通う日々が続いたけど、
とにかく、ずーっとお腹が大きな人がいるところに一緒に座って待つのがつらかった。
自分の中に、恐ろしい感情が湧き出てくるのを感じて驚いたり、
(とても書けない!)
流産しちゃったのは自分があれをしたからかも、あの時、立ち上がらなければ…とか、
そんなことを考えてまたつらくなったり、しばらく流産の精神的ショックは続いたなぁ…
いろんな思いを持ちながら、赤ちゃんを待ってるんだなぁ。って思う。
「お母さんになりたい」って、子供のころから、「こうやって育てよう」
「こういうことは言うのはやめよう」「かわいいって毎日言おう」「大好きって伝えよう」とか、あれこれ考えてた。
子宮筋腫の手術を終えて1年ちょっとして、長女を妊娠。
妊娠初期はまた、あの悪夢が繰り返さないようにとにかく慎重だったな…。
あれだけ憎んだ「お腹をさする」ってのも、自分もやってた。
だけど、病院の待合室ではやらないことにしたんだ。
流産して辛くて待ってる人とか、不妊で辛くて待合室で待ってる人がいるだろうと思って。
その頃は、大きなおなかで歩いている人見るだけでもつらかったんだもの。
妊娠。とっても素敵な経験だった。結構動くのも辛かったり、
身体の変化も大きくて、涙もろくなったり、感受性が強まってしまったり、
神経質だったり、気持ち悪くなったりと、あれこれあって大変だったけど、
とにかく幸せをお腹に詰めてる感じ、感じたことのない幸せだったなぁ。
長女、15歳。妊娠のころから数えると16年、この子のママしてる。
本当に幸せを運んできてくれた天使のような存在。大事な大事な宝物。
15歳になった今でも、大好きだよ、かわいいよ、よく頑張ってるね。と、日々声をかける。
たいした反抗期もなく、にっこりと穏やかな笑顔を向けてくれると、本当に幸せな気持ちになる。
この子のためにも元気でいなきゃ!と、なんか、昔は思ったことないような気持になるよね、親になったなぁ、親にしてもらったなぁって、思う。


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