相鉄・東急直通線についての徒然①
こんにちは。ちゃんとしたnote投稿は初めてですので読みづらい乱文となることをお許しください。
Twitterアカウントを作って早4年。その中で相鉄・東急直通線の話は結構な数してきたかな、と思っています。
「地元に新しい鉄道路線ができる」
という実感が湧かないくらい遠いものだと思っていた未来はもう一年後に迫ってきています。
相鉄・東急直通線の開通時期が確定した今、私が見てきて感じていることを少しまとめていきたいなと思ってこの文章を書いています。
※注意※
この文章に記載されている内容の一部は執筆者(Twitter:minato_5177)の考える内容であり、整備主体・運行主体から発表されている内容ではありません。
あくまで、一個人の予想に過ぎないものであることにご留意いただき、関係機関等へのお問い合わせはご遠慮ください。
ということで、まずはマシュマロでいただいて軽く答えた質問を軸にそれに関連するポイントについてどう思っているか、という形で記載していきます。複数回に分けて記していくつもりですが、まず最初は車両について、です。
① どの車両がどこまで乗り入れる?
⑴ 東急車
対応工事の状況を鑑みるに
東横線は5050系4000番台(10両編成)、
目黒線は3000系・5080系・3020系(自社保有車両すべて・8両編成)
が相鉄へ乗り入れとなるかと思います。
現在、5050系4000番台は4101Fを皮切りとして各地で対応工事が進められています。8両編成では対応工事が施工されている編成は「ほとんど」ない上に後述する車上子位置の問題もあるため現在8両編成で対応工事が施工されている編成は10両化されるという説が濃厚だと思っています。
※10両化の根拠※
運賃値上げに関するパブリックコメント募集(https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCM1031&id=155210816&Mode=0)に伴う資料にR4年度に10両(踏切及び運転保安工事代替車両数)+24両の新造予定の文字が確認できる。
R3年度は28両であり、目黒線14編成分の増結車両が新製された計算。また、大井町線6000系QSEAT組み込みに伴う余剰車も併せてR3年度は目黒線既存23編成に対し、15編成分の増結車を用意したという計算となる。
よって、残り必要となる目黒線増結車は8編成分16両となる。24-16=8となり、4編成の東横線8両編成の増結が想定できるんじゃない?というお話でした。
また日中の菊名〜池袋の各停はほぼ専用の運用で回っており、4〜5運用がそれに関わる運用になっていました(2021.3ダイヤ)。2022ダイヤでは廃止になりますが相鉄直通に際しこのスジを活用する、という可能性は大いにあるので10両がこれくらい増える可能性は高いと思います。
目黒線に関しては東急車が1番柔軟に使えるポジションになりそうなので現在昼寝が多い分終日運用がこの先増えるのかな?という予感はしています。
東急車(10両・東横線)の運用範囲
・横浜高速鉄道みなとみらい線(横浜~元町・中華街)
・東急東横線(渋谷~横浜)
・東京メトロ副都心線(和光市~渋谷)
・西武有楽町線・池袋線(小竹向原~飯能)
・東武東上線(和光市~小川町)
+
・東急新横浜線(日吉~新横浜)
・相鉄新横浜線(新横浜~西谷)
・相鉄本線(西谷~海老名)
・相鉄いずみ野線(二俣川~湘南台)
※ダイヤ乱れ時東京メトロ有楽町線(小竹向原~新木場)への入線実績あり
相鉄本線(横浜~西谷)への入線も設備的には可能
東急車(8両・東横線)の運用範囲
・横浜高速鉄道みなとみらい線(横浜~元町・中華街)
・東急東横線(渋谷~横浜)
・東京メトロ副都心線(和光市~渋谷)
・西武有楽町線・池袋線(小竹向原~飯能)
・東武東上線(和光市~志木)
+
相鉄線への直通不可
東急新横浜線についても車上子位置問題を考慮すると営業不可が濃厚。
東急車(8両・目黒線)の運用範囲
・東急目黒線(目黒~日吉)
・東京メトロ南北線(目黒~赤羽岩淵)
・埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線(赤羽岩淵~浦和美園)
・都営地下鉄 三田線(目黒~西高島平)
+
・東急新横浜線(日吉~新横浜)
・相鉄新横浜線(新横浜~西谷)
・相鉄本線(西谷~海老名)
・相鉄いずみ野線(二俣川~湘南台)
※相鉄本線(横浜~西谷)への入線も設備的には可能
⑵ 相鉄車
今回の直通の主役の一人である相鉄。
こちらに関しては
「20000系(10両):東横線系統,21000系(8両):目黒線系統」
は公式が発表している事実なので間違いようがないかと思います。
そのため問題になるのは「相鉄車はどこまで乗り入れる?」だと思います。
現在の工事の施工状況などを見ると、
東横線系統については
東京メトロ副都心線 和光市駅まで
目黒線系統についてはネットワークの端部である
埼玉高速鉄道 浦和美園駅/都営地下鉄 西高島平駅まで
という理解が堅いと思います。実際相鉄車は和光・浦和美園・志村の各車庫への入線実績ができている以上ここまでは「確定」に近いかなと個人的には感じるところです。
※先日発表のプレスで東武が思った以上に直通に乗り気な感じだというのが明らかになりましたが、相鉄~東武まで直通する列車があるにしても相鉄車/東武車に直通対応させるのではなく東急車で賄える範囲(休日朝の小川町行きやラッシュ時の一部)に留まるというのが妥当なラインだと思います(これはダイヤの話をするときにまた出てくると思います)。※
※2/26 現在に出ている記事には「東武にも対応している」という記述がありましたがこちらについては詳細不明です。対応しているから定期で入るのか、念のためなのかなどその他の情報は追々、でしょうか。東武に入る可能性はここにきて浮上してきました※
相鉄車(10両編成)の運用範囲
・相鉄本線(横浜~海老名)
・相鉄いずみ野線(二俣川~湘南台)
・相鉄新横浜線(新横浜~西谷)
・東急新横浜線(日吉~新横浜)
+
・東急東横線(渋谷~日吉)
・東京メトロ副都心線(和光市~渋谷)
※設備的には東横線(日吉以南)・MM線・有楽町線にも乗り入れ可能
相鉄車(8両編成)の運用範囲
・相鉄本線(横浜~海老名)
・相鉄いずみ野線(二俣川~湘南台)
・相鉄新横浜線(新横浜~西谷)
・東急新横浜線(日吉~新横浜)
+
・東急目黒線(目黒~日吉)
・東京メトロ南北線(目黒~赤羽岩淵)
・埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線(赤羽岩淵~浦和美園)
・都営地下鉄 三田線(目黒~西高島平)
⑶ メトロ車・埼玉高速車
副都心線(8両/10両)、南北線(6両/8両)と4パターン存在するので非常に今までのように全部羅列するとまどろっこしいことこの上ないので適宜省略していきます。
まず副都心線から。10両・8両ともに新型17000系が昨年デビューしましたが、この系列にはいずれも相鉄対応の兆しはありません(まず7000の置き換え用の車なので8両がメイン)。8両東横車は上記の通りで相鉄どころか東急新横浜線内への乗り入れも怪しいので除外、運用範囲は現在と変わらずということで間違いないかと思います。
続いて10両編成。10000系がメインですがこの車両にも対応の兆しは今のところありません。10両編成であれば車上子位置問題が発生しませんので、相鉄には乗り入れないが東急新横浜線新横浜までであれば無改造での乗り入れが可能になります。東横線のダイヤ次第ではここまでの乗り入れについては可能性高いかなあ、と。
では、南北線はどうでしょうか。現在東京メトロ所有編成はすべて6両編成です。
相鉄への直通は8両編成以上で行うのも確実なところなので今のままでは直通しない、というのが現在段階での結論です。しかし南北線車両についても順次8両化が予定されていますので将来的な直通対応を否定できるかというとそれもまた違うと思っています。
まだ8両編成増結用の車両が1編成分しか落成しておらずまだわからないことが一番多いのが南北線の車両です。
この先B修工事の施工は確実に行われますし、そのタイミング近辺で直通本数増加や運行の冗長性確保を目指すなら都営と合わせて対応工事の施工はあるんじゃないかな?といったところではないでしょうか。
今のところはデジタル無線が日立製というのもあり相鉄への直通は(ない)と考えられます。
SR車については8両化すら怪しいのでしばらくは東急〜南北線〜埼玉高速を行ったり来たりしてるでしょうね。相鉄に行く可能性は今のところ1番低い気がします。
メトロ車(副)の運用範囲
・横浜高速鉄道みなとみらい線(横浜~元町・中華街)
・東急東横線(渋谷~横浜)
・東京メトロ副都心線(和光市~渋谷)
・東京メトロ有楽町線(和光市〜新木場)
・西武有楽町線・池袋線(小竹向原~飯能)
・東武東上線(和光市~小川町)
+
・東急新横浜線(日吉~新横浜)
※8両編成は東上線志木まで、有楽町線営業なし
メトロ車(南北)・SR車の運用範囲
・東急目黒線(目黒~日吉)
・東京メトロ南北線(目黒~赤羽岩淵)
・埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線(赤羽岩淵~浦和美園)
+
・東急新横浜線(日吉〜新横浜)
⑷ 都営車
真四角の新車6500形が報道公開された今、一番アツいのはここかもしれませんね。
6500形については、公開された運転台の写真から推測できることとして
・現時点においてはATS-P、JR型三菱制列車無線の設置はない(記事中においても交通局関係者が保安装置非対応と述べていた旨の記述あり)
・保安設置ができそうな不自然な空きスペースあり、無線用の屋根上台座も未設置のものがある
ということで、対応する可能性はあるものの2023.3の開業時点での直通はなし、というのが事実かと思います。
6300形については当然やらないかと思います(大規模更新より新車入れた方がいいと考えてるのは新宿線を見ても明らかなので…)
都営車(6/8両)の運用範囲
・東急目黒線(目黒~日吉)
・都営地下鉄 三田線(目黒~西高島平)
+
・東急新横浜線(日吉~新横浜)
※ 2/26発表の記事について
相鉄車の東武対応やメトロ車の8両化などこの上で書いてあることの答え合わせみたいなのが出てましたね。割と当たってたり予想外だったりもあったかな、という感じ。まだわからないこともたくさんあるのでこれからも何か出たらここに追記するかもしれません。
⑸ その他の会社の車両
東武車については今のところ対応しないと思っています。直通については参画することを表明しているので可能性はゼロではないと思いますが。
相鉄までガッツリ直通するのか、新横浜までをメインにするのかは見えづらい部分ですのでここによる、とは思いますが40年もののボロに機器付ける判断はなかなかしないと思うのでそのうち置き換え話が出てきたら可能性ありなのかなあと思っています。と言うことで運用範囲としては現在に加えて東急新横浜線(日吉〜新横浜)が加わる程度と考えられます。
西武車は直通しない時点でもう相鉄に入るわけありませんね。新横浜線への直通も「しない」と言ってはいますが和光市発着の西武車運用がある以上、東急の設備があれば入線できる新横浜線への運用がないかと言われると否定はできないところです。ということで西武車の運用は基本現状維持、あって東急新横浜線が追加というところでしょうか。
② 車上子問題とは?
詳しくは「相鉄直通の重要なカギ? 東横線と目黒線で車上子位置が違う理由を考察 | YCS-info」
リンク:https://ycs3120.com/vehicle/4053/
もご参照ください。
東急東横線・目黒線で使用されているTASC(定位置停止装置)は東京メトロ・都営地下鉄で使用されているATOのうち定位置停止機能のみを使うものとなっており、停止位置を基準に地上子が設置されています。
車両側のATO車上子(渋谷・目黒方の先頭車両に設置で統一されています)と地上子の位置が規定範囲内に重なる場合に運転台の「ホームドア」表示灯が点滅/DS灯のD表示が点灯し開扉操作が可能になる、というような形。
ざっくり言うと目黒線・東横線ともに仕組み自体は一緒なのですが、車上子の位置が微妙にズレてしまっているため、仕組みが一緒でも両数が同じ場合同じ地上子を共有できない可能性がある、ということです。
今までの東横線・目黒線は旅客営業では線路が確実に分かれていたのでこの問題は顕在化してきませんでした。東急新横浜線に関しては2つの方向からやってくる列車が同じ線路を走るため、対策を取る必要があるわけです。
東急新横浜線には目黒線(6両編成)、目黒線(8両編成)、東横線(10両編成)の列車が入線することはほぼ確定です。
この場合は、東横線10両用の地上子、目黒線用の地上子(6,8両共通、停車位置ズレでも可)がズレていれば問題ありません。ここで問題になるのは東横線8両が入る場合です。目黒線8両と地上子を共通にできない以上、乗り入れようとした場合このために位置をずらしてもう1セット地上子を設ける必要が出てくるわけです。
できないわけではありません。
例えば以下のように
←渋谷・目黒 新横浜→
---------- TY10両
-------- TY8両
-------- MG8両
------ MG6両
と東横線・目黒線でそれぞれ停止位置を地上子が被らないよう配置することもできます。しかし、「8両編成」で位置がズレてしまう場合現状のホームドアステッカーでの案内に無理が生じてくるかと思います。同じホーム・同じ両数で位置が違うことで乗降介助の連絡ミス誘発は考えられると思います。
この辺りを踏まえると、わざわざ東横線8両編成を定期的に新横浜線で営業させる必要性は薄いと私は考えています(菊名駅の折り返し線も8両編成なら使えるわけで異常整理で新横浜駅を使う必要性も少ない)。
異常時に関しては突っ込んで東横線側の地上子に合わせて止めて降客させることは可能だと思いますが。
というような形で相鉄・東急直通線に関する徒然①を書いてみました。いろんな情報が毎日出てきて開業まで1年程度まだまだ盛り上がっていくのでしょうね。
次はダイヤあたりを考える記事を書いてみようかなとか思っています。また何か掘り下げたいネタがあればマシュマロ投げていただければ助かります。