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Kieselオーダー記①発注まで・費用・納期

Kieselのギターをオーダーしたので、諸々の記録を書いときます。
前編はオーダー経緯、オプション、支払金額などについて。
後編(実機レビュー)はこちら。

オーダーギターがほしい!

ハードテイルとトレモロ、ボルトオンとネックスルーなどなど、この2年間で20本ほど売り買いして比較する中でほしいスペックは固まって来たものの、細かい仕様やルックスまで含めて理想にバッチリ合致するものがなかった。オーダーメイドは前から気になってはいたものの杢目ガチャや重量ガチャが怖くて敬遠してたけど、大体吊るしのハイエンドと同等の値段で理想のギターを作れるなら1本くらい作ってみっか!てことで注文しました。

コンセプト

ルックスは以前作った曲のタイトルでもある「Solaris=太陽」をイメージしたオレンジ×ゴールド。
Kiesel純正で三日月インレイが入れられるらしく、「1本買って気に入ったら7弦と対で月と太陽みたいにしたいな~」とか考えはじめ、あとで太陽インレイを追加してもらえるようにドットインレイに。
太陽ギターなのでサウンドにも温かさ、太さ、どっしり感が必要てことで、基本レスポールと同じマホガニーボディ+メイプルトップ+マホガニーネック。手持ちで気に入ってるJP6 BFRとMayones Setiusもマホマホなので、僕的には安心安全のチョイスです。

以下はKieselのCustom Builderの順番通りに、チョイスしたオプションについて書いていきます。

ボディオプション

・モデルはとりあえず定番のAries 6 Bolt-on 25.5インチ。ネックスルーは嫌いなのでボルトオン一択。
・重くなればいいなという願いも込めてボディ材はマホガニーに。
・トップはフレイムメイプル。フレイムは基本料金で4A、+$200で5Aに変更も可能とのこと。もっとお金を出せば6A、7A、それ以上も可能。Kieselはかなり杢目に厳しいので4Aでもそこそこのものが来るだろうと踏んで、ここはデフォルトの4Aにしました。
・カラーは一番太陽っぽいCherry Sunburst。
・ボディもネックもグロスはひっかかるし指紋が目立つのでサテンマットに。
・バインディングは$220と謎にメチャ高いんだけど、ナチュラルバインディング大好き人間としては外せない。ちなみに現物が届いてから分かったけど、$120のバインディングはトップのエルボーコンターとロワホーン部分のみ、$220のバインディングは↑と繋がる形でボディサイドまで全周ナチュラルになるみたいです(材によってどちらかしか選べない)。
・チェンバードや3ピースボディは不要なので付けてません。

ネックオプション

・ネックもマホガニー。基本メイプルが好きだけど、今回はコンセプトに寄せて温かみが出たらいいな~と。Kieselはすべてのネックにカーボンロッドが2本とダブルアクショントラスロッドが入ってるので、薄いマホガニーネックでもJPシリーズほどウネウネ動きはしないだろう…という期待も込めてます。
・フレット数は今まで買ったことないけど22フレット。自分の曲で24フレットまで使うことはないので、リアとフロントのサウンド差が広がるかな?と。ルックス的にもクラシックな感じでいい。
・ネックプロファイルはThinner Neck Profile。デフォルトのネック厚は1Fで20mmちょっとくらいらしかったので、EBMMの1F=19mm程度が好きな僕としてはThinner一択(実測値は後編に書きます)。
・指板はエボニーではなくリッチライトに。自然木のように個体差や色ムラがなくていいし、湿度管理やメンテナンスもあまり気にしなくていいらしい。こういう代替材にはもっと普及してほしいね。
・指板RはSchecterのKeith Merrowモデルで気に入っていた12-16インチコンパウンドラディアスに。
・ポジションマークは個人的に必須なのでドットマークに。のっぺらぼうよりマーク入ってる方がカッコいいと思う。
・フレットはJP BFR、JR Cutlassと揃えてステンレスミディアムジャンボ。大きすぎるとピッチが不安定になるしネックが厚く感じるので、MJがベストです。
・ヘッドは3x3。片側6ペグだと間隔が狭くて回しづらい&余弦が長くなりすぎるのでミュートしにくくなる、3x3なら巻弦とプレーン弦で上下に分かれているので分かりやすい、ペグポストからナット溝までが真っ直ぐになるため余計なテンションがかからない、といった理由。

エレクトロニクスオプション

・PU構成はパッシヴ2ハム。
・モデルはリア・フロントどちらもLithium。公式比較動画で一番クリーンと歪みのバランスがよさげだったのと、Jeff社長が一番おすすめしてるっぽいので。まあPUはボディとのバランスなのでこれは届いてみないと分からんですね。
・あとはハードウェアに合わせてゴールドカバーとゴールドポールピースも。カバーつけるとサウンドからわずかに角が取れるけど、あまり神経質にならずルックス重視でチョイス。
・デフォルトの5wayレバーセレクターのワイアリングは正確な情報が見つからなかった。レビュー動画を漁るとおそらく以下の通り?(なんでこんな重要な情報がどこにもないんだろう…)
1. Neck Humbucker
2. Neck Coil-Split
3. Both Humbucker
4. Bridge Coil-Split
5. Bridge Humbucker
Kieselにも聞いたら「Pos.3は前後コイルタップ」と言われたけど、公式の信憑性が低いので本当か分からない。フォーラムでも詳しそうな人が「Pos.3はBoth Inner Coil-Splitのシリーズ接続」と言っていたものの、以前ワイアリングが変更されたタイミングがあるらしく、情報が古いかも?
いずれにせよJP同様の「前後インナースプリットのパラレル接続」はないっぽく、これは頂けない。とりあえずデフォルトでオーダーして配線しなおすこともできるけど、$50で3wayセレクター&VolノブをPush/Pullコイルタップに変更できるとのこと。さらに+$50で3wayレバースイッチを3wayミニトグルスイッチ(ハードウェア同色)に替えられるということだったのでこれも追加。

メールでも不可だったオプション

・オリジナルインレイ。太陽インレイを入れてほしかったけど、Builderで選択できるもの以外は受け付けないとのこと(これはKiesel Wikiに書いてあったのでよく読めばよかった)。
・本体重量は原則指定不可だけど、「在庫のうちもっとも軽いボディを選んで使う」という軽量化オプションのみ選べるとのこと(+$100)。逆にもっとも重いボディを選べるか?という質問には回答がなかった。
・ボリュームノブをプッシュ/プッシュポットにすることはおそらくできない(聞いたけど回答がなかった)。
・弦を10/52ドロップCにしてくれないか?と聞いたら、10/46ドロップCで見積りを出してきたので、たぶん無理。

かかった費用

・基本料金+Custom Builderでの追加料金:$2,669(オプション割引-$100込)
・メールでの追加オプション(5wayレバーセレクターを3wayトグル+Push/Pullコイルタップに変更):$100
・送料:$80
ここまで計:$2,849→PayPal一括での支払額:396,486円
・国内配送料+関税:12,700円(半月ほど後に郵便で到着)
総計:409,186円
支払時のドル円レートは133.72円だったので、本体価格+10%くらいを考えておけばいいと思います。

理想のスペック、Made in USAを考えれば41万なら全然安いです。ドルが高かったのもあるし。仮に国内代理店と小売店通したら60万じゃ効かないでしょう。

かかった時間

2022.12.28:発注&支払い
2022.3.8:facebookに"Pics of the day"が掲載、FedExの発送通知メールが届く
2023.3.13:自宅に到着
2023.3.30:関税の払込票が郵便で届く
半年はかかると覚悟していたけどなんと2か月で届きましたw

その他

・やりとりはメールで当然英語のみ。現地時間の土日・平日夜はメール返ってきません。
・CSのKeithさんはレスポンスは速いものの5回もやりとりすると細かい部分はかなりテキトー(質問の半分しか読まれない)になる。まあアメリカのCSなんてこんなもんなので、重要なポイントに絞ってなるべく少ないやりとりでしっかりと読ませる必要あり。

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