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Solar Guitars モデル名の解説

吊るしならSolar一択!というほどSolar激推しの私ですが、Typeやらモデル名がいろいろあって分からん!となるのでメモっときます。

現役メタルギタリストのOlaおじさんが作ってるだけあってステンレスフレットやルミンレイドットなど現場目線のツボを抑えたスペックが魅力です。その割にシグネチャー的なクセや華美な装飾がないのでメタル系を中心に誰にでもおすすめできます。選択肢が豊富でジョイント形式、ブリッジ、パッシヴ/アクティヴ、バリトンなど何でも揃うのも素敵。


型番

「A1.6AAN」を例に取るとこんな感じになっています。

Type名
AやらSやらのType名です。詳しくは後述。

シリーズ(グレード)
ドット前の数字がグレードです。
1:1,000ドル前後〜のインドネシア製高級機。
ステンレスフレット、ロッキングチューナー、ルミンレイサイドドット、Evertune、Floyd Rose 1000、Hipshot Hardtailなど。
2:700ドル前後〜のインドネシア製廉価機。
ニッケルフレット、通常のチューナー、Floyd Rose Special。
2のグレードでもPUはDuncan Solar、デュアルアクショントラスロッドが載りますし廉価版ですが本家Floyd Roseが付きます。買ったことないので造りに差があるかは分かりませんがおそらく同じ工場で造っているのでQCに差はないはずです。
4:廉価ブランドのS by Solar(後述)に使われます。

弦数
ドット後の数字が弦数です。そのまま7なら7弦ギターです。

特殊スペック
特殊スペックを表す記号は弦数とカラー名の間に挟まります。
A:アクティヴPU。Fishman Fluence Modernが多いです。
FR:Floyd Roseブリッジ。
HT:ハードテイル。Solarの1シリーズはEvertuneが基本スペックなのでEvertune非搭載のハードテイルにはHTが付きます笑
ET:逆に2シリーズはハードテイルが基本なので、Evertuneが載るものはETが付きます。

カラー名
カラー名です。略号だったりそのままカラー名が書かれたりと適当です。

その他
カラー名の後にさらに特殊スペックが続く場合もあります。
LH:レフティ。
-27:27インチスケールの6弦バリトンモデルです。7弦は25.5インチか26.5インチですが特に特殊記号が付かないためスペックを見て確認する必要があります。
PB:ポプラバールトップ。

Type名

A:基本となるAシェイプ(セットネック)です。カッタウェイのボディトップ面が上下とも抉れているのが特徴です↓

Type A

AB:Aシェイプをボルトオンにしたバージョンです。
AC:AシェイプのCurved Topバージョン(セットネック)です。
S:カッタウェイ部の抉れのないSシェイプ(ネックスルー)です。メイプルとジャトバ(気乾比重0.95)の5pcネックです↓

Type S

SB:Sシェイプをボルトオンにしたバージョンです。ディスコン?
SBR:SBの後継?非リバースヘッドでポジションマークが入ってます。
SR:SBRのセットネックバージョンっぽいです。
その他:GやTや各種変形ギター。

その他

Aタイプなどはセットネックと書きましたが公式には"Set-Thru"と書いてあるので、つまりボディに深めに食い込ませたセットネックとネックスルーの中間的なイメージみたいです。

S by Solar
Solarの廉価ブランドです。250ドル前後〜という驚異的な安さです。国内代理店のSound Houseでも3万円前後〜買えるので格安でSolarの雰囲気を試してみたい方にはいいかもですね。

European Master Series
"Made in Europe"と書かれたヨーロッパ製のハイエンド機種です。リッチライト指板、オリジナルのハンドワイアードPU、CTSポット、シャーラー製セレクターなどパーツもアップグレードされて2,000ドル前後〜となります。European Masterの型番は1とか2のグレードがなく単に「AB6」のようになります。

Chop-Shop
基本的に1シリーズのグレードのギターをイカした見た目に魔改造してやったぜ!的なラインっぽいです。改造と組み込みはスペインでやっているとのこと。パーツも微妙にアップグレードされてるように見えます。

インドネシア製の品質ってどんなもん?
個人的にType Sの1.6と1.7を買って弾いた感想ですがかなり良いです。造りもしっかりしてるし、剛性はあるし、フレット端も痛くないし、フレット表面はツルツルだし、ノブも適度に重いし、塗装も頑丈です。この規模のメーカーがIbanez Premiumと同程度のクオリティー出せるのがすごすぎ。コスパ最高です。Sterling by Music Manも買ったことありますが同じインドネシア製というのが信じられないほど酷いQCでした。

ネックシェイプは?
1Fで20mmちょい(20.0〜20.5mm)の厚くも薄くもないCシェイプです。Ibanezのように薄くはないですが無駄な曲率変化がない素直なCシェイプなので私はこっちの方が断然弾きやすいです(IbanezのDシェイプが嫌でSolarにたどり着いた)。他社で一番近いのはMayones Regiusです。実際Type Sは演奏感もサウンドもかなりRegiusに近いです。

セレクターは?
標準の5wayだとネックシリーズ、ネックパラレル、前後シリーズ、ブリッジパラレル、ブリッジシリーズです。前後スプリットがないのはちょっと惜しいですが3way+コイルタップのモデルもあります。

PUは?
基本的にDuncan Solarが載ってます。最近よくあるBKP系のDjentなPUは下手に作るとローがスカスカで耳にうるさく感じますがDuncan Solarはボトムがしっかりしてコンプ感のある比較的マッチョなPUに感じます。一方でモダン系らしいミッドハイのギャリギャリとしたバイト感もあり特にEQしなくてもMIXに上手くハマるので個人的にはCrunch Labと並んでもっとも好きなPUです。ここもメタル系を中心に汎用性を持たせてますね。

個体の杢目とか重さってpickしてくれるの?
本家に聞いてみましたがダメでした。なのでバールトップは完全ガチャです。私は1勝1敗で泣いたのでおとなしく漆黒のメタルギアを書いましょう。手持ちのSはどちらもマホガニーボディですがやっぱり重量のバラつきはエグいです(6弦は3.7kg、7弦は4.5kg)。可能ならアルダーボディの方が重量の個体差は少ないでしょう。

どうやって買うの?
公式サイトからポチっとな。ちなみにケースを同時に買わないと本体がそのまま段ボールに入って送られてきます

ケースを同時に買うとケースに入れて送ってくれるらしい。
もちろんSound Houseでも購入できます。無理なお願いなのであんまりおすすめするわけではありませんが、SHに頼んだところ「今ポチったらこれが出荷されるよ」という在庫個体の写真と重量を送って頂けました。バール系のトップ杢と重量の個体差が激しいのでガチャが怖い人は1本でも確認できるならSHで買う価値は大いにあります。

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