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“点 ”ではなく “面 ”で地域を支える

こんにちは、院長の大森です。
早いもので、 “かすがいクリニック”が開院して、2021年12月で3年が経ちました。

当初は、僕、看護師さん、事務長、事務スタッフの4人で立ち上げたクリニックも、3年のあいだに徐々にスタッフがjoinしてくれ、常勤スタッフで20名を超えるチームになっています。職種も、理学療法士さん、在宅連携室、医療クラークさんも加わり、多彩に。

ところで、僕の父(70歳台)も現役のクリニック院長をやってます。30年以上前から変わらず、独り医師&看護師さん・事務スタッフさんという、現在の日本において主流の伝統的な(!?) ワンオペ町医者スタイルです。父のように、ワンオペ町医者たちは一人で診療業務をこなしながら、地域の病院や事業所とのやりとり・診療報酬請求業務・クリニック経営・スタッフの採用や労務管理・医師会活動・度重なる医療制度改革への対応などを行っているわけです。すごく大変ですよね、、、
ただ、現状はこのような地域のクリニックが、日本の地域医療を支えています。

一方で地域医療を取り巻く環境変化は待ったなしです。特にコロナ禍をきっかけに、地域医療が抱える問題点が炙り出されてきている気がします。

その代表格の一つが、在宅医療です。

“2025年問題”というのを御存じの方も多いと思いますが、要は乱暴な言い方をすると、今後高齢者の方々が爆発的に増えて“超高齢化社会”が到来することが確実であるということです。
必然的に、高齢化や病気のために、外来に通うことができなくなり自宅にいながら治療を継続する必要がある患者さん、つまり在宅医療が必要な患者さんが増えてくるということですよね。

ただ果たしてワンオペ町医者で、外来もやって在宅医療もやって、それを何十年も安定して地域に提供することはできるでしょうか?よほどの体力・気力・知力を持ち合わせているスーパードクターでないと難しそうですよね、、、もちろん、はなから在宅医療を提供することを諦めるという選択肢もあると思います(実際、現在日本にあるクリニックのほとんどがそうですよね、たぶん)。僕の父もそうです。本当は患者さんの家まで診に行ってあげたいけど、時間的・体力的余裕がなく行けない、、、、外来に来ていた患者さんが、さらに年齢を重ね、色々な病気を抱え、外来通院が難しくなりいざ在宅医療が必要になった時には訪問診療に行ってあげたい、と思うのは真剣に患者さんと向き合っているドクターなら当然かと思います。でも行けない。

では、どうしたらいいか?

「そうだ、チームでやろう」

独りで地域を、外来医療と在宅医療の両輪で安定的に長期間支えるのは難しいかもしれない。でも仲間がいれば?

「 “点 ”ではなく “面 ”で地域を100年支える」

そうして、医療法人ミナテラス かすがいクリニックは始まりました。

・点(独り医師)ではなく、面(複数医師・複数看護師・複数セラピストたちのチーム)で地域を支える
・点(一つのクリニック)ではなく、面(複数クリニック)で地域を支える

ミナテラス(みんなを照らす)の挑戦はまだ始まったばかりです。

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