僕のこれまでと、これから 05

これまで

引き算を覚えてから

前回書いたように、足し算だけでやりたいようにやってた状態から引き算を覚え、楽曲そのものにまとまりや余裕が出てきた水瀬 海。
この頃から明確に「かい君良くなったね」とお褒めいただくことが増えました。
だいたいこの曲からかな
https://www.nicovideo.jp/watch/sm32716773

そこからは色々なジャンルに挑戦して、上手くいったり、自分の頭の中にあるものを曲に落とし込めなかったり、そもそも全然ダメだったり、トライアンドエラーを繰り返しました。
そしてNextDawnやIDCで徐々にソロ曲でも聞かれるようになり、客演を呼んでの曲であれば安定して再生数3桁を超えられるようになったり、ゆっくりですが成長が目に見える結果として形になっていきました。
その過程で人を巻き込んで失敗したこともたくさんあります。
大きなMR(マイクリレー)を企画して、まとめきれずポシャってしまったり…。
あの時ちゃんと納品してくださった方々、改めて申し訳ありませんでした。

もちろん僕が成長していく道中で、僕と同じやもっと後に始めて僕を追い抜いていった人もいます。
逆に僕が追い抜いてしまった人、それどころか辞めて別の道に進んでいった人。
もう何してるかすら、分からない人。
別にそういう人達の分とかではないけど、僕を追い抜いていった人達に、今僕が感じてる寂しさを感じさせたくはないな、という思いでしがみついたりして…。
曲でも言っているように、音楽なんか嫌いになりたかった。
でも、つらい思いをさせると同時に、僕を10年以上支えてくれたのも音楽だから。
嫌いになれなかった。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=WOcMj-3zog4

そして今もまだ自分の能力不足に辟易したり、周りからの評価に納得できず打ちひしがれたり、成長して先に進む後輩を見て落ち込んだりしながらも、辞められずに音楽を続けてる。

今がある理由と、画面の向こう

なんで続けてるんだろう?って思う人もいると思う。
だってただ大好きなだけならともかく、音楽そのものにうんざりすることもたくさんあって、そうでなくとも音楽が原因で誰かと揉めたり、誰かに否定されたり、音楽に限らず創作なんてのは続けてる方が馬鹿な世界だと、僕も思う。
きっと僕はこのまま続けてメジャーアーティストになって音楽でご飯を食べる…..ことはないし、音楽で評価されてお金をもらえたら嬉しいとは思うけど、生業にまでしたいとは思ってない。
「じゃあなんで続けるの?」「続けて何になるの?」
僕の友人に、そういう声がチラついてしまって何をしてても無駄に感じる。と言ってた人がいる。
これは僕が続けてる理由でもあり、その友人へ贈る言葉でもあるんだけど
「人は自分がやりたいことを好きにやって良いし、やめたくなったらやめて良い」
別に誰かを救わなくたって、社会に貢献しなくたって、お金にならなくたって、学びにならなくたって、還元できなくたって、目標がなくたって、仕事にしなくたって、ただなんとなく「やってみよ」って気持ちだけで、人は何かを始めて良い。
続けて良い。
それが楽しくなくなったら、やめて良い。
また気になったら、またやったら良い。
誰の許可も、承諾も、評価も、気にしなくて良い。
我慢しなくて良いし、無理に継続しなくても良い。
誰かに著しく迷惑をかけないなら、基本的に人は自由であるべきだと、僕は思う。(あなたがそう思わないならそれでも大丈夫だよ)
だから僕は音楽を続けてる。
凄いことじゃない。
ただ、"まだ"やりたいからやってる。

これを読んでるあなたにもその自由があるし、力もある。

もしかしたら、誰かのせいでその自由を捻じ曲げられたかもしれない。
でも今あなたが生きてるのはあなたの人生で、他の誰にも選択の権利はない。
それが親でも恋人でも、最終的な決定権の全てはあなたにある。
それでも怖くて踏み出せないかもしれない。
怖くなくなったら始めたら良いよ。
傷ついて続けられなくなったかもしれない。
気が向いたら戻っておいで。
自分でも、やってみていいのかな?
もちろん。
僕は僕の10数年の苦楽や喜び、後悔を背負ってあなたのことを応援します。

これから

は、次回にします

なんか説教臭くなったね。
ごめんね。
年取るとこういうのが増えていく一方で困る。
見出しの通り、これからについては次回にします。
未来について語ることなんか全然ないし、このテーマは多分次回で最後になると思う。
もうしばらくだけ、お付き合いください。
それでは。

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