みなさわのリプレイの作り方

初めに

 これはトミーウォーカーのPBW『第六猟兵』のMS向けに書かれた記事です。
 PL様、他社のMS、ST様に役立つかは不明ですので、ご了承ください。

対象は6~10名前後の参加者が来るMSです

 今回の記事は主に6名から10名前後の参加者様が来られるMSを対象にしております。
 常に20名以上お書きになられている方には合わない可能性があると思ってください。

OPとスケジュールで自らをコントロールしよう

 第六猟兵のシステムはPCのプレイングに対してリプレイを書いてお返しする『ゼロタイムリプレイシステム』となっております。
 しかし、このシステムはプレイングが来る時間が不明で(一応3日の執筆期間は設けられておりますが)、かつ一度に多数のPCが参加した時に限ってリアルで忙しくなった結果、対応に困る可能性があります。
 その為、自分で執筆環境をコントロールする必要があると考えます。

・オープニングは書きたい方向性を打ち出すもの

 トミーウォーカー様のMS向けの生放送でも言及されていますがOPは非常に大事です。
 ここで自らの書きたいカラー、PCが何をすべきかの方向性を打ち出してください。
 強制をしてはいけませんが指針を打ち出すことで、PCにとって分かりやすくなり、貴方の書きたいものに近いものを求める方がやってきます。

・MSは小説家ではなく、脚本家でありディレクター

 これは個人的な考えですがMSは「小説家ではなく、ディレクターで脚本家」です。
 MSはOPという脚本を用意し、プレイングに応じて配役を割り振り、プロットを作り、リプレイという名の本番を作ると思ってください。
 小説家であろうとすると、プレイングとの整合性をつけるためにリソースをかなり消費します。専業作家ならともかく、副業として行うには負担が大きすぎ、筆を折ってしまいかねます。
 小説家になりたければMSではなく、他に投稿したほうが良いと考えます。

・スケジュールで自分をコントロールしよう

 この記事の対象になっているMS様はおそらくはある一定数のリピーターがおり、その上でプレイングの来るタイミングに翻弄され、リプレイを書いている途中に良いプレイングが来てしまい対応に困り、話をうまく作れなかった苦い思い出があると想定します。
 そんな貴方に必要なのはプレイングの受付と締め切りのスケジュールを告知し、自分が書ける範囲でのプレイングを受け入れる環境を作ることです。
 例として私こと、みなさわのスケジュールですが、大体このようになっております。
(リアル環境としてはトリプルワークで、リプレイに充てる時間は3~5時間、時には休日前にちょっと頑張る程度です)

 OP承認:告知、断章投稿、受付期間と締め切り日告知(おおむね3日間)
 受付開始一日目:集まる人数次第でプロット作成開始
 受付開始二日目:プロット作成、序盤もしくは一組目のリプレイ作成開始
 受付開始三日目:プレイング締め切り、追加のプレイングを入れてプロットを修正し、リプレイ作成開始
 受付開始四日目:リプレイ公開開始、リアル状況によっては再送のお願い

 こうして書きだしますと約4日。最初のプレイングの締め切り日にはリプレイが公開されている流れとなります。
 実際、私のリプレイは受付開始から4日から5日前後、ほとんどノー再送で章一つが終わっております。
 日数、きつくない? とご指摘を受けると思いますが、そのために用意するのが――プロットです。

プロットが貴方の作業を楽にする

 貴方がどんな形でリプレイを書いているかはわかりません。TW5までのように全員分のリプレイを一斉に書き出すか、1~3人くらいの組で各人のスポットが当たるように書いていくか。
 それでも一本のリプレイを書くにはプロット(物語の筋、しくみ)が必要となります。

・プロットの作り方

 これはシナリオライティングの本を探したりすれば見つかるものなのですが、参考までにみなさわの書き方を書いておきます。
 これが絶対ではないですし、いい方法があれば教えていただけると幸いです。

 まず全員のプレイングを確認する(私はケルブレツールズを使い、一度全員採用したフォームを作り確認しています)
 各キャラの方針を紙に書き出す
 方針に従って順番を割り振りし、リプレイでの「役割」を作る
 あとで来たプレイングを追加し、プロットを仕上げていく

 大体、このような感じで作業しております。この結果、私の足元にはメモ書きが散乱しているのが常となりました。
 あとはプロットに従ってリプレイを書いていき、話がつながるように序盤のリプレイに伏線を張っておいたり、各リプレイの前後で話がつながるように書き出しと終わりを意識するとプレイヤーは全てのリプレイを読んでくださると思います。

自分の環境をコントロールしよう

 最後に「これ、どこかの本で書いているようだ」と思われるかもしれません。
 実際、そんなものです。
 それくらい万人に通用し、使える方法を使って私は書いています。
 理想は他にいい方法があったら教えてくださることですね。今より負担が少ないなら、躊躇なく選ぶと思います。

 では、駄文で申し訳ありませんが。これで皆様が良いリプレイを書けるよう、お祈りいたします。


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